2025年3月30日

【この編成は初起用】相模鉄道11000系11002Fが『12代目そうにゃんトレイン』として運用を開始

2025年3月30日の3010レ2071レ(土曜休日67運用)より、相模鉄道の広報キャラクター『そうにゃん』をラッピングした11000系11002Fの『12代目そうにゃんトレイン』が運転を開始しました。同編成の『そうにゃんトレイン』起用は初めてのこととなります。
▲2014年5月の運転開始から11年、新たに『12代目そうにゃんトレイン』として運用を開始した11000系11002F。この編成では過去に何度かラッピング電車にも起用されていたが、意外にも『そうにゃんトレイン』では初めてで、同系列で『そうにゃんトレイン』への起用がないのは11005Fだけとなっている。
▲『11代目そうにゃんトレイン』を担当した11000系11004F。この編成では『そうにゃんトレイン』の2代目・4代目・6代目・8代目・11代目を務めた(11001Fは10代目、11003Fは初代・3代目・5代目・7代目・9代目)。今回は12代目に11002Fが加わる。

『12代目そうにゃんトレイン』は東日本旅客鉄道埼京線および東急電鉄目黒線・東横線との相互直通運転(新横浜線経由)で利便性が向上したことから、相模鉄道沿線の名所や商業施設に出かけているそうにゃんが描かれています。車内壁面に『よこはまズーラシア』に暮らす動物たちを見守るそうにゃん、内装ラッピングはゆめが丘(SO-36)に近接の『ゆめが丘ソラトス』の屋上にある『そうにゃんパーク』が描かれています。そうにゃんの形の金色の吊革や座席モケットは11代目から引き続き流用される予定で、約1年間を目途に運転されるものと思われます。『12代目そうにゃんトレイン』についてもホームページで運用が公表されています(充当列車はPDFの時刻表を参照ください)。

2025年3月29日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2025.03.29 もころんヘッドマークのロマンスカー“MSE”~

2025年3月29日は小田急電鉄小田原線を撮影。今回は海老名(OH32)にて。
小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形60251F0493レ(土曜休日N72運用)。今回は降雨の影響を考慮して、このロマンスカーのもころんヘッドマーク車に限定してキャッチ。60051F60251Fで掲出を開始していますが、土曜休日N74運用に充当の60252Fでも掲出を確認しました。全編成への掲出が期待されています。新宿(OH01)寄りと箱根湯本(OH51)寄りでデザインが異なっており、貫通形先頭車にも掲出されています。

4月15日からロマンスカーでも3号車に子育て応援車両を設定するための準備と思われます。車内チャイムも順次変更されていますので、乗る機会があれば聞いてみたいと思います。

2025年3月28日

【代役はT40編成?】東日本旅客鉄道E233系0番台都トタT39編成、グリーン車が編成から外された理由とは?

2025年3月15日のダイヤ改正から東日本旅客鉄道中央線・青梅線でE233系0番台(都トタ)の一部を除くT編成・H編成に連結されたグリーン車2両の本格サービスが開始されましたが、サービス開始から約2週間経った3月28日に、同系列0番台都トタT39編成(クハE233-39以下12両)のうち、サロE233-34+サロE232-34が編成から外されたようです。

▲2025年3月15日にグリーン車サービスの本格運用が開始されてからわずか2週間、E233系0番台都トタT39編成に組み込まれていたサロE233-34+サロE232-34が編成から外された。今後の動きが気になるところだが、その代役はトイレ付きのあの編成の可能性が。
▲代役として期待されるであろうE233系0番台都トタT40編成。グリーン車組み込み対応準備が追加でなされていたことから、ダイヤ改正以降は一度も運用されていないが、長期離脱の際の予備として機能している可能性がある。

E233系0番台都トタT39編成は同系列0番台で2番目に車椅子対応洋式トイレを設置し、それから約6年で国府津車両センターに疎開留置されていたグリーン車2両(サロE233-34+サロE232-34)を連結した編成であり、それ以降は12両編成で運用されていました。グリーン車のサービスが開始されてわずか2週間でグリーン車が外された形となっていますが、0番台は登場が2006年ということで、就役から20年が迫っているため、おそらくですが制御装置の更新工事などを施工するのではという予想が出ているのです。同じくグリーン車を連結するE231系1000番台(都ヤマ・都コツ)では電動車が少ない(10両ではわずか4両だけ)という事情や検査を兼ねていることもあってか編成ごと入場させていますが、E233系0番台はもともと10両編成にグリーン車2両を組み込んだという事情もあって、12両固定編成のままでは検査や何らかの改造工事を実施する車両センターに入場できない可能性があることから(12両分割編成は不明だが、8両単独での入場自体は不可能ではない)、何らかの長期入場時や運用離脱の時にグリーン車を抜き取った10両編成で入場させる手段を取るものと思われます。そこでその際に役立つ編成がいます。それが10両編成で残ったものの車椅子対応洋式トイレが設置されているE233系0番台都トタT40編成なのです。

E233系0番台のグリーン車はT編成・H編成の57編成に組み込まれ、都トタT40編成都トタH49編成都トタT71編成がグリーン車組み込みの対象外となりましたが、都トタT40編成だけはトイレ設置とグリーン車組み込み準備編成として組成変更を実施していました。つまり長期運用離脱となるであろう編成の代役として、都トタT40編成にトイレ設置などの工事が追加で実施されていたものと思われます。こういう予備編成がいることで、仮に1編成が長期運用離脱となった場合などでも、都トタT40編成で補填できるからです。

あくまでもこの段階から考えられることとして予想ですが、運用離脱となるであろう都トタT39編成が戻ってくるまで、編成から抜かれたサロE233-34+サロE232-34を代役となる都トタT40編成に組み込み、当面の間その組成で運用させる手段が考えられます。サハE233-540にトイレが設置されていますし、グリーン車組み込み準備編成として組成変更がなされていることから、グリーン車を組み込めば即座に運用入りさせることができます。長期離脱が見込まれる編成の代役に都トタT40編成が大いに役立つかもしれません。

2025年3月27日

【今度は付属単独】東日本旅客鉄道E217系都クラY-140編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2025年3月26日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-140編成(クハE217-2040以下4両)が新潟車両センター所属のEF64形1032号機の牽引で所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分と思われます。
▲E217系都クラY-140編成がEF64形1032号機に導かれて帰らぬ旅へ。この編成ではダイヤ改正前まで長らく運用を続けていた。現在はすべての編成のドアステッカー類が無くなっている可能性が高いため、営業運転に入ることはもうないだろう。

配給輸送された都クラY-140編成は1998年度前半に製造された7次車の最後にあたり、約27年間の活躍でした。この系列は2025年3月のダイヤ改正を前にすべて運用離脱となり、ドアステッカーが撤去された状態で鎌倉車両センターに留置されていました。横須賀線・総武快速線の定期営業列車は湘南新宿ラインを除きすべてE235系1000番台で統一されたため、全編成のドアステッカー類が撤去されたものと思われます。

【“MSE”のもころん号?】小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形にもころんのヘッドマーク

2025年3月26日より、小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形の流線形先頭車の前面部に『もころん』のヘッドマークが掲出されています。現時点では4両固定編成・6両固定編成ともに1編成ずつの掲出を確認しています。
▲4月15日からロマンスカーの3号車に『子育て応援車両』が導入されるが、その準備としてロマンスカー“MSE”にもころんのヘッドマークが掲出された。ヘッドマークは現時点で写真右側の60251Fに掲出されている。

小田急電鉄ロマンスカーでは4月15日からロマンスカー全形式の3号車(今回の“MSE”はデハ60400形に該当する車両)に『子育て応援車両』が導入されるため、もころんのヘッドマーク掲出は子育て応援車両導入に向けた準備の一環とみられます。なお現時点では60051F60251Fの2編成のみの掲出となっていますが、全編成に掲出されるようになるでしょうか。初日は両者組まれた状態で平日N23N73運用に充当されました。ヘッドマークのデザインは60051F60251Fで異なっています。これ以前に一部編成では自動放送の前に流れる車内チャイムがもころんのテーマソングに変更されています。この形式は特急形車両として初めて東京地下鉄千代田線や東海旅客鉄道御殿場線の両方に直通しており、新宿(OH01)発着にも使用されます。ロマンスカー時刻表では“M”と表記されたすべての列車に充当されますが、6両固定編成は代走で『▲』が付いた列車にも充当される場合があります。列車番号が変更されている以外は運用自体にほぼ変更はなさそうですね。

【地下鉄直通仕様?】東武鉄道、2026年から新型車両『90000系』を森林公園検修区に投入へ

2025年3月26日、東武鉄道が2026年から森林公園検修区所属の9000系を置き換えるための新型車両『90000系』を7編成(70両)投入すると発表しました。
▲東上線で活躍する9000系。トップナンバーの9101Fが2023年に廃車除籍処分となり、9102F9108F9151F9152Fの9編成(90両)が在籍する。90000系の投入数は7編成と9000系より2編成分少ないが、同系列のGTO素子VVVFインバータ制御の9151F9152Fは余剰での廃車となってしまうのか。
▲2023年に廃車除籍処分となり、両先頭車だけ保存されている9000系9101F。東向島(TS-05)に近接の東武博物館に保存展示でもするのだろうか。

9000系は2023年に初の廃車除籍処分となった試作車両の9101Fを含めて10編成(100両)が森林公園検修区に配置され、東上線池袋(TJ-01)~小川町(TJ-33)間と東京地下鉄有楽町線・副都心線などに直通する運用で活躍しています(試作車のみ地下鉄に直通しない)。新製投入される90000系は7編成(70両)ということで、数的には9000系のチョッパ制御車両7編成を置き換える数と合致しますが、GTO素子VVVFインバータ制御の9151F9152Fが存在しており、少なくとも2編成分は余剰で廃車となる可能性があります。90000系のデザインは高瀬舟から着想を得て逆スラント形状を採用したものとなっており、前面部には地下鉄への直通を想定してか貫通扉が設けられるものと思われます。車内案内表示器は50000系列でのLCD設置車両および80000系と同様に17インチの2画面が連続したもの、車内防犯カメラの設置や全車両への車椅子・ベビーカー利用可能なフリースペースを設置します。車両間貫通扉はほぼ全面的にガラスとするほか、旅客用扉の窓の形状が変更され、床面付近にまで至るのが特徴です。制御装置にはフルSiC素子が採用される見込みとなっています。ドアエンジンは80000系と同様のラック式となるのでしょうか。かなり斬新な新型車両ですが、貫通扉ありのデザインとなっていることを考慮すると、ワンマン運転仕様で地下鉄に乗り入れることができれば、有楽町線や副都心線、あわよくば東急電鉄東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線で見ることができるかもしれません。

2025年3月26日

【ワンマン非対応編成】東日本旅客鉄道E233系8500番台都ナハN36編成の今後は…

2025年3月15日から、東日本旅客鉄道南武線で車掌が乗務しないワンマン運転が開始され、各駅発車時にはE233系8000番台(都ナハ)の車外スピーカーから流れる2種類の発車メロディと自動放送が使用されています。これ以前に実は運用を離脱しているレア編成がいます。
▲E233系0番台を南武線仕様に転用改造した8500番台都ナハN36編成。2017年に転属していることから、南武線では中央本線での花火大会臨時輸送時を含めて約8年間活躍している。3月上旬に運用を離れており、種車の0番台と同様にワンマン運転未対応編成であった。

南武線では2014年に就役したE233系8000番台で運転されており、2017年からは元0番台を転用改造した8500番台都ナハN36編成が投入され、8000番台および8500番台で車両統一が図られましたが、最後の8500番台は元青梅線・五日市線車両でE233系0番台(都トタ)の10両固定編成・10両分割編成に合わせられて製造されていたことから、私も一時期この転入には注目していました。前面部の種別行先表示と列車番号表示が一体化していることや、車体側面部の半自動ドアスイッチの有無、6号車の車椅子スペース未設置と電気連結器の残存から、8000番台との差異が分かるようになっています。ホーム検知装置も設置されていたことから南武線での運用が続くものと思われていましたが、2025年3月15日ダイヤ改正からワンマン運転が開始となることに伴い、ワンマン運転に対応していなかった8500番台都ナハN36編成だけが運用離脱となり、ドアステッカーや車内広告が無くなっていることから、今後の動向が注目されています。もし再び転属となれば今度はどこの路線で活躍することになるのでしょうか。

2025年3月23日

【懐かしのHM再び…?】小田急電鉄『8000形で蘇る懐かしのネームドトレインヘッドマーク復刻撮影会』開催へ

2025年3月19日から小田急電鉄子会社の小田急トラベルより、同年4月26日開催の『8000形で蘇る懐かしのネームドトレインヘッドマーク復刻撮影会 ~第2弾 あゆ電・丹沢号~』に伴うツアーが発売されています。昨年9月22日には海老名検車区で『8000形で蘇る懐かしのネームドトレインヘッドマーク復刻撮影会』(味覚号・猪鍋号)が行われていました。
▲2024年9月22日に『8000形で蘇る懐かしのネームドトレインヘッドマーク復刻撮影会』の第1弾(味覚号・猪鍋号)に使用された8000形8051F8252F。この2編成はペアを組んで10両編成で運転しており、6両固定編成は西武鉄道への譲渡が控えている。2025年度はどのくらい譲渡されるのか、注目したいところだ。
▲復刻されるヘッドマークは昨年は『味覚号』『猪鍋号』であったが、今年は『あゆ電』『丹沢号』となっている。昨年の場合はペアを組んでいた4両固定編成と6両固定編成を分割してイベントに使用したが、今回もそのようになるのだろうか。

▲撮影会の前半・後半でヘッドマークや種別行先を相互に変更することがあるため、様々なパターンで撮影できる。西武鉄道譲渡対象になるであろう6両固定編成に限らずとも8000形の記録にはぴったり。
▲撮影会に使用する6両固定編成が仮に10両を組んでいない編成(写真では8260F)となった場合には4両固定編成は6両固定編成と解放された予備編成になるものと思われる。大野総合車両所入庫編成が海老名検車区に回送して使用されるパターンもあり得る。

今回ヘッドマークが復刻される『あゆ電』『丹沢号』は実際に運転されていた臨時列車で、『あゆ電』は毎年6月1日の鮎漁解禁に合わせる形で、戦後の1949年から1980年代後半まで前日となる5月31日深夜に新宿(OH01)始発の急行小田原(OH47)行きまたは箱根湯本(OH51)行きとして運転されたものであり、撮影会では2008年まで実際に存在した『急行箱根湯本』が表示されるものと思われます(『急行小田原』は普段から表示される)。また『丹沢号』は1956年秋から1984年までに新宿始発の急行新松田(OH41)行きとして運転されたもので(ただし1987年に定期急行を『丹沢号』として運転したことがある)、現在では急行新松田行き自体は平日朝に1本(1207レ(平日E25運用))、土曜休日朝に2本(1201レ(土曜休日E26運用)・1207レ(土曜休日E31運用))だけ設定があります。

【設定は10号車に】東海旅客鉄道東海道新幹線、N700S系0番台の10号車に半個室座席を導入へ

2025年3月19日、東海旅客鉄道が東海道新幹線のN700S系0番台の一部編成に通常のグリーン車よりも上級クラスの半個室タイプの座席を導入し発売することを決定したと発表しました。N700系1000番台(N700A)や2000番台(N700a)には導入されません。
▲通常のグリーン車よりも半個室タイプで上質な座席を導入するN700S系0番台。10号車の東京寄り5列分(通常のグリーン車指定席20席分)を半個室の座席6席分に改造し、通路と座席の間には鍵付きの扉が設置される。
▲N700S系0番台のグリーン車車内(浜松工場直通新幹線乗車時に撮影)。半個室タイプの座席は10号車東京寄りに6席分設置される。近接の11号車に車椅子対応トイレや多目的室などが設置されている。
▲N700S系0番台の10号車のグリーン車に半個室タイプの座席が導入されるが、N700系1000番台(写真は幹トウG25編成)や廃車が進む2000番台(元0番台)には導入されない。

半個室タイプの座席はおもにN700S系0番台の10号車(グリーン車)の東京寄りの5列分20席を撤去して6席分設けられます。なお先に導入を発表した完全な個室の座席とは異なります。通常のグリーン車席は20席分減少しますが、仕切り扉に鍵を付けた半個室にすることでプライベート感が高まるほか、座席の転換が可能なので対面での着席も可能となります。なお半個室座席の設備仕様、サービス内容、座席の名称、運転区間、値段については決まり次第発表されるとのことです。東海道新幹線では7号車にビジネスマン向けの『S Work車両』を設定し、N700S系0番台では3列座席の一部(B列)を仕切り付きに変更した座席がありますが、今後は普通車(自由席・指定席)、グリーン車(通常)、半個室座席、完全個室の座席と選択肢は広がりますね。多くの方が乗車されるとあって車内トラブル回避という点でも、完全個室席や半個室席の需要がどうなるか注目を集めそうです。

2025年3月22日

【日立GTOはあと2編成に】京王電鉄8000系8711F(10両固定編成)、若葉台検車区で制御装置更新工事を実施へ

2025年3月19日、京王電鉄8000系の数少ない制御装置未更新車であった8711F(10両固定編成)が若葉台検車区に入場していることが確認され、制御装置と一部内装が撤去されているようです。同編成は制御装置をGTO素子からIGBT素子に更新するための入場と思われます。
▲8000系10両固定編成で数少ない制御装置未更新編成であった8711F。この編成が制御装置の更新工事で入場したことで、残るは8713F8714Fだけとなってしまった。
▲8000系で2編成のみとなった制御装置未更新の8713F(高尾山トレイン)。制御装置更新後もこの姿を維持してくれるのだろうか。

8000系では10両固定編成でVVVFインバータ制御装置の更新工事を実施しており、GTO素子が減っています。2024年12月の時点で残る機器未更新編成は10両固定編成の8711F8713F8714Fだけとなっていましたが、今回は8711Fが入場したことで、当該編成への制御装置更新工事は確実で、残るは2編成だけとなります。一部内装の工事も行われるでしょうか。8000系の特徴でもあるあのGTO素子は来年度には完全消滅となりそうです。

2025年3月20日

【12代目はまさかの…】相模鉄道11000系11004Fの『11代目そうにゃんトレイン』、12代目の11002Fに交代へ

2024年3月21日の7707レ2137レ(平日67運用)から相模鉄道の広報キャラクター『そうにゃん』をラッピングした11000系11004Fの『11代目そうにゃんトレイン』が運転を開始して1年が経つことから、2025年3月30日から12代目に交代となる予定です。
▲『12代目そうにゃんトレイン』となる予定の11000系11002F。同編成での『そうにゃんトレイン』担当は今回が初となる。このため『そうにゃんトレイン』への起用がないのは11005Fだけとなっている。
▲『11代目そうにゃんトレイン』を担当した11000系11004F。同編成は『そうにゃんトレイン』の8代目までの歴代の偶数代と初の奇数代となる11代目を務めた。
▲11000系11002Fの『12代目そうにゃんトレイン』の車内に装飾されるのは『ゆめが丘ソラトス』の屋上にある『そうにゃんぱーく』である。ゆめが丘を発着・通過する列車を屋上から眺めることができる。

『11代目そうにゃんトレイン』はそうにゃんが12000系に乗って東京都豊島区池袋へ(同系列では実際に川越まで入線可能)、20000系に乗って埼玉県川越市へ(同系列は東武鉄道に乗り入れ不可のため東武鉄道東上線と接続する和光市(TJ-11)まで)移動する様子が描かれていました。『12代目そうにゃんトレイン』では東日本旅客鉄道および東急電鉄との相互直通運転で利便性が向上したことから、相模鉄道沿線の名所や商業施設に出かけているそうにゃんが描かれています。車内の壁面の装飾は路線バスが出ている『よこはまズーラシア』に暮らす動物たちを見守るそうにゃん、内装ラッピングにはゆめが丘(SO-36)付近の『ゆめが丘ソラトス』の屋上にある『そうにゃんパーク』が描かれたものとなっています。そうにゃんの形のつり革や座席モケットは11代目から引き続き流用される予定で、約1年間の運転を予定しており『12代目そうにゃんトレイン』についてもホームページで運用が公表される見通しです(列車番号や運用番号は時刻表(PDF)に記載されており、確認できます)。初日は土曜休日67運用(3010レ2071レ)となる見込みです。

2025年3月19日

【元T15編成だけ改造?】東日本旅客鉄道205系1100番台の2編成(1編成は未改造)が富士山麓電気鉄道に譲渡へ

2025年3月18日、東日本旅客鉄道鶴見線で活躍した鎌倉車両センター中原支所所属の205系1100番台都ナハT15編成都ナハT17編成が大宮総合車両センターから富士山麓電気鉄道に譲渡するための甲種輸送が実施されています。なお改造は1編成だけに行われています。
▲大宮総合車両センターに入場して既存の帯を撤去し半自動ドアスイッチや車外スピーカーの取り付けなどを行ったと思われる元205系1100番台都ナハT15編成。ただしドアの交換は実施されずそのままである。富士山麓電気鉄道6000系で初のドア窓混在車両となるか。
▲大宮総合車両センターに入場し車番やJRマークを隠した状態と思われる元205系1100番台都ナハT17編成。半自動ドアスイッチが設置されていないということは部品取りの可能性が高そうだ。

鶴見線で活躍した205系1100番台は都ナハT15編成都ナハT17編成が廃車解体処分されずに残り(疎開以外は国府津車両センターに自走回送されなかった)、大宮総合車両センターに自走回送され入場していましたが、1編成分だけ改造工事が行われ、車体側面部に半自動ドアスイッチと車外スピーカーが設置されており、同編成は富士山麓電気鉄道6000系として運用するために譲渡される見込みです。元都ナハT15編成でしょうか。ただしもう1編成分は鶴見線時代の帯が残され、転用改造の痕跡がほとんどないことから、部品取り用に譲渡されたものと思われます。帯がそのまま残っているのは元都ナハT17編成でしょうか。今回は元鶴見線で活躍した編成とあって、ともに他路線からの転用とあってドア窓の形状が2種類存在するので、1両分は交換、もう1両分は部品確保用、もう1両分は元埼京線向け編成(トーマスランド編成)の部品確保用の可能性があります。

【早朝の人身事故で大混乱】小田急電鉄、平日新ダイヤ早々に早朝の人身事故の影響で珍しい行先が多数⁉

2025年3月17日、小田急電鉄で最初の平日新ダイヤとなったわけですが、5時00分頃に玉川学園前(OH26)~町田(OH27)間で発生した人身事故(当該は6750レ(平日E67運用))の影響で東京地下鉄千代田線との直通運転が取りやめとなったことで、珍しい行先が多数運転される事態となりました。
▲平日に運転の伊勢原発の4306レ(平日57S運用)は北綾瀬(C-20)行きのところ、成城学園前(OH14)行きに、伊勢原発の4320レ(平日61S運用)は我孫子(JL-30)行きのところ、経堂(OH11)行きに。どちらも16000系(前者は16102F・後者は16133F)が充当された。
▲海老名(OH32)始発の4316レ(平日13K運用)は我孫子行きのところ新宿(OH01)行きに。E233系2000番台都マト15編成が充当された。多摩線では定期運用で設定されなくなった急行新百合ヶ丘(OH23)行きとなり、同編成もその列車に充当された。

小田急電鉄で平日新ダイヤ初日に初電車で人身事故が起こるのは異例です。平日の通勤準急のうち、伊勢原始発の2本(4306レ4320レ)はダイヤ改正後は双方で東京地下鉄16000系の運用(前者が平日57S運用・後者が平日61S運用)となり、海老名検車区を出庫後、伊勢原まで回送されたのち運用に入るようです。4316レは海老名検車区22番構内留置線で出庫の待機をしたのち、4番ホームに入換されるようです。またこの人身事故の影響が長引き、日中時間帯に運転される多摩線はすべて急行となったのですが、新宿発着を含めて上りは多摩線完結の新百合ヶ丘行きとして運転された時間があり、ダイヤ改正後では設定の無い種別行先なだけに注目を集めました。

ちなみに平日の通勤準急の送り込みを兼ねた各駅停車が成城学園前始発の2本(6511レ6515レ)が設定されていますが、ダイヤ改正後は6511レ平日53S運用となり、16000系の固定運用となりました(6515レ平日C22運用となります)。定期運用で16000系の線内完結運用は久しぶりの設定となります。

2025年3月17日

【ダイヤは必ず確認!】東日本旅客鉄道でダイヤ改正、中央線グリーン車サービス導入、南武線などでワンマン運転開始

2025年3月15日、各鉄道会社でダイヤ改正が実施されました。東日本旅客鉄道では3月15日から新しいダイヤでの運転が実施されています。

▲中央線はE233系0番台にグリーン車サービスが本格導入され、『中央ライナー』・『青梅ライナー』を引き継いでいた特急『はちおうじ』・『おうめ』が消滅。青梅線から定期特急列車が消滅したほか、中央線では臨時増発列車を含む『かいじ』・『あずさ』がその代わりを果たす。また大糸線では白馬(13)~南小谷(09)間の『あずさ』の乗り入れを終了した。
▲特急『ひたち』・『ときわ』は上野(JJ-01)発着の定期列車が無くなり、すべて品川(JT-03)発着となった。ただし臨時列車やダイヤが乱れている場合はその限りではなく地平ホーム(13番線~17番線)を発着することがあるので、時刻表で発車番線を確認しよう。

中央線東京~大月(JC-32)間、青梅線立川(JC-19)~青梅(JC-62)間でE233系0番台(都トタ)のグリーン車サービスの本格運用が開始となり、平日運転の『はちおうじ』・『おうめ』が廃止となりました。E233系0番台ではグリーン車関連の自動放送が導入されましたが、その音源はE235系1000番台(都クラ)と同じパーツが使用されているようです。土曜休日限定の『ホリデー快速おくたま』でも同様にグリーン車関連放送が流れる見込みです。トイレ設備やごみ箱の使用、グリーン車アテンダントの乗務が開始され、グリーン車の利用に新たにグリーン料金がかかる旨の案内がなされています。

常磐線では上野発着の定期列車が無くなり、すべて品川発着に変更されました。ただし人身事故などで直通運転を中止した場合や臨時で設定があった場合はその限りではありません。特急『成田エクスプレス』は千葉(JO-28)に停車する列車が増え、高崎線の『あかぎ』は平日運転の通勤特急に特化するように変更されました。

【在来線普通列車】
▲中央線E233系0番台のグリーン車サービスの本格運用が開始され、グリーン券なしで乗車できる無料お試し期間は終了した。なおグリーン車は全車自由席でグリーン券の事前購入をお勧めする。
▲京葉線では海浜幕張(JE-14)~西船橋(JM-10)間での増発が目立つ。武蔵野線では平日夕夜に限り吉川美南(JM-19)行きが登場した。行先短縮の形だが、吉川美南行きの設定は初めてのこととなる。
▲常磐緩行線・南武線(本線)で車掌が乗務しないワンマン運転を開始した。このため南武線の駅備え付けの発車メロディが聞き納めとなった。この路線では始発終着駅を含めてご当地メロディが多かった。ワンマン運転未対応編成の動向が気になるところだ。

在来線では中央線でのグリーン車本格サービス開始、京葉線一部区間の増発運転、常磐緩行線と南武線でのワンマン運転開始などが挙げられます。ワンマン運転を開始した2路線では『この電車はワンマン運転です』が追加されているものの、全駅にホームドアが整備済みのためか、車外から流す『発車します。列車から離れてください』の文言はありません。

中央線ではE233系0番台の4号車・5号車にのグリーン車サービスが本格運用を開始、利用にはグリーン券が必要となります。自動放送にも『グリーン車は4号車と5号車です。グリーン車をご利用の際にはグリーン券が必要です』の文面が追加されていますが、E233系0番台のグリーン車のベース車両となっているE235系1000番台(都クラ)と同じ言い回しです。グリーン料金はICカード利用で50kmまでが750円、100kmまでが1,000円で、現金利用での通常料金で50kmまでが1,010円、100kmまでは1,260円となります(なおグリーン車サービス適用範囲に101km以上の区間はない)。また『ホリデー快速おくたま』は東京(JC-01)発着に延長されました。

京葉線では西船橋~海浜幕張間の2往復の増発と一部の定期列車を海浜幕張に延長するほか、平日・土曜休日の夜間に快速を増やしたほか、武蔵野線では平日に限り吉川美南行きが登場しており、17日から注目の列車となりそうです。

横須賀線ではトンネル区間での夜間工事作業時間確保のため、品川(JO-17)発着に変更されたほか、直通運転を行う総武快速線では一部列車の増発や減便が行われました。

また長野エリアでは篠ノ井線や大糸線松本(42)~穂高(32)間でICカードのSuicaのサービス利用開始(自動改札機設置駅はICカード対応に、自動改札機非設置駅はICカード簡易改札機設置)となり、ワンマン運転時に後ろの車両の限られた扉から乗車して進行方向寄りの先頭車の扉から降りる従来の方式を変更し、すべての扉から乗降ができる信用乗車方式に変更されたほか、新潟エリアの羽越本線新津~新発田間、越後線新潟~吉田間、白新線新潟~新発田間のワンマン運転でも信用乗車方式となったほか、越後線に新駅の『上所』(かみところ)が開業しました。