2017年4月17日

【速報】東日本旅客鉄道E235系量産車の東トウ02編成が配給輸送される

2017年4月17日、東日本旅客鉄道山手線向けの量産車E235系東トウ02編成のうち、10号車を除く10両が総合車両製作所新津事業所を新製出場し、所属先の東京総合車両センター(東トウ)まで配給輸送されています(越後石山→大崎)。牽引機はEF64形1032号機です。E235系が新製出場するのは量産先行車の東トウ01編成以来で約2年ぶりとなります。
▲山手線新型車両のE235系(写真右側)についに量産車の東トウ02編成が登場。量産先行車の東トウ01編成(11号車側からクハE235-1+サハE235-4620+モハE235-1+モハE234-1+サハE234-1+モハE235-2+モハE234-2+サハE235-1+モハE235-3+モハE234-3+クハE234-1)との違いはあるのだろうか。

▲E235系東トウ01編成に搭載されている保安装置(D-ATCおよびATS-P、いずれも東京総合車両センター一般公開イベントにて。2015年8月22日撮影)。

E235系ではE231系500番台と同じく車番のハイフン以下の番号を揃えない方式に戻したために、今回の量産車である東トウ02編成は11号車側から10号車欠車でクハE235-2+モハE235-4+モハE234-4+サハE234-2+モハE235-5+モハE234-5+サハE235-2+モハE235-6+モハE234-6+クハE234-2と組成され、同編成の10号車となるものとみられるサハE235-4640(元サハE231-4640:これはE231系500番台元東トウ540編成の10号車に連結されていた付随車)は所属先の東京総合車両センターで組み込まれるものと思われます。量産先行車の東トウ01編成のときは編成中の10号車にサハE235-4620(元サハE231-4620)を組み込んだ11両フル編成で配給輸送されていましたが、このときE231系500番台元東トウ520編成(現在の八ミツA520編成)のうち、元サハE231-4620を組み込んだ8両(4号車から6号車のサハE231-520・モハE230-559・モハE231-559の3両を除く)を総合車両製作所新津事業所へEF64形1032号機の牽引で配給輸送し、新津事業所構内にて元サハE231-4620を切り離して、残った7両をEF64形1030号機の牽引で配給輸送し、三鷹車両センターに転属させるために東京総合車両センターに戻す、という手法をとったうえで、元サハE231-4620を新津事業所にてE235系東トウ01編成の10号車であるサハE235-4620に改造して、編成に組み込んだことによるものです。今回はその手間を省くためなのか、山手線から撤退するE231系500番台の11両編成のうち、E235系に改造編入する10号車のサハE231形4600番台を抜いた10両を先に三鷹車両センターへ転出させてから、総合車両製作所新津事業所で製造されたE235系量産車を10号車欠車の10両で所属先まで配給輸送し、東京総合車両センターにて元サハE231形4600番台から改造のサハE235形4600番台を組み込んだうえで(東トウ02編成の10号車にはサハE235-4640が連結されるものと思われる)、性能確認試運転ののち営業運転に入るものと思われます。制御装置は量産先行車の東トウ01編成ではモハE235-1・モハE234-1・モハE235-2の3両が三菱電機製SiC素子、モハE234-2・モハE235-3・モハE234-3の3両が東芝製SiC素子となっており、そのなかでもモハE235-2+モハE234-2はユニット内でも制御装置が異なっています。それに対し量産車の東トウ02編成では三菱電機製SiC素子に統一されているようです。また、量産先行車の東トウ01編成では先頭車運転台側下部の保安装置の表記は『ATS-P』と『D-ATC』であることを示す『P』と『C』が併記とされていますが、量産車の東トウ02編成ではE231系500番台(東トウ)と同じく『D-ATC』の『C』のみとなっています。なお量産先行車である東トウ01編成の営業運転開始直後における立て続けのトラブル(原因は次世代車両制御システム『INTEROS』の不具合であった)などを教訓に、それらの不具合やトラブルなどにおける様々な対策が施されているものとみられます。