2017年4月21日にダイヤ改正を控える東武鉄道ですが、4月16日を最後に6050系4両を改造した『634型』の634-11F+634-21F(元6177F・元6178F)を使用した臨時特急列車『スカイツリートレイン』の運転が終了しました。同列車は登場からわずか約5年で姿を消すことになります。
▲ダイヤ改正前の最後の土曜休日に運転を終了した『スカイツリートレイン』(充当は6050系改造の『634型』、2016年4月29日撮影)。この車両は車内照明のLED化が実施されているため、おもに団体専用列車向けに転用されるものと思われるが、4月21日のダイヤ改正にて区間快速・快速が廃止となるため、634型を含む6050系の運用や動向が注目されることになる。
この『スカイツリートレイン』に充当されていた634型は総合車両製作所横浜事業所にて6050系の元6177F・元6178F(浅草[TS-01]寄りからモハ6177+クハ6277・モハ6178+クハ6278)の4両を改造して『634-11F』『634-21F』(浅草寄りからモハ634-11+クハ634-12・モハ634-21+クハ634-22)として誕生し、2012年10月下旬から同年11月の土曜休日に浅草~東武日光(TN-25)間の東武トラベル主催による日帰りツアー向けの団体専用列車として営業運転を開始、11月29日・30日以降からの土曜休日で臨時特急列車としての運転が開始され、伊勢崎線(スカイツリーライン)・日光線・鬼怒川線経由の列車だけでなく、野田線(アーバンパークライン)の大宮(TD-01)始発でも設定され(ただし上りのみで、大宮~春日部[TS-27, TD-10]間の各駅は運転間隔の調整のため運転停車のみ)、日によって運転区間はまちまちでした。今後はこの634-11F+634-21Fに関しては団体専用列車向けに使用されるものと思われますが、2017年4月21日のダイヤ改正で新型特急車両500系『Revaty』(リバティ)が営業運転を開始する代わりに300系6両編成の営業運転終了・引退と『区間快速』・『快速』が廃止で充当車両である6050系の浅草乗り入れが終了することから、300系だけではなく634型を含む6050系(野岩鉄道・会津鉄道の所属編成も含む)は今回のダイヤ改正において大きな転換期を迎えようとしています。