2024年2月8日、埼玉県川口市が『川口駅再整備基本計画(案)』を公表し、東日本旅客鉄道の中距離電車である、上野東京ライン(宇都宮線・高崎線⇔東海道線)の停車方針を盛り込んだことが明らかになりました。現在は京浜東北線のみ停車する川口(JK-39)ですが、宇都宮線・高崎線が停車することで、川口から各地への移動に便利になることが期待されます。
▲上野東京ライン(宇都宮線・高崎線⇔東海道線)に使用されているE231系1000番台(都ヤマU-586編成・都コツK-14編成)。
▲上野東京ライン(宇都宮線・高崎線⇔東海道線)に使用されているE233系3000番台(都ヤマU620編成・都コツE-14編成)。
川口は京浜東北線で赤羽(JU-04,JK-38)の隣駅で、現行で川口から上野東京ラインへは京浜東北線(1番線から発車の南行・2番線から発車の北行は主に大宮(JU-07,JK-47)行き)で移動したうえで、赤羽または浦和(JU-05,JK-43)での乗り継ぎが必要になります。ただし京浜東北線のどこかの駅、もしくは並走の路線のどこかで人身事故などでの輸送障害が起こると、状況によっては改札内への入場規制を実施するほどに混雑することがあります。現在は上野東京ライン・湘南新宿ラインの全列車が通過していますが、上野東京ラインを停車させることで、川口から各地への移動が便利になるほか、上野東京ライン運用車両を用いた羽田空港方面へのアクセス向上にも期待がかかります。川口に新設される上野東京ラインホームは赤羽・浦和と同様に3番線(上野(JU-02)・東海道線方面)・4番線(高崎・宇都宮・黒磯方面)になるものと予想されます。なおホーム設置の際の線路拡幅の必要性やホーム設置などにより、実現は2037年以降になるものと見込まれます。ホーム設置後は現在の浦和で用いられている駅番号(JU-05)が割り当てられ、浦和・さいたま新都心(JU-06,JK-46)・大宮の駅番号が現行から+1となるかもしれません。
なお湘南新宿ラインについてはさいたま新都心と同様に通過となりそうです。これは同路線と一部区間で線路を共用する埼京線(および相模鉄道直通列車)との運転本数との兼ね合いがありそうです。