2025年8月11日

【ちょい違和感?】東日本旅客鉄道E233系2000番台都マト5編成のドアエンジンがリニアモーター式からラック式に

2025年8月9日の土曜休日03K運用より、東日本旅客鉄道E233系2000番台都マト5編成が運用復帰を果たしましたが、その際に制御装置だけでなくドアエンジンも更新されており、従来のリニアモーター式からラック式に変更されています。同系列2000番台はリニアモーター式のドアエンジンのイメージしかないため、この更新は意外でした。
▲E233系2000番台に制御装置更新とドアエンジンを更新した編成が登場。最初の当該編成は都マト5編成で、リニアモーター式の改良型かと思いきや、まさかのE235系0番台以降に新製された電車に採用されているラック式となっている。ドアチャイムと相まって音だけ聞くとE235系1000番台とほぼ同じではないだろうか。

E233系2000番台はこれまで全19編成がリニアモーター式となっていましたが、制御装置更新などを終えて出場した都マト5編成ではドアエンジンの更新が行われ、リニアモーター式からラック式に変わっているようです。リニアモーター式ではドアが『ガチャン』と閉まった際にゴム部分に隙間がすこしできるのですが、ラック式ではドアが完全に閉まった後に一瞬だけゴムに隙間ができますが、『カチッ』というロックの音がする(その際に側扉灯が消える)ので、ドアゴムの隙間がこのロックの音で解消される形となっています。おそらく東京都交通局10-300形6次車とほぼ同じタイプのドアエンジンが採用されているものと思われます。E231系1000番台(都コツ・都ヤマ)のようにリニアモータードアエンジンが改良型(現在では全編成で更新完了済み)になることはありますが、ドアエンジンごと交換されるのは東日本旅客鉄道の通勤形電車では異例のこととなります。今後は制御装置更新とともにドアエンジンの更新(ラック式への変更)があるのか注目されます。今年はE233系電車の機器更新工事が進みそうですので、0番台・1000番台・2000番台など主に通勤形電車での更新に伴う動きに注意が必要かもしれません。