2017年4月上旬ころより、小田急電鉄2000形で最後まで種別行先案内表示器が3色LED式のままとなっていた2058FがフルカラーLED式に換装されていたことが分かりました。これにより同形式の3色LED式の編成は1995年3月の就役から約22年で完全に消滅したことになります。
▲2000形2058Fはインペリアルブルー帯をまとい唯一種別行先案内表示器が3色LED式で残っている編成であったが、同編成でも種別行先案内表示器がフルカラーLED式に変更され、同形式の全9編成でフルカラーLED式に統一されることになり、3色LED式の編成はこれにて消滅した。
▲2000形が営業運転を開始した1995年からつい最近まで搭載されていた3色LED式の種別行先案内表示器。全9編成がフルカラーLED式に変更されたことで種別行先案内表示器の見づらさは改善された(写真は側面部のもので2016年ダイヤ改正で消滅した『区間準急 唐木田(OT07)』)。
通常の3色LED式では『急行』の文字部分が赤色、『区間準急』を含めた『準急』の文字部分とその英語表記が緑色であるほかは橙色であり、時期によっては太陽の当たり具合などで3色LED式の種別行先案内表示器が見づらいこともありました。それを改善するために種別行先案内表示器のフルカラーLED化が2009年2月から始まり、編成によっては重要部検査やインペリアルブルー帯への変更を兼ねることもありました。こうして種別行先案内表示器が3色LED式のまま残っていたのは2017年1月時点で2058F・2059Fの2編成となっていました。3月に2059F、4月に2058Fの種別行先案内表示器がそれぞれフルカラーLED式となったことで約8年2ヶ月かかって全編成への施工が終了しました。帯色については2059Fがロイヤルブルー帯であるほかはインペリアルブルー帯となっているほか、2号車デハ2400と6号車デハ2100に搭載されているVVVFインバータ装置のソフト音更新は2059Fを除く編成に施工済みです。もし2059Fの帯がインペリアルブルー帯に変更されてVVVFインバータ装置のソフト音の更新が施工されれば、全9編成が同一仕様となり、同形式の帯の変更や種別行先案内表示器のフルカラーLED化などの一連の動きは落ち着くことになります。
【小田急電鉄2000形の状況(2017年4月11日現在)】
ロイヤルブルー帯およびVVVFインバータ音のソフト未更新・・・2059F
インペリアルブルー帯およびVVVFインバータ音のソフト更新・・・2059Fを除く全編成
★以下の項目は2000形の全9編成に施工済み★
種別行先案内表示器を3色LEDからフルカラーLEDに変更
車内照明を通常の蛍光灯タイプからLEDタイプへ変更
座席両端(車椅子兼ベビーカースペース付近を除く)への袖仕切り板の設置