2022年12月を最後に休車状態となり、2023年2月7日に廃車除籍処分となった小田急電鉄8000形8054F(4両固定編成・2008年度リニューアル車)のうち、クハ8054・デハ8004が20日に車体を分割されて北館林荷扱所に陸送されました。
▲北館林荷扱所に旅立った8000形8054F。クハ8054・デハ8004(写真手前の2両)が最初に陸送された。これで4両固定編成・6両固定編成ともに4編成ずつの廃車となっている。なお乗務員扉山側と10号車4番ドア海側の旅客用扉は何らかに活用するためか撤去されており、板で塞がれていた。
これまで8000形は8055F・8056F・8062F・8251F・8255F・8259F・8264Fの7編成36両が廃車除籍処分となりましたが、今回の8054Fの動きで8000形4両固定編成の廃車除籍処分は8062Fに続いて4編成目で、合計8編成40両の廃車です。4両固定編成では8055Fとともに元イベントカーとして活躍していましたので、4両固定編成の元イベントカーがすべて消滅することになります。8000形の残る編成も同一番号で組まれることが少なくなり、4両固定編成は運用がなく余剰となっている編成もいます。この形式の箱根登山鉄道での運用は6両固定編成では2008年以前にリニューアルされた編成を含め2008年3月まで、4両固定編成はそれ以降の非リニューアル車時代にのみ行われていたことがありますが、リニューアル車となってから(1000形のレーティッシュカラーに統一されて以降)は一度もありません。1000形リニューアル車の専任編成が4本揃ったということもありますから、動きに注意したいところです。
【8000形の在籍状況】※2022年2月7日現在 全体…24編成120両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…12編成(48両)
8051F・8052F・8053F・8057F・8058F・8059F・8060F・8061F・8063F・8064F・8065F・8066F
廃車済… 4編成(16両)
8054F・8055F・8056F・8062F
《6両固定編成》
運用中…12編成(72両)
8252F・8253F・8254F・8256F・8257F・8258F・8260F・8261F・8262F・8263F・8265F・8266F
廃車済… 4編成(24両)
8251F・8255F・8259F・8264F