2019年3月7日、東日本旅客鉄道E257系0番台(長モト)から転用改造された『2000番台』の第一陣である9両編成が長野総合車両センターを出場し、新たな所属先となる大宮総合車両センターまで配給輸送されました。牽引機は長岡車両センターのEF64形1032号機でした。
▲転用改造前のE257系0番台と区別するために新区分番台として『2000番台』が与えられ、編成番号は『NA-○○』に書き換えられた。写真は元0番台長モトM-112編成で、『宮オオNA-09編成』に変更された。老朽化が進む185系を置き換えるため、所属表記は『宮オオ』とされ、大宮総合車両センターに配置される。0番台よりも地味な印象であるが、もう少し手が加えられるかもしれない。
最初に出場したのは元0番台長モトM-112編成から改造された9両編成で非貫通形先頭車および貫通形先頭車の前面左上部と乗務員扉には『NA-09』(なぜか『NA-12』ではなかった)と書かれているほか、側面部の車両番号はハイフン以下『2000』が追加され、新区分番台となる『2000番台』となっています。このため元長モトM-112編成は『宮オオNA-09編成』を名乗るようです。機関車次位(貫通扉側)からクハE257-2112(元クハE257-112)+モハE257-2012(元モハE257-12)+モハE256-2012(元モハE256-12)+モハE257-3012(元モハE257-1012)+サハE257-2012(元サハE257-12)+サロE257-2012(元サロハE257-12)+モハE257-2112(元モハE257-112)+モハE256-2112(元モハE256-112)+クハE256-2012(元クハE256-12)と組成されており、編成番号が改造種車の番号から3つ分ずれた形です(編成番号は『09』だが、車両番号は『12』を踏襲)。両先頭車の前面窓下部と連結器付近に水色・青色の帯が1本ずつ入っているほか、『SERIES E257』のロゴデザインと配置が変更されています。前面部の塗り分けが変更され、0番台よりも厳(いか)ついデザインとなっているほか、黒色の塗装がスカート部分にまで及んでいます。またクハE256-2012(元クハE256-12)の乗務員扉側の旅客用扉付近の窓が封鎖されており、あくまで予想ですが、荷物棚が設置されたものと思われます。また前照灯の形状が従来のものから変更されており、尾灯を含めてLED式に交換されたものと思われます。車体側面部は窓部分を黒色で連結面付近まで続く形で塗装されており、0番台時代の塗装よりもいっそうの違和感を感じます。元8号車の半室グリーン車(車両の半分が普通席、半分がグリーン席)は全室グリーン席に変更され、『サロハE257形』から改造された新形式の『サロE257形』が登場しています。車内の座席は一部交換されているようです。今後大宮総合車両センターで何らかの手が加えられるのでしょうか。気になります。