2017年4月30日

東日本旅客鉄道が2017年度事業計画を発表

2017年4月28日、東日本旅客鉄道が2017年度事業計画を発表しました。投資額は昨年度よりも約280億円増えて約4550億円です。今回は新幹線についての記述がほとんどないため、【車両面】と【設備面】に分けて紹介します。

【車両面】
▲車両面では山手線向けにE235系の量産車15編成(東トウ02編成~東トウ16編成)が投入され、従来から使用されてきたE231系500番台を中央・総武線向けに転出させる。最終的には2020年春までにE231系500番台よりも2編成少ない11両50編成(550両)が投入される予定だ。
▲新たに投入されるクルーズトレインの『TRAIN SUITE 四季島』(写真はE001-5+E001-6+E001-7を除く7両の甲種輸送時の様子)。上野(JU-02)では新設される13.5番線で客扱いを行うようだ。

▲新津運輸区に留置されている気動車(2013年9月撮影。左端の車両がキハ100形・キハ110形である以外はすべてキハ40形・キハ47形・キハ48形である)。

車両面ではE235系量産先行車(東トウ01編成)から一部仕様変更をした量産車を15編成(東トウ16編成まで)投入し、E231系500番台の置き換えを進めるほか、新型クルーズトレインの『TRAIN SUITE 四季島』(10両)を営業運転に投入するほか、新潟地区を中心に活躍するキハ40形・キハ47形・キハ48形の置き換えのための新型気動車を投入するようです。

【設備面】

▲山手線では大規模改良予定駅を除く各駅に設置されているホームドア(写真は山手線の品川[JY-25]にて)。京浜東北線の赤羽(JK-38)の1番線・2番線にも設置されており、今年度は鶴見(JK-15)、大井町(JK-19)、上野(JK-30)、浦和(JK-43)、さいたま新都心(JK-46)の各駅に設置される。
▲東日本大震災で被災した常磐線で運用されるE531系(水カツ)。被災線区における復旧工事を推進し、2017年10月には竜田~富岡間での運転再開の予定である。それ以前には運転再開に向けた試運転が実施されるだろう。

設備面では首都圏エリアにおける駅ナンバリングのほか、京浜東北線5駅へのホームドア設置、山手線と京浜東北線が停車する予定の新駅(JY-26, JK-21)の設置工事を進めるほか、東日本大震災で被災した線区の復旧工事を進めます。さらには一部新幹線車両に車内防犯カメラを設置するほか、ケーブル火災の事件などを受けてか駅や車両留置場所や線路沿線や電気関係設備などのセキュリティ強化を図ります。