2017年4月28日、京王電鉄が2017年度事業計画を発表しました。投資額は昨年度より約110億円増えて約293億円です。【車両面】と【設備面】に分けてご紹介します。
【車両面】
▲京王電鉄の座席指定列車に使用する新型車両である2代目5000系電車が登場する。総合車両製作所横浜事業所で製造されるものと思われ、10両5編成(50両)が導入される。愛称は現在のところホームページで投票を受けつけている。
▲車両のリニューアルが実施される本線系統の8000系と井の頭線の1000系。前者については8両固定編成で8722Fに初めて施工されたが、今年はどのくらいの両数が対象となるのだろうか。
▲車内LCD旅客案内表示器が2画面に増強される本線系統の7000系と9000系。井の頭線の1000系はリニューアル更新工事とともに車内LCD旅客案内表示器を2画面設置する。
車両面では座席指定列車向けの新型車両である2代目5000系を製造、2017年9月からは通常の営業列車で運用を開始する予定です。さらに本線系統の8000系の10両2編成と8両1編成の28両、井の頭線の1000系初期編成の5両3編成の15両をリニューアルし、VVVFインバータ装置を新型に更新して運転用電力の削減を図ります。リニューアル後の10両固定編成では日立製作所製IGBT素子、8両固定編成では東芝製IGBT素子(PMSMモーター)に更新されます。
【設備面】
▲新宿(KO-01, S-01)などに設置されているホームドア。今年度は同駅新線ホーム、井の頭線の渋谷(IN-01)に設置される。
▲笹塚(KO-04)に設置されているフルカラーLED式の発車標。今年度は同駅新線ホーム、明大前(KO-06, IN-08)の井の頭線ホーム、相模原線の京王永山(KO-40)でこのタイプに更新される。
設備面では本線笹塚から仙川(KO-13)にかけての連続立体交差事業の継続のほか、井の頭線の明大前~永福町(IN-09)に上り方面から下り方面に転線できる折り返し線を設置し、明大前以南での人身事故などで運転を見合わせた際に現行では永福町で吉祥寺(IN-17)方面への折り返しとなり、京王本線と接続する明大前まで移動することができませんでしたが、それをできるように変更するものとみられます。ホームドアは今年度では新線新宿と渋谷の両駅に設置されるほか、発車標は新線新宿、明大前(井の頭線ホーム)、京王永山の各駅でフルカラーLED(マルチカラー)式に更新されます。また駅や本線系統の車両のLED照明への変更を推進します。なお新造の5000系には車上蓄電池システムを搭載します。