2023年2月7日、小田急電鉄8000形8054F(4両固定編成・2008年度リニューアル車)が大野総合車両所89番構内留置線で空調装置、シングルアームパンタグラフ、種別行先案内表示器などの撤去作業を受けているようです。同編成は廃車除籍処分になるものと思われます。
▲8000形4両固定編成で4編成目の廃車除籍処分となった8054F。1984年に登場しており、約39年間、イベントカーとしての活躍を経て、リニューアル更新工事を受けてから約15年の活躍であった。これで4両固定編成の元イベントカーの2編成が廃車となった。
▲8000形8054Fは2008年度の最後のリニューアル車である。この編成のリニューアルから車椅子やベビーカーのスペースに設置されていた折り畳み式座席がなくなっていた。
▲長らくの相方を失うこととなった8000形8254F。6両固定編成では3色LED式の8259Fが廃車除籍処分となっており、こちらも油断できないのが正直なところだ。
これまで8000形は8055F・8056F・8062F・8251F・8255F・8259F・8264Fの7編成36両が廃車除籍処分となりましたが、今回の8054Fの動きで8000形4両固定編成の廃車除籍処分は8062Fに続いて4編成目で、合計8編成40両の廃車となります。この編成のリニューアルでは2008年度最後の施工とあって、中間電動車の優先席の位置が新宿(OH01)寄りから小田原(OH47)寄りに変更されたほか、車椅子(兼ベビーカー)スペースの部分に設置されていた折り畳み式座席を廃止した最初の編成でもありました。このため、優先席の床面の青色の配置が変更されています。この編成は昨年12月に休車状態となっており、大野総合車両所で長らく留置が続いていました。なお検査期限の関係からか、運用を終えて数日後に廃車除籍処分となった8062Fよりもあとの廃車となったようです。これで残る8000形は6両12編成(72両)と4両12編成(48両)の合計24編成120両となりました。
【8000形の在籍状況】※2022年2月7日現在 全体…24編成120両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…12編成(48両)
8051F・8052F・8053F・8057F・8058F・8059F・8060F・8061F・8063F・8064F・8065F・8066F
廃車済… 4編成(16両)
8054F・8055F・8056F・8062F
《6両固定編成》
運用中…12編成(72両)
8252F・8253F・8254F・8256F・8257F・8258F・8259F・8260F・8261F・8262F・8263F・8265F・8266F
廃車済… 4編成(24両)
8251F・8255F・8259F・8264F