2023年2月16日、東日本旅客鉄道相模線で使用された国府津車両センターの205系500番台横コツR1編成(クハ205-501以下4両)が所属先の国府津車両センターからEF64形1030号機の牽引で長野総合車両センターに配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲205系500番台で最後まで残った横コツR1編成がついに国府津車両センターから旅立ちの時を迎えた。独特な前面形状とご当地キャラクターのドアステッカーが完全に消滅した。
▲205系500番台では最後のヘッドマーク掲出編成となっていた横コツR1編成。相模線開業100周年ヘッドマークを掲出していた。
▲編成番号札が交換される前の横コツR1編成。この編成が同系列500番台で最初に帯色が海の色に近い青色に変更された。2月11日と12日に鎌倉車両センター橋本派出所にて行われたE233系6000番台と並べてのイベント展示が最後となった。
▲このトップナンバーに限り、編成番号札がラミネート仕様であったものの、編成番号札に最も近い再現をしていたことがあった。なおこの特注仕様は短期間で交換され、他の編成と同じ仕様に変更されてしまった。
この動きにより205系500番台の全13編成が配給輸送され完全消滅となりました。相模線の電化開業時から使用されてきた車両で、205系では珍しく半自動ドアスイッチが装備され、当時の乗り入れ路線であった横浜線と新型コロナウィルスが猛威を振るった2020年の一部を除き半自動ドアスイッチを使用した乗降扱いがとられていました。この500番台はかつては豊田車両センターに在籍していたこともあり、相模線の行先だけでなく(通常使用の茅ケ崎・橋本(JH-28)のほかに南橋本・原当麻・厚木・海老名・寒川)、なぜか立川(JC-19)・豊田(JC-21)・高尾(JC-24)・相模湖(JC-25)・四方津(JC-28)・大月(JC-32)といった中央本線の行先表示が入っていたのも興味深かったですね(このうちの四方津に至ってはアルファベットの“TSU”が“TU”であることも特筆できる)。