2025年4月13日

【約12年ぶり復活】東急電鉄9000系9001Fが東横線時代の赤帯を復刻し大井町線で運転を開始

2025年4月12日より、東急電鉄大井町線で運用されている9000系9001Fの前面帯が1986年の就役当初(東横線時代)から2013年の転属前までの赤帯を復刻し長津田検車区より回送され、13日の土曜休日112運用から営業運転に投入されています。この系列は今後6020系5両固定編成に置き換えられる予定で、置き換えられた一部編成は西武鉄道に譲渡される見込みです。
▲新製配置先の東横線元住吉検車区時代から大井町線長津田検車区に完全に転入する2013年まで赤帯を巻いていた9000系9001F。種別行先案内表示器や列車番号表示器は完全転入前とは異なるものの、約12年ぶりに赤帯が復活となった。
▲6020系に新たに5両固定編成の6151Fが登場している。7両固定編成とは異なり、新製当初から転落防止幌の設置が省略され(全駅にホームドア設置済み)、旅客用扉の周辺や網棚などのコストカットが図られている。

9000系は9007F以外の編成が東横線元住吉検車区、9007Fのみ大井町線長津田検車区に新製配置され、9001Fは大井町線での試験的な運用を2度ほど経て2013年に大井町線に完全に転属して現在でも運用が続けられています。同編成は東横線向けに最後まで残った3編成のうちの1編成で最初に運用離脱した9005Fとほぼ同時期に転入した車両でもあります。この系列では元2000系の改造編入車両を含む18編成が在籍していましたが、実際の稼働は17編成で、西武鉄道への譲渡が予定されています。9005Fでは種別行先案内表示器などが撤去されているようですが、西武鉄道8000系(元小田急電鉄8000形)とは異なり、大規模改造を行ってから譲渡ということになりそうでしょうか。赤帯に復刻される編成が登場したので、6020系5両固定編成への置き換えも迫ってくることになります。早めに9000系や元2000系の記録をお勧めします。なお9001Fの赤帯復刻前の最終運用は12日の土曜休日115運用で、長津田検車区に回送されたあとに前面部の赤帯の復刻作業を受けたものと思われます。前面部の『大井町線』ステッカーは出場時点では撤去されていますが、元2000系が走行していた田園都市線との誤乗車を避けるためか、側面部の『大井町線』ステッカーはそのままです。