2023年2月27日

【下車専用駅に変更】東急電鉄大井町線の“Q SEAT”車両のフリー乗降区間を廃止へ

2023年2月、東急電鉄が2023年3月18日のダイヤ改正で大井町線から田園都市線に直通する夕夜の急行列車における“Q SEAT”車両(3号車)での有料座席指定サービスの扱いについて、田園都市線のたまプラーザ(DT-15)以西で適用されていた、指定券なしで乗車できるフリー乗降区間をすべて廃止し、溝の口(DT-10,OM-16)以西の急行停車駅を下車専用駅とすることが発表されました。
▲6000系6101F6102F・6020系6121F6122Fの3号車(写真奥側から3両目)に橙色にラッピングされた転換クロスシート“Q SEAT”車両が連結されている。有料座席指定サービスが適用される急行に限ってクロスシート状態で運用されている。大井町線急行停車駅から“Q SEAT”に乗車するとき400円の指定券の購入が必要だが、3月18日からは500円となる
▲大井町線での有料座席指定サービスが適用されるとき二子玉川(DT-07,OM-15)までの急行停車駅では指定券を持っている乗客のみ乗降可能、田園都市線の溝の口・鷺沼(DT-14)では降車専用、たまプラーザ以西ではフリー乗降区間となっているが、今度の改正でたまプラーザ以西の各停車駅も下車専用駅にすべて変更される。

これまでたまプラーザ以西では指定券が不要で3号車のクロスシート仕様の“Q SEAT”車両に乗車できたものの、今度の改正では指定券の料金が区間に関わらず現行の400円から500円に引き上げられるとともに、田園都市線内急行停車駅では“Q SEAT”サービス実施中の列車の3号車のみ、終点まで下車専用駅になります(二子玉川では指定券を購入すれば“Q SEAT”サービスを実施している急行の3号車に乗車可能)。このため、田園都市線内では3号車以外の車両で乗降する必要があります。

また東横線でも5000・5050系0番台を改造した4112F(元5166F)以降の編成で“Q SEAT”車両が順次組み込まれ(こちらは4号車・5号車)、2023年度に“Q SEAT”サービスが開始される予定となっていますが、サービス対象区間や座席指定料金は発表されていないため、ダイヤ改正後は当面は相模鉄道直通列車を含む運用に充当が予想されるため、相模鉄道本線・いずみ野線でも“Q SEAT”車両を見ることができると思います。