2025年8月31日

【18113Fはまだか?】東京地下鉄18000系18115Fが日立製作所笠戸事業所を新製出場、甲種輸送される

2025年8月28日より、山口県下松市の日立製作所笠戸事業所で製造・落成した、東京地下鉄18000系18115Fの甲種輸送が東急電鉄長津田検車区まで行われました(長津田検車区から鷺沼検車区までは9000系)。牽引は日本貨物鉄道岡山機関区のEF210形101号機、東日本旅客鉄道横浜線内は5両ずつに分割する関係からDD200形がそれぞれ担当しました。
▲18000系2次車は着実に数を増やしているが、18113Fの分は再び飛ばされ、18115Fの出場が先となった。8000系の現存編成は8101F8109F8116F8118Fの4編成となっている。

18000系は18114F以来の増備ですが、東急電鉄長津田検車区に輸送したあと、田園都市線の最終列車を待って9000系の牽引で鷺沼検車区に納車となります。今回も18112F18114Fに続いて2次車仕様となり、日立製作所製のSiC素子が採用されています。残るは5編成分となりますが、18113Fの分が再び飛ばされました。なお8000系8115Fが廃車のため自走回送された当日には18000系18114Fが営業運転を開始し、世代交代を感じさせる光景が展開されました。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2025年9月1日現在
《現役》  4編成(  60両)
8101F8109F8116F8118F
《廃車》15編成(150両)
8102F8103F8104F8105F8106F8107F8108F8110F8111F8112F8113F8114F8115F8117F8119F

【鷺沼検車区18000系の在籍状況】2025年9月1日現在
14編成(140両)
18101F18102F18103F18104F18105F18106F18107F18108F18109F18110F18111F18112F18114F18115F

2025年8月30日

【来春から本格実施予定】小田急電鉄1000形使用の小田急箱根鉄道区間のワンマン運転試験が実施される

2025年8月上旬までに小田急箱根鉄道専任編成の小田急電鉄1000形の4編成(1063F1064F1065F1066F)へのワンマン運転対応改造工事(と電気連結器の撤去)が終了したことから、同年8月13日から約2週間、平日の夜間に小田急箱根鉄道小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間でワンマン運転導入に向けた試運転を実施していたことが分かりました。
▲小田急箱根鉄道専任でワンマン運転対応となった1000形4両固定編成(日中時間帯の運用がない111運用相当または114運用入庫後相当の編成)を使用したワンマン運転導入に向けた試験が実施された。写真は29日の試運転に使用された1065Fである。

2026年春頃(ダイヤ改正のタイミング)から小田急箱根鉄道専任で運用される1000形での運転となる小田原~箱根湯本間の平坦区間で車掌が乗務しないワンマン運転が導入される予定となっており(ロマンスカーは対象外)、昨年の1066Fを皮切りに工事が施工され、逆連番の順番で行われており、1063Fで工事が完了となりました。小田急箱根鉄道専任の運用は2026年のダイヤ改正後も4編成体制と思われますが、1編成が運用離脱となった場合は3編成で4運用を回し、111運用と114運用が兼任となります。もしその専任運用が仮に“ブツ8”として8両固定編成の予備にもなる1057F1067F1069Fのいずれかで代走となった場合は車掌が乗務する可能性がありますが、その点をどう解消していくのかが気になるところです。

2025年8月29日

【一部4両単独も使用】小田急電鉄ロマンスカー3形式4車種を用いた特別団体専用列車が運転される

2025年8月27日、小田急電鉄ロマンスカーの現役3形式4車種を使用した特別団体専用列車が運転されました。これは子会社の小田急トラベル主催による『家族で、お友達と楽しもう!夏休み人気のロマンスカー4車種乗継ミステリーリレー』に伴うものです。
▲ロマンスカー“EXE”30000形は平日N45運用の30057F、同じく“EXEα”30000形は平日N44N64運用の30052F+30252Fがそれぞれ使用された。前者は0721レで分割された後に足柄(OH46)の構内留置線に入庫する合間を活用、後者は0908レの折り返し回送を客扱いする形で運転された。
▲ロマンスカー“MSE”60000形は平日N23N73運用の60053F+60253Fが使用された。この形式の特別団体専用列車では多摩線も走行している。
▲ロマンスカー“GSE”70000形は平日N32運用の70051Fが使用された。この形式の運用では喜多見検車区一旦入庫となるのはこの平日N32運用のみであるため、特別団体専用列車への充当はかなり貴重だ。

8ツアーの始発駅が相模大野(OH28)であったため、まずは回9029レを延長し客扱いする形で30052F+30252Fに乗車となり、新松田(OH41)で回9008レの足柄の構内留置線入庫の合間を利用した30057Fに乗車(乗り継ぎ)となり、新百合ヶ丘(OH23)で回9451レの喜多見検車区入庫の合間を利用した60053F+60253Fに乗車(乗り継ぎ)となり、多摩線を往復、そのあとはそのまま上りを走行、経堂(OH11)で喜多見検車区を一旦再出庫の形で70051Fに乗車(乗り継ぎ)となり、新宿(OH01)まで走行、折り返して海老名(OH32)で終了となりました。各形式の一旦の入庫や定期回送の延長などを見越した乗り継ぎとなったようです。平日での乗り継ぎリレーとなると、結果的には“EXE”または“EXEα”のどちらかが4両固定編成での単独充当となることがあるようです(6両固定編成は引き続き営業運転に充当されるため)。また“MSE”はたまたま10両での運転でしたが、4両固定編成の1本が離脱となると、N23N73運用のN23運用部分では非連結(N73運用単独)となり、6両固定編成のみの充当となる可能性もあり得ます。限られた編成数でなんとか乗り継ぎツアーを企画した努力を感じました。

2025年8月27日

【昨年4月検査出場も…】東京地下鉄8000系8115Fが東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場へ自走回送される

2025年8月27日、東京地下鉄8000系8115Fが所属先の鷺沼検車区から東急電鉄田園都市線・半蔵門線・東武鉄道伊勢崎線・佐野線経由で、東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場へ自走回送されました。18000系18114Fの導入に伴う廃車除籍処分と思われます。
▲8000系8115Fが自走回送で東武鉄道経理部資材管理センター北館林車両解体場へ旅立つ。これで8000系は保存候補のトップナンバーを含む残り4編成(40両)に。8000系の廃車は8106F以来だ。今回廃車となる編成は8105Fとともに種別行先案内表示器を8103F8117Fと相互に交換して3色LED式からフルカラーLED式に更新されていた。
▲18000系2次車として導入された18112F。制御装置や一部内装仕様を変更した2次車の編成は現時点で2編成(20両)のみだが、この先も18119Fまで増備が予想されている。

今回の動きは18000系2次車の18114Fの導入に伴う廃車と思われます(ただし18113Fは現時点で未出場)。8000系の在籍はこれで4編成40両(8101F8109F8116F8118F)となります。今回廃車となった8000系8115Fは先に10両固定編成への増強を見越した中間付随車2両が落成したあとに残りの8両がその翌年に落成しており、半蔵門線が現在の三越前(Z-09)まで延伸で開業した際に増備されました。そのため同編成は先に落成していた2両を組み込んで10両固定編成となりました。なおこの編成は種別行先案内表示器が3色LED式でしたが、2021年には18000系の投入に関連してかは不明ですが8103F8117Fと種別行先案内表示器を相互に交換したうえで、8105F8115Fは3色LED式からフルカラーLED式となり、8103F8117FはフルカラーLED式から3色LED式に戻されていました。なおこの編成は昨年4月に検査出場を果たしており、まだまだ活躍が期待されるかと思われていましたが、そこから約1年4ヶ月ほどでの廃車となるようです。今回の8115Fの廃車で残る編成は8101F8109F8116F8118Fだけとなりました。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2025年8月27日現在
《現役》  4編成(  40両)
8101F8109F8116F8118F
《廃車》15編成(150両)
8102F8103F8104F8105F8106F8107F8108F8110F8111F8112F8113F8114F8115F8117F8119F

【鷺沼検車区18000系の在籍状況】2025年8月27日現在
13編成(130両)
18101F18102F18103F18104F18105F18106F18107F18108F18109F18110F18111F18112F18114F

2025年8月26日

【立て続けの入場へ】元東急電鉄9000系9003Fの4両が西武鉄道武蔵丘車両検修場に転用改造工事入場へ

2025年8月25日終電後に、東急電鉄長津田検車区から西武鉄道小手指車両基地に輸送された元東急電鉄9000系9004Fの4両(組成はクハ9003+デハ9203+デハ9603+クハ9103)が新101系249F(ツートンカラー)と263F(黄色一色)に牽引され、武蔵丘車両検修場に輸送されました。転用改造工事のためと思われます。
▲新天地の西武鉄道小手指車両基地に到着して一週間経たずで新101系に牽引され武蔵丘車両検修場に入場したものと思われる元9000系9003F。こちらも元9011Fと同様に制御装置更新を含めた大規模改造となりそうだ。元9000系を早く転用させて投入したい思惑もありそう。
▲赤帯に復刻された9000系は3編成(9001F9013F9015F)存在しているが、果たして譲渡の対象となるのだろうか。
▲西武鉄道8000系8103Fでは初のサステナ車両だが、改造は種車の雰囲気を残すため最小限にとどまっている。2026年度以降の譲渡は実現するのだろうか。

元東急電鉄9000系では新101系の牽引ではありますが早々と武蔵丘車両検修場に入場させる措置を取ったことから、大規模改造工事を見越したものと思われます。改造工事実施後でも投入路線の多さから試運転を繰り返し行う必要があるため、今年度中での営業運転への投入が実現するのかどうかは不透明です。6020系の投入のペースと9000系の譲渡のペースがどの配分で行われているのか読めませんが、まだ6157F以降の編成が出場していませんから、まずは元9003F・元9011Fと自社で改造工事中の元9005Fの譲渡は確定で、動きが不明な運用離脱編成の今後が気になります。

2025年8月25日

【新キャラクター誕生】首都圏新都市鉄道TX-3000系TX-3181Fが『ユニール号』としてヘッドマーク装着

2025年8月24日より、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスのTX-3000系TX-3181Fが新たに開業20周年記念で誕生した同社キャラクター『ユニール』のラッピング施工とヘッドマークを装着した『ユニール号』として運転を開始しました。
▲今夏で開業20周年を迎えたつくばエクスプレスでは新たなキャラクターが誕生したことを記念してTX-3000系TX-3181Fが『ユニール号』となった。5編成しかいない数少ない存在であるが、運行時間は公表されているため、調べて狙うことができる。

首都圏新都市鉄道は2005年に『常磐新線』の仮称で建設が進められ、全線で運用する交直流電車のTX-2000系が、秋葉原(TX-01)~守谷(TX-15)間限定の直流電車のTX-1000系が運転されており、のちに投入されたTX-3000系は交直流電車となりました。首都圏新都市鉄道の新たな顔として『ユニール』が誕生したことで、相模鉄道の『そうにゃん』のような役割が期待されるかもしれません。首都圏新都市鉄道では車両増強用の新型車両として(仮称)『TX-4000系』の検討が公表されており、導入が決定した場合は交直流電車となる可能性がありそうです。運転ダイヤは公表されていますので、調べて狙うといいでしょう。

【到着早々の動き】東急電鉄9000系9011Fの4両が新101系の牽引で武蔵丘車両検修場に転用改造工事入場か

2025年8月23日終電後に、東急電鉄長津田検車区から西武鉄道小手指車両基地に輸送された元東急電鉄9000系9011Fの4両(組成はクハ9011+デハ9211+デハ9611+クハ9111)が新101系249F(ツートンカラー)と263F(黄色一色)に挟まれる形で牽引され、武蔵丘車両検修場に輸送されました。転用改造工事のために一足先に入場したものと思われます。
▲新天地の西武鉄道小手指車両基地に到着して数日しか経っていないが、新101系に挟まれて武蔵丘車両検修場に入場したものと思われる元9000系9011F。東急電鉄時代からの制御装置がそのままとなっており、制御装置更新を含めた大規模改造となりそうだ。
▲西武鉄道小手指車両基地に残されている元9000系9003F。こちらも新101系の牽引で入場となる可能性が高い。元9000系9011Fと同様の改造内容になるものとみた方がよさそう。
▲西武鉄道8000系8103Fの場合は初のサステナ車両だったこともあってか、小手指車両基地構内である程度の走行試験を実施したあと自走回送での入場となり、改造は種車の雰囲気を極力残すよう最小限にとどまっている。元東急電鉄9000系の方が大掛かりな改造に?

転用改造工事実施前の西武鉄道8000系(元小田急電鉄8000形)は小手指車両基地から自走回送で武蔵丘車両検修場に入場しましたが、元東急電鉄9000系では自走せず新101系に挟まれた状態で輸送されたようです。今回の東急電鉄9000系は譲渡数が多く、国分寺線以外への支線に投入することを考慮してか、到着してわずか数日間で武蔵丘車両検修場に転用改造工事で入場させた可能性があるものと思われます。長津田車両工場(東急テクノシステム)で改造工事を受けている元9000系9005Fとは同じ改造メニューになるのでしょうか。今後の動向にも注意が必要です。それにしても9000系の置き換えペースが意外にも早いですね…。

2025年8月24日

【この系列で珍しい?】相模鉄道9000系9703Fが“SOTETSU LINE HISTORY TRAIN”として運転へ

2025年8月21日、相模鉄道が同年9月1日から2026年3月末まで9000系を使用して相模鉄道の歴史(歴代車両)を彩るラッピング電車として“SOTETSU LINE HISTORY TRAIN”を運転することを発表しました。同系列で最初に3代目塗装となり“YOKOHAMA NAVYBLUE”にリニューアルされた9703Fを起用するようです。
▲相模鉄道の歴史を彩る“SOTETSU LINE HISTORY TRAIN”には90009703Fが起用される。相模鉄道の全通勤形電車で最初に3代目塗装となった編成でもあり、これを契機に12000系・20000系以降の新製車両はすべて“YOKOHAMA NAVYBLUE”車両となる。来春からは13000系(最初の編成は8両固定編成)の導入も決まっている。

9000系9703Fは相模鉄道の全通勤形電車で先陣を切り最初に3代目塗装へリニューアルされた編成であり、現在ではリニューアルの進捗や新型車両への置き換えなどを経て11000系を除く現役車種に最低でも1編成以上は“YOKOHAMA NAVYBLUE”の車両が存在します(9000系、12000系、20000系は現役の全編成だが、8000系は8709Fのみ、10000系は10707F10708Fを除く)。車番は唯一側面部の中央下部に記載されており(車番はホームドア非対応)、車体側面部にラッピングすることを考慮してこの編成が選ばれたものと思われます。先頭車へのヘッドマークは1926年開業時の蒸気機関車車両と2026年春導入の13000系が並んでデザインされたものとなっており、デザインはクハ9703・クハ9503で同一とみられます。自社完結の運用となるので、新横浜線(ダイヤ乱れ時を除く)および直通運転先の路線(東急電鉄・東日本旅客鉄道管内)での運転はありません。運転期間中には車体側面の歴代車両のラッピングが変わる可能性がありますので、見かけるたびに注目すべきかもしれませんね。

【255系使用はゼロ】東日本旅客鉄道が2025年秋(10月~11月)の臨時列車運転の概要を発表

2025年8月22日、東日本旅客鉄道が2025年秋の臨時列車の運転概要を発表しました。今回も注目すべき臨時列車を抜粋して紹介します。新幹線特急券・在来線特急券は運転日の1ヶ月前の10時から発売されますので、事前に計画を立てたうえで、みどりの窓口設置駅や指定席券売機設置駅での乗車券・特急券の確保をお勧めします。
▲新幹線は東北新幹線『はやぶさ』『こまち』や北陸新幹線『かがやき』などの最速達列車の愛称を中心に増発が予定されているが、東北新幹線では『はやて』(東京発新青森行き1本)、北陸新幹線では『あさま』(上野発長野行き1本)が全車指定席で運転される。また上越新幹線では『とき』も全車指定席となる列車があるので注意が必要である。
▲臨時特急列車に使用予定のE257系5000番台・5500番台(いずれも都オオ)。同系列5000番台は特急『踊り子』『あずさ』などに、5500番台は定期列車の運用もある特急『草津・四万』のほか特急『谷川岳もぐら』『谷川岳ループ』や『新酒・もみじ回遊号』などに充当予定。注目は東海旅客鉄道御殿場線直通の特急『Mt.Fuji御殿場』である。
▲E257系500番台は特急『新宿さざなみ』『新宿わかしお』といった房総方面の臨時特急列車が中心で、成田線佐原発着の『あやめ(佐原秋祭り)』にも充当されるものと思われる。なお255系都マリBe-03編成は最繁忙期のみ活躍するため、同系列が充当の臨時特急列車はない。


▲E257系2000番台・2500番台は特急『踊り子』を中心に充当されるが、5000番台での運転となる列車もあるほか、2000番台は特急『あずさ』『アルプス』に充当される可能性がある。また2500番台は5500番台の補填で特急『草津・四万』に充当される可能性がある。
▲各路線と常磐線を1本で結ぶ臨時特急はE653系1000番台のほか、マラソン大会や花火大会関連での特急『ときわ』、臨時特急『海浜公園コキア平塚号』にはE657系が充当される。後者は通常塗装の同系列が使用されるが、ダイヤが乱れた場合は『フレッシュひたち』復刻塗装の編成が使用されることがある(実際に都カツK3編成が代走の形で充当された)。

首都圏エリア(在来線)の秋の臨時列車は新幹線は最速達愛称列車の増発があるほか、在来線については主にE257系5000番台・5500番台(都オオ)、E653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成を使用するものが多く設定されています。臨時列車向けに残っていた185系0番台・200番台(都オオC1編成都オオB6編成)がすべて廃車となって全滅、255系は最繁忙期向けに都マリBe-03編成を残していますが、今秋の臨時列車への起用はありません。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。

新幹線では盛岡以南での定期設定がなくなった『はやて』が東京発新青森行きの1本のみ運転される予定で、『はやぶさ』が登場する前は東北新幹線区間全線を走破する愛称でしたので、久しぶりとなります(『はやて』は朝に盛岡発新函館北斗行き、夜に新函館北斗発盛岡行きがある)。ただし羽田空港での滑走路閉鎖の影響による飛行機欠航の代替として『はやて』を運転したことがあります(しかも当時は設定のなかった自由席も設けられた)。また北陸新幹線では『あさま』の上野始発の1本が全車指定席で運転されるのもあります。

E653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成を使用する臨時特急列車は『鎌倉』(平日は『平日おさんぽ号』として運転)や常磐線日立発着の『常磐鎌倉号』のほか(『いなほ』は新潟車両センターの1000番台・1100番台の充当)、東海道線平塚(JT-11)発着で設定される特急『海浜公園コキア平塚号』を除く特急『海浜公園コキア○○号』(今秋分は高崎線高崎発着、中央線高尾(JC-24)発着、青梅線青梅(JC-62)発着、川越線川越発着での運転)となっています。これらの列車の1号車には『いなほ』時代から引き継がれている2列+1列のグリーン車指定席があります。

E257系を使用する臨時特急列車ですが、2000番台では特急『踊り子』をメインとして一部の特急『あずさ』や新宿(JC-05)始発の大糸線直通白馬(13)行き特急『アルプス』に充当、波動輸送用の5000番台では特急『踊り子』や特急『あずさ』に充当されるものと見込まれます。5000番台よりも2000番台の方が予備があるので、充当しやすいのかもしれませんね。一方の5500番台は定期運用をもつ特急『草津・四万』(ただし代走は2500番台担当)のほか、特急『富士回遊』、特急『谷川岳もぐら』・『谷川岳ループ』や中央線新宿と青梅線奥多摩(JC-74)を結ぶ特急『新酒・もみじ回遊号』(平日のみの特急『おうめ』の土曜休日の行楽バージョンに相当していたが、特急『おうめ』の消滅により列車名が変わる形になった)、青梅線青梅および五日市線武蔵五日市(JC-86)と横須賀線鎌倉(JO-07)を結ぶ特急『鎌倉満喫青梅』・『鎌倉満喫五日市』、内房線君津および外房線茂原と川越線川越を結ぶ特急『蔵の街川越君津号』・『蔵の街川越茂原号』、東海道線東京(JT-01)と東海旅客鉄道御殿場線御殿場(CB-10)を途中国府津(JT-14)経由で結ぶ特急『Mt.Fuji御殿場』に充当されるものと思われます。中でも注目は東海道線と御殿場線を直通する特急『Mt.Fuji御殿場』ですね。小田急電鉄のロマンスカー“MSE”60000形6両固定編成単独で運転されている『ふじさん』(こちらは小田原線新宿(OH01)発着)に対抗したような列車で、10月13日と26日に運転が予定されています。ただしこの列車については鉄道会社を跨ぐため交通系ICカードでの乗車はお勧めしません。500番台は房総地区方面への特急列車がほとんどで、特急『さざなみ』・『しおさい』・『新宿さざなみ』・『新宿わかしお』のほか、鹿島線には直通しないものの成田線佐原発着の『あやめ(佐原秋祭り)』にも充当されるものと思われます。

E657系を使用する臨時特急列車はマラソンや花火大会関連の『ときわ』や、東海道線平塚と常磐線勝田を東京・上野(JU-02,JJ-01)経由で結ぶ『海浜公園コキア平塚号』に充当されるものと思われます。現行ダイヤでは上野発着については定期列車での設定はありませんが、臨時列車では現在も設定があります。品川・東京~勝田・日立間を運転する特急『ときわ』は『フレッシュひたち』復刻塗装の編成(郡山総合車両センターに入場中の1編成を除く)が使用されることがありますが、平塚発着の『海浜公園コキア平塚号』については通常塗装が使用されるものと思われます(ただしダイヤが乱れた場合はその限りではない)。特急『ときわ』のなかには品川(JT-03)発の日立行きが11月16日に1本あるようですが、マラソン開催の関係によるもので、勝田発着の勝田~日立間を延長ないし高萩発着の1区間を短縮したような列車になっていますね。また夜間には日立発の東京行きの運転があり、品川に行かないのは珍しいですね。

新幹線は一部列車を除き、在来線の臨時特急列車はすべて指定席となっており、乗車には普通乗車券(場合によっては交通系ICカード)のほかに特急券(新幹線では新幹線特急券)が必要で、在来線の臨時特急列車では座席上方ランプの使用有無にかかわらず特急券の確認(車内改札)を実施する場合がありますので、乗車後も車内改札が終了する(場合によって省略される)までは特急券を紛失しないようご注意ください。

2025年8月23日

【おかえりなさい】東日本旅客鉄道E657系都カツK11編成、約3年8ヶ月ぶりに定期営業運転に復帰

2021年12月26日の東日本旅客鉄道常磐線友部~内原間の踏切事故による損傷でクハE657-11の修理のため2年以上運用を離脱していたE657系都カツK11編成が2025年8月4日に郡山総合車両センターでの修理および検査を受けて出場し、同月19日に運用復帰を果たしました。
▲2022年から長らく滞在していた郡山総合車両センターを出場、きれいな姿に生まれ変わり約3年8ヶ月ぶりに戻って来たE657系(写真の系列)の都カツK11編成。この系列は全19編成のうち1編成が夜行特急車両に改造される予定だが、その当該はどうなるのだろうか。
▲クハE657-11の車番(踏切事故前の撮影)。この車両だけ他の車両を郡山総合車両センターに残して陸送され、修繕が行われた。

E657系都カツK11編成はクハE657-11の損傷で郡山総合車両センターに入場したあと、クハE657-11が郡山総合車両センターから陸送され、総合車両製作所横浜事業所で修理が行われたものと思われます。そのあと編成を戻して検査を受けたものと思われ、8月上旬に出場、運用復帰の運びとなりました。今秋には東海道線平塚(JT-11)発着の常磐線直通の臨時特急列車の運転もありますので、この編成の充当があれば東海道線品川(JT-03)以南の区間にも入線するのか注目されます。

2025年8月21日

【数日間かけて輸送?】東急電鉄9000系9003F・9011Fの4両2編成が西武鉄道譲渡に向けて甲種輸送される

2025年8月20日から、東急電鉄9000系のうち3号車(デハ9400形)を抜き取った4両固定編成に短縮された9003F9011F西武鉄道譲渡に伴う甲種輸送が実施されています。この2編成については自社の長津田車両工場(東急テクノシステム)ではなく、西武鉄道武蔵丘車両検修場で半自動ドアスイッチなどの設置改造工事が実施されるものと思われます。
▲西武鉄道への譲渡が決まった9000系9003F。東横線時代の6号車、大井町線時代の3号車であるデハ9403が編成から抜かれており、残存編成への部品取りのあとに廃車解体処分になるものと思われる。車内は木目調に更新済みとなっている。
▲西武鉄道への譲渡が決まった9000系9011F。東横線時代の6号車、大井町線時代の3号車であるデハ9411が編成から抜かれており、残存編成への部品取りのあとに廃車解体処分になるものと思われる。制御装置の更新もありそうだ。
▲総合車両製作所横浜事業所・新津事業所でコストカット仕様で製造されて続々投入されている6020系5両固定編成。現在は予定数の3分の1にあたる6編成(30両)が在籍する。このうち6154Fからは新津事業所でも製造されている。

2025年度は9000系の譲渡に言及しており、西武鉄道国分寺線と拝島線の一部区間に導入した8000系(元小田急電鉄8000形)と異なり、国分寺線を除く支線(多摩湖線・多摩川線・秩父線・狭山線)に導入して、2000系や新101系を置き換えていくため、1編成を4両に短縮した9000系を譲受し、2編成を連結して8両で運用することも可能になるでしょうか。最初に運用を離脱した9005Fでは長津田車両工場(東急テクノシステム)での改造工事で、半自動ドアスイッチの設置や制御装置の更新(東洋電機製造のもの)が確認されていますが、今回の9003F9011Fでは3号車のデハ9403・デハ9411を抜き取って4両に組んだあと、車内広告やドアステッカー類をすべて撤去して(車体側面部の路線表記などは存置)、武蔵丘車両検修場で改造工事を受けるものと思われます。東急テクノシステムと武蔵丘車両検修場での改造で投入路線が変わるのでしょうか。いろいろと気になりますが、まずはその2編成を池袋線小手指車両基地に輸送してから、何らかの動きを見せるものと思われます。残った9000系や元2000系の記録や録音を進めておきましょう。

2025年8月20日

【先頭にけいきゅんが】京浜急行電鉄新1000形1057編成(イエローハッピートレイン)、車体更新工事を受けて出場

2025年8月19日、京浜急行電鉄新1000形1057編成がファインテック久里浜事業所で全般検査と車体更新工事を受けて出場、試運転を実施しました。制御電動車の貫通扉の車番付近にはキャラクターの『けいきゅん』が貼付されています。
▲車体更新工事と全般検査を受けた新1000形1057編成。車体更新工事を受けた証に貫通扉の車番付近にキャラクターのけいきゅんが確認できる。

車体更新工事は受けましたが、外観の塗装は変更されていませんので、1057編成は引き続きイエローハッピートレインとして運用されるものと思われます。この編成が黄色塗装での運転を開始したのが2014年ですから、約11年間この姿が続いていることになります。東京都交通局浅草線直通運用(京成電鉄本線・押上線直通運用を含む)での今後の活躍が期待されます。

ところで新1000形は23次車として8両固定編成2編成が増備される予定で、22次車とは仕様が異なり15次車以来のステンレス地仕上げになるので、ステンレス地仕上げとハイフン入りの車番の同形式は初めてとなりそうでしょうか。

2025年8月18日

【水戸で交換?】東日本旅客鉄道常磐線の325M列車の一部区間と536M列車をE501系都カツK704編成が代走

2024年8月17日、東日本旅客鉄道常磐線のE531系0番台基本10両編成(グリーン車2両込み)で運転される  325M列車(高0851←上0604)の水戸~高萩間と折り返しの  536M列車(高0902→水0948)をE501系元基本編成(10両固定編成)の都カツK704編成が代走しました。この系列の高萩発着列車は久しぶりのことです。
▲8月17日の上野(JJ-01)始発高萩行きの  325M列車の水戸~高萩間と折り返しの  536M列車の全区間でE501系元基本編成(10両固定編成)の都カツK704編成が急遽代走。  536M列車はE531系0番台のグリーン車付きで数少ない区間運用である。なお8月12日にもいわき始発土浦行き  646M列車(い1735→土2004)をE501系が代走している。

E501系は2023年3月ダイヤ改正で日中時間帯の運用が消滅(ワンマン運転の導入)、2024年3月ダイヤ改正で元付属編成の運用がE531系に置き換えられて消滅、元基本編成が朝夕夜を中心に水戸~いわき~草野間(回送では水戸~内原間)で運用されています。所定ではE531系0番台の基本10両編成で運転される  325M列車の水戸~高萩間と  536M列車の全区間を急遽E501系都カツK704編成が代走したのですが、これはもともと同編成が  526M列車(い0602→水0740)で定期運用され、折り返しが勝田車両センターへの回送となるところ、所定の  325M列車で運用されていたE531系0番台に何らかのトラブルがあったのかは分かりませんが、水戸の下り3番線・4番線で車両交換が実施されたものと思われ、都カツK704編成  526M列車  325M列車(水戸以北のみ)→  536M列車で運用されたものと思われます。なお  536列車の折り返しは勝田車両センターに入庫するため、再出庫はE501系所定の  567M列車となりました。幕式ではありますが『高萩』の行先を表示したのも久しぶりではないでしょうか。8月12日の代走は窓ガラス破損でE501系都カツK701編成が代走を行い、土浦~内原間に入線しました。なお同編成は3色LED式となっているため、久しぶりに『土浦』の文字が見られたことでしょう。4編成配属で3編成が運用、1編成が予備であり、日中時間帯は基本的に運用がないため、仮にE531系が何らかの理由で運用できないときにE501系が使用されることがあるかもしれません。ただしワンマン運転には対応していないため、ワンマン運転対象外の列車(E531系0番台の基本編成単独)の一部区間に限られるでしょうね。

【開業50周年の2駅を祝して】相模鉄道10000系10708F(10両固定編成)がメモリアルトレイン『あつぎ号』に充当

2025年8月17日、相模鉄道本線のさがみ野(SO-16)・かしわ台(SO-17)の両駅が開業50周年を迎えたことを記念して、『さがみ野駅・かしわ台駅開業50周年』ヘッドマークを掲出して運転されている10000系10708F(10両固定編成)がメモリアルトレイン『あつぎ号』に充当されました。
▲相模鉄道本線のさがみ野・かしわ台の駅が開業してから50周年のメモリアルな日に両駅の開業50周年ヘッドマークを掲げた10000系10708Fが厚木線を乗客を乗せて走行した。普段は数字2桁でしか表示しない列車番号が4桁+アルファベットとなるなどレアな光景もあった。
▲『さがみ野駅・かしわ台駅開業50周年』ヘッドマークを掲出して運用されている10両固定編成の10000系10708F。同系列の10両固定編成で唯一の制御装置未更新編成だ。掲出されたヘッドマークは2種類あり、クハ10708・クハ10508で異なっている。

これは同年8月17日にさがみ野・かしわ台両駅が開業50周年を迎えたことを記念してその一環として、両駅の開業50周年記念ヘッドマークを掲出した10000系10708Fを使用して厚木線を走行する団体専用列車として運転され、通常は2桁の列車番号しか表示しない10000系が4桁の列車番号とアルファベットを組み合わせた列車番号を表示したことも話題になりました。しかも数を減らしている10000系機器未更新車が充当されたのも特徴です(10両固定編成では唯一の存在)。この厚木線を走行する団体専用列車をメモリアルトレイン『あつぎ号』としています。

2025年8月16日

【現役最古参車両】小田急電鉄8000形8252F、当面の間単独運用となるか(西武鉄道譲渡に向けた布石?)

2025年8月14日より、小田急電鉄8000形8051F(4両固定編成・2007年度リニューアル車)と3000形3252F(日本車両製造1次車・6両固定編成)が結成され、その前日の13日からは8051Fと長らく組んでいた8252F(6両固定編成・2006年度リニューアル車)が単独運用に充当されており、西武鉄道譲渡の有力候補とみられる8252Fの動向が注目されています。
▲通勤形電車では現役最古参にあたる8000形8252F。これまで同じく最古参トップナンバーの8051Fと組んでいたが、再び解放された。なお8000形8051Fは今度は3000形3252Fに相方を変更して運用されている。8000形は廃車除籍処分または西武鉄道譲渡などの今後の動きが注目されるが、6両固定編成は単独運用も可能なため、時々編成解放や再結成が見られる。
▲新しいペアとなった8000形8051Fと3000形3252F。8000形8051Fが3000形1次車・2次車と連結して運用されるのは相方が3000形3261Fだった時以来だ。前回の3000形3261Fとのペアは短期間であったが、今回のペアでは果たして…。

8000形で現在単独運用となっているのは西武鉄道譲渡の有力候補とみられる8252F8266Fと西武鉄道譲渡対象外(部品取りの可能性あり)の8258Fとなっていますが、このうち車輪検査を通した8266Fは相方の8066Fクヤ31形との定期検測運転実施(今回実施分は架線検測あり)に伴う一時的なものと思われます。一方の8258F8058Fと解放されて以降、単独運用が続いており、8058Fの相方は長らく単独運用されていた8260Fとなり、引き続きの8058F+8260Fのペアで運用されています。一方の8252Fは何度も8051Fとの解放や結成が繰り返されており(イベント使用時の解放が1回だけあり)、今回は8051Fが相方を3000形3252Fに変更したことで8252Fの単独運用が長く続く可能性があるからです。ちなみに大野総合車両所に8051Fとともに単独留置となっていた8064Fは3000形3254Fとのペアに復帰しています。

これは8000形の廃車除籍処分や西武鉄道譲渡(フルカラーLED式の6両固定編成のみ)に備えた動きの可能性が絡んでいるものと推察できます。6両固定編成の場合は除籍前に単独での運用を経てから除籍となることが多く、ごくまれに10両として運用されていた編成が解放されてからすぐに廃車除籍処分となったケースもあります。8000形6両固定編成では3000形6両固定編成の穴埋めの役割も果たしますから、たびたび編成の解放や結成が頻繁になっているのもありそうです。8000形について今年度は西武鉄道譲渡の動きについての発表はなく(譲渡対象は東急電鉄9000系が中心)、新製車両が5000形5065Fの10両固定編成1編成だけというのもあり、その車両に置き換えられる8000形は4両固定編成と6両固定編成が1編成ずつになる可能性があるため、次に廃車除籍処分となる編成を見極めているのかもしれませんね。

2025年8月15日

【早速乗り入れ先へ】東京臨海高速鉄道71-000形東臨Z12編成が東日本旅客鉄道埼京線・川越線を初自走

2025年8月14日、東京臨海高速鉄道71-000形東臨Z12編成が乗り入れ先路線の東日本旅客鉄道埼京線・川越線の大崎(JA-08)~大宮(JA-26)~南古谷間を初自走する試運転を実施しました。そのあと川越車両センターにも入りましたので、ATACSの試験実施の可能性がありますが、乗務員訓練で貸出となる可能性もあるため、動向が注目されています。
▲東京臨海高速鉄道70-000形の在籍数は7編成(70両)。これは元東臨Z8編成の先頭車のみ九州旅客鉄道小倉総合車両センターで譲渡に伴う改造工事を受けているためと思われる。残った編成の今後の動向が気になる形式だ。

導入予定の71-000形は10両2編成(20両)が東臨運輸区に配属されており、東臨Z12編成は東臨運輸区→新木場(R-01)→南古谷→新宿(JA-11)→南古谷と走行したようです。南古谷~川越間のみ走行していませんが、いずれは全線走破もありそうですね。川越車両センターに入ったことから、埼京線内で使用するATACSの試験、川越車両センターへの貸出など、様々な目的がありそうですね。なお東京臨海高速鉄道の車両は基本的に列車番号80番代・90番代の運用に充当されることから、東臨運輸区の出入庫が基本ですが、川越車両センターを出入庫する運用があります。平日・土曜休日ともに85運用に充当された編成は夜間に川越車両センターに入庫し停泊翌日の91運用で川越車両センターを出庫する運用が設定されていて、この関係もありそうです。今後も就役に向けて試運転が続けられるでしょうか。

2025年8月14日

【なんだか違和感が…】東急電鉄7000系7101Fの車内案内表示器が大型化され運用復帰も、違和感だらけ?

2025年8月6日の平日28運用から、東急電鉄雪が谷検車区所属の7000系7101Fが車内のLCD式の旅客案内表示器を従来の15インチから17インチワイドに更新して池上線・多摩川線で運用復帰を果たしましたが、2017年度に製造された7108F以降に見られる17インチワイドのものとは異なっており注目されています。
▲池上線・多摩川線の主力となっている7000系(写真は7104F)。7101F7107Fは15インチ、7108F以降は17インチワイドの車内LCD式案内表示器が2画面設置されている。
▲2017年度以降に増備された7000系(写真は7113F7114F)では車内LCD式旅客案内表示器が当初から17インチワイドであり、セサミクロ仕様となっている。
▲7000系7107Fまでの車内LCD式旅客案内表示器(停車駅案内のもの)。15インチではあるが、駅ナンバリングに対応した表示となっている。
▲7000系7108F以降の車内LCD式旅客案内表示器(停車駅案内のもの)。17インチでアニメーションに対応している。

7000系7101Fは2007年度に登場したトップナンバーで、車内LCD式旅客案内表示器は従来は15インチの2画面となっていましたが、今回更新された車内LCD式旅客案内表示器は17インチではあるものの、アニメーション表示が大きく異なっているほか、東急電鉄のLCD式旅客案内表示器設置車両では初めて現在時刻が表示されているほか、次停車駅の案内表示は漢字表記とひらがな表記を基本に、その下に小さく英語や中国語・韓国語が表示される仕様となっています。池上線・多摩川線ともに駅間が長くないため、アニメーション入りの仕様の場合は数秒ごとに日本語(漢字)→英語→日本語(ひらがな)→中国語→韓国語とアニメーション入りで表示させることになるので、インバウンドの方への案内にも対応できるよう、漢字・ひらがなの下部に小さく表示させる仕様にしたのでしょう。この車内案内表示器の更新に伴って、ドアチャイムも少し変更されており、各家庭の玄関のインターホンをややゆっくりめにしたかのような2点式となっています。車内自動放送は相変わらず駅ナンバリング非対応です。これが7107Fまでの15インチの車内案内表示器を搭載する編成に拡大される可能性があります。もしかしたら7108F以降にも広がったりして…。