2025年8月14日より、小田急電鉄8000形8051F(4両固定編成・2007年度リニューアル車)と3000形3252F(日本車両製造1次車・6両固定編成)が結成され、その前日の13日からは8051Fと長らく組んでいた8252F(6両固定編成・2006年度リニューアル車)が単独運用に充当されており、西武鉄道譲渡の有力候補とみられる8252Fの動向が注目されています。.JPG)
▲通勤形電車では現役最古参にあたる8000形8252F。これまで同じく最古参トップナンバーの8051Fと組んでいたが、再び解放された。なお8000形8051Fは今度は3000形3252Fに相方を変更して運用されている。8000形は廃車除籍処分または西武鉄道譲渡などの今後の動きが注目されるが、6両固定編成は単独運用も可能なため、時々編成解放や再結成が見られる。.JPG)
▲新しいペアとなった8000形8051Fと3000形3252F。8000形8051Fが3000形1次車・2次車と連結して運用されるのは相方が3000形3261Fだった時以来だ。前回の3000形3261Fとのペアは短期間であったが、今回のペアでは果たして…。
8000形で現在単独運用となっているのは西武鉄道譲渡の有力候補とみられる8252F・8266Fと西武鉄道譲渡対象外(部品取りの可能性あり)の8258Fとなっていますが、このうち車輪検査を通した8266Fは相方の8066Fがクヤ31形との定期検測運転実施(今回実施分は架線検測あり)に伴う一時的なものと思われます。一方の8258Fは8058Fと解放されて以降、単独運用が続いており、8058Fの相方は長らく単独運用されていた8260Fとなり、引き続きの8058F+8260Fのペアで運用されています。一方の8252Fは何度も8051Fとの解放や結成が繰り返されており(イベント使用時の解放が1回だけあり)、今回は8051Fが相方を3000形3252Fに変更したことで8252Fの単独運用が長く続く可能性があるからです。ちなみに大野総合車両所に8051Fとともに単独留置となっていた8064Fは3000形3254Fとのペアに復帰しています。
これは8000形の廃車除籍処分や西武鉄道譲渡(フルカラーLED式の6両固定編成のみ)に備えた動きの可能性が絡んでいるものと推察できます。6両固定編成の場合は除籍前に単独での運用を経てから除籍となることが多く、ごくまれに10両として運用されていた編成が解放されてからすぐに廃車除籍処分となったケースもあります。8000形6両固定編成では3000形6両固定編成の穴埋めの役割も果たしますから、たびたび編成の解放や結成が頻繁になっているのもありそうです。8000形について今年度は西武鉄道譲渡の動きについての発表はなく(譲渡対象は東急電鉄9000系が中心)、新製車両が5000形5065Fの10両固定編成1編成だけというのもあり、その車両に置き換えられる8000形は4両固定編成と6両固定編成が1編成ずつになる可能性があるため、次に廃車除籍処分となる編成を見極めているのかもしれませんね。