2023年2月19日

【20000系列はGを使用】相模鉄道が2023年3月18日実施のダイヤ改正の概要を一部発表

2023年2月17日、相模鉄道が約1ヶ月後に控える東急電鉄の相互直通運転開始に伴うダイヤ改正の概要の一部として、東日本旅客鉄道埼京線直通列車の羽沢横浜国大(SO-51)~新宿(JA-11)以遠を除く各駅の発着時刻が明らかになりました。運用番号も記載されていますので運用調査などの参考になさってください。
▲相模鉄道新横浜線経由で東横線・目黒線に直通する20000系列。東横線に10両固定編成、目黒線に8両固定編成がそれぞれ直通し、運用次第だが前者は最遠で東武鉄道東上線の小川町(TJ-33)まで、後者は最遠で東京都交通局三田線の西高島平(I-27)埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線の浦和美園(SR-26)まで直通する。
▲相模鉄道新横浜線を経由し相鉄本線・いずみ野線に直通する東急電鉄5000・5050系4000番台。このうち4112F以降には転換クロスシート車の“Q SEAT”車両が組み込まれている。相鉄本線だけでなくいずみ野線との直通運転も開始され、いずみ野線では直通列車の限定で線内を通過運転する特急が復活
▲相模鉄道新横浜線経由して相鉄本線に直通する東急電鉄3000系と5000・5080系。なんと東急電鉄保有車両の運用で横浜(SO-01)~西谷(SO-08)間を定期的に走る運用も設定されるようで、東急電鉄車両が相模鉄道始発終着駅の横浜に乗り入れる光景が展開される。

運用番号は相模鉄道保有車両の自社線内のみの運用は10番代(主に10000系8両固定編成)、50番代、60番代(主に8000系など10両固定編成)が中心で、これまでに10000系・20000系の8両固定編成が基本的に充当され、代走で10両固定編成が充当されることがあった20番代の運用がなくなっています。一方10両固定編成の運用は自社線内のみの40番代がなくなり、50番代・60番代に整理されています。なお20000系列の東急電鉄直通運用の列車番号のアルファベットに“G”が与えられ、末尾“G”の運用番号は20000系列の固定運用ということになります(代走となる場合はその限りではない)。目黒線直通列車では30番代、40番代のG運用、東横線直通列車では90番代のG運用となっているほか(自社線完結運用を含む)、東急電鉄保有車両の運用ではK運用となっています。5000・5050系4000番台で運転されるK運用に50番代、60番代が充てられ、それ以外のK運用は3000系、3020系、5000・5080系0番台での運用となりそうです。なお東日本旅客鉄道埼京線直通列車については12000系の固定運用がはっきりしていませんが、70番代(自社線内完結運用がある分)中心と思われます。ただし乗り入れ車両にはE233系7000番台もおり、こちらは70番代後半および80番代になっているものと思われます。なお90番代は20000系10両固定編成の東横線直通列車に充てられるため、東日本旅客鉄道E233系7000番台の90番代運用(東日本旅客鉄道埼京線から直通してくる列車で相模鉄道に入線する運用で、相模鉄道から直通する80番代の運用と分けられていた)がなくなっています。

ここでは東日本旅客鉄道埼京線直通列車以外で気になったものを一部抜粋して紹介します。

相模鉄道本線の急行消滅(西谷通過の定期列車は消滅に)
相模鉄道では朝夕晩を中心に運転されていた本線の急行が消滅します。急行停車駅は横浜、二俣川(SO-10)~海老名(SO-18)間の各駅で、平日朝ラッシュ時間帯は瀬谷(SO-13)で上りの急行が特急に抜かれる光景を見ることができますが、これも3月17日まで。なお唯一急行が通過していた西谷は今度の改正で全種別列車の停車駅となります。消滅する急行の代替として平日上りの朝ラッシュ時間帯は通勤急行が運転され(西谷以西各駅と横浜に停車)、それ以外の本線列車は快速(横浜・星川(SO-05)・西谷以西各駅に停車)となるようです。ちなみに3月20日以降の平日は瀬谷で通勤急行が特急に抜かれる光景が見られます。本線の急行は新横浜線方面と分岐する西谷を唯一通過する列車であることから、急行は本線二俣川以西と横浜方面を利用する通勤客などに重宝されていた列車です。快速や通勤急行よりも上の種別なので、海老名からたまに利用することがある私にとっては残念です。

横浜~西谷間を発着する各駅停車が登場
今回の東急電鉄との相互直通運転では本線だけでなくいずみ野線にも拡大されることから、横浜方面への利便性を損なわないよう、横浜~西谷間を発着する各駅停車が設定されます。西谷発横浜行きと横浜発西谷行きの定期列車はどちらも初めての設定となります。列車番号は7000番代が充てられ、8両固定編成または10両固定編成での運転となるようです。運用を調べているのですが、驚愕の事実が明らかに。なんと東急電鉄目黒線車両(3000系、3020系、5000・5080系0番台)および東横線車両(5000・5050系4000番台)の相鉄本線横浜発着の運用が数本あることが判明。しかも西谷発着の各駅停車でも東急電鉄保有車両で運転される列車があります。出庫回送の送り込みから運用に入るのでしょうか。後述しますがこれ以外に相模鉄道本線・いずみ野線内完結運用に東急電鉄保有車両での運用があるので、これは大注目ですね!なお目黒線車両には車両間転落防止幌がないため、ホームドアが設置されていない駅からの乗降の際には十分注意が必要です。

東急電鉄直通の1番列車が衝撃!土曜休日早朝1本の海老名発特急小川町(TJ-33)行き!
土曜休日ダイヤの早朝で運用番号が54Kとなっているので東急電鉄5000・5050系4000番台での運用となりますが、東急電鉄直通列車の海老名発の1番列車がなんと海老名5時14分発の特急小川町行き3700レということが判明。海老名から新横浜線経由で東横線、東京地下鉄副都心線、東武鉄道東上線に直通し、川越(TJ-21)・川越市(TJ-22)を超えて小川町まで直通する列車が登場。小川町到着は7時39分で、小川町で寄居(TJ-39)行きに乗り継ぐと、海老名から寄居まで1回の乗り継ぎで行けちゃう最強の列車となります。

東急電鉄保有車両の相模鉄道線内完結列車があります!
平日・土曜休日ともに東急電鉄保有車両の線内完結運用があります。12000系や20000系列の固定運用で線内完結運用はありますが、なんと東急電鉄の車両での線内完結運用が初めて設定されることになります。東日本旅客鉄道E233系7000番台の線内完結運用は早朝深夜にありましたね。相模鉄道本線の起点駅横浜を定期発着する東急電鉄車両の運用ができるとは思いもしませんでした。調べると、以下の一部列車が候補になるかと思います(その前後に直通運用を入れて一部運用を形成しています)。

平日61K運用
海1015←渋0906 6403レ
海1026→横1116 6010レ
西1133←横1120 7035レ
西1152→川1348 7908レ

平日63K運用
湘2341←川2132 7447レ
湘2355→俣2411 7710レ

平日は東急電鉄5000・5050系4000番台の61K運用で日中時間帯に横浜発着運用、63K運用では終電間際でいずみ野線完結運用があります。運用はその前後の直通列車などから記載していますが、61K運用では各駅停車で相鉄本線の全区間を走破し(瀬谷で特急を待避)、折り返しは西谷行き区間列車となっています。63K運用ではいずみ野線上り最終列車の1本前にあたり、終着駅では本線下り列車とのみ接続します。

土曜休日11K運用
海0813←平0609 6555レ
海0820→横0856 2026レ
海0944←横0909 2023

土曜休日18K運用
海1523→横1557 2080レ
湘1641←横1600 6769レ
湘1645→赤1831 7558レ

土曜休日22K運用
海0733←浦0524 6553レ
海0743→横0817 2020レ
湘0859←横0828 2503
湘0915→浦1122 7556レ

土曜休日26K運用
湘0601←目0507 3851レ
湘0633→横0714 6704レ
西0823←横0810 7011レ
西0843→浦1023 7952レ

土曜休日29K運用
西0944→横0957 7026レ
海1036←横1009 3013レ

土曜休日34K運用
西0732→横0745 7010レ
湘0831←横0750 6713レ
湘0845→赤1031 7554レ

土曜休日55K運用
湘2017←川1809 7455レ
湘2036→横2111 2512レ
湘2158←横2115 6791レ
湘2215→横2300 6796レ
湘2348←横2307 6801レ

土曜休日60K運用
海0533→横0610 2004レ
湘0657←横0620 2501
湘0703→渋0806 7404レ

土曜休日63K運用
西0933→横0946 7024レ
海1034←横0959 2031
海1043→横1118 2040レ
湘1751←俣1735 7707レ
湘1800→渋1902 7446レ

土曜休日では平日よりも東急電鉄保有車両の線内完結運用が多く、朝夜にいずみ野線の快速(朝下り2本、夜上り1本)朝に下り本線特急(1本)朝と日中時間帯に本線快速(上り5本、下り2本)夕方に下りいずみ野線内完結列車(1本)で運転されるものがあります。さらには横浜~西谷間の区間列車も上り3本、下り1本あり、いつも以上に非常に面白い運用となっています。60K運用と63K運用は5000・5050系4000番台、それ以外は3000系、3020系、5000・5080系での運用と思われます。東横線車両の横浜入線は毎日ありますが(平日は61K運用のみ)、目黒線車両の横浜入線は土曜休日のみとなりそうです。ただしダイヤ乱れなどがあった場合は20000系列で運転されるG運用が東急電鉄の車両で代走となる場合もありますので気をつけましょう。私も相模鉄道で横浜方面へとなったときに、もしかすると2040レなどで東急電鉄5000・5050系4000番台に乗れる可能性があると睨んでいます。

時刻表から明らかになる情報が多く、当面は注目の大きいダイヤとなりそうです。