2025年4月25日、相模鉄道が2025年度鉄道・バス設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約125億円(鉄道事業が約113億円、バス事業が約12億円)となります。今回も路線バスの分が含まれているため、【鉄道】・【バス】に分けて紹介します。
【鉄道】
《車両面》.JPG)
▲12000系を基本ベースに座席定員を増やした新型車両、13000系1編成(8両固定編成)が総合車両製作所横浜事業所で製造される。10両固定編成でなく8両固定編成ということに注目だ。
▲10000系のリニューアル(列車番号表示器・種別行先案内表示器、制御装置の更新、3代目塗装への変更)は2025年度は1編成に施工予定である。番号順でいくと10706F(8両固定編成)への施工が予想される。昨年度は10702F(10両固定編成)・10703F・10705F(いずれも8両固定編成)に施工された形となった。.JPG)
▲動向に注意が必要な10000系10706F・10707F(いずれも8両固定編成)・10708F(10両固定編成)の3編成。このうち10706Fは特に要注意だ。
鉄道車両面では新製車両は以前に発表のあった13000系8両固定編成1本で、総合車両製作所横浜事業所で製造される見込みです。また10000系1編成に対してリニューアル更新工事を施工します。昨年度にリニューアル更新工事や塗装変更を実施したのは結果的に10702F(10両固定編成)・10703F(8両固定編成)と、ピーコックグリーンに復刻されていた10705F(8両固定編成)が該当となり、今年度分は10706Fがターゲットと思われます。13000系の導入で8000系が置き換えられる可能性があります。
《設備面》.JPG)
▲連続立体交差事業の進捗で地下駅となる予定の鶴ヶ峰(SO-09)。2025年度も工事に向けた準備が進められる予定で、シールドマシン工法による発進の準備工事や掘削工事、土留め工事などが実施される。.JPG)
▲本線の西側の終着駅である海老名(SO-18)。ホームドア設置は最後となり、今年度中は設置されない。今年度は連絡通路整備や駅建物の内外装工事が実施される。
ホームドアの設置は海老名以外の各駅で完了していますが、今年度の海老名への設置はありません。鶴ヶ峰付近での連続立体交差事業は引き続き進められ、シールドマシン工法による発進の準備工事や掘削工事、土留め工事などが実施される予定です。海老名では連絡通路の整備や駅建物の内外装工事を実施します。また老朽化が進んでいる自動改札機を通路を広くしたものへの変更するほか、変電所設備の機器更新を進めます。
【バス】.JPG)
▲相模鉄道の一般路線バス(写真は綾瀬営業所のもの)。このうち綾瀬営業所管内では2025年3月15日からすべての路線で中乗り前降りの運賃後払い方式に変更された。相模鉄道バスの中で唯一の中乗り前降り方式となっている。
バス事業ではドライバー異常時対応システムを搭載した大型ノンステップバス17台、高速バス2台(行先表示フルカラーLED式)、EVバス4台、コミュニティバス2台を導入する予定です。導入されるバスのうち22台にはドライバー異常時対応システムを搭載します。