2017年4月6日、川崎重工業兵庫工場で落成した箱根登山鉄道3000形“ALLEGRA(アレグラ)”の派生形式で初の2両固定編成となる『3100形』(3101号車+3102号車)の甲種輸送が実施されています。同形式の落成は1両単車の3001号車・3002号車以来となります。
▲箱根登山鉄道の3000形“ALLEGRA(アレグラ)”に初めての2両固定編成が登場。甲種輸送時の時点で機関車次位から3102号車+3101号車で組成されている。
今回登場した車両は3101号車+3102号車となっており、箱根湯本(OH51)発車時基準で3101号車が強羅(OH57)寄りに、3102号車が小田原(OH47)寄りになるものと思われます。2両固定編成のため通常では通り抜けができない非常用の貫通路が設けられているほか、シングルアームパンタグラフは3101号車の運転台寄りと3102号車の貫通路寄りに設置されています。なお甲種輸送時にスカートは撤去されていました。小田急電鉄小田原線内・箱根登山鉄道線内は有効長の関係から終電後に4両編成の1000形により3100形“ALLEGRA”を後ろから押し込む形で輸送されるものと思われます(台車履き換えは入生田の構内と思われる)。なお4月29日には入生田(OH50)の車両基地にて新型車両および車両基地完成記念イベントが行われるようで、3100形“ALLEGRA”の車両展示が行われるほか、2月に惜しまれつつ引退したモハ2形110号車の撮影会も実施されるようです(官製はがきでの応募となりますのでご注意ください)。
今年2月に最古参のモハ2形110号車が営業運転を終了して約2ヶ月が経ちましたが、この撮影会のために入生田の車両基地から搬出はせず車両基地内に留置されたままとみられます。新型車両の3100形“ALLEGRA”の営業運転開始が待ち遠しいですね。運用開始時期となる5月は上旬にゴールデンウィークが7日まであり、箱根方面の旅行客が増えることから、ゴールデンウィーク期間中は3001号車または3002号車と3101号車+3102号車の“ALLEGRA”同士や、モハ2形同士(2両固定編成化されている車両と単車の連結)による3両編成の列車を増やす可能性があり得ますね。