2024年2月10日

【一部増発や種別格上げも】相模鉄道が2024年3月16日実施のダイヤ改正の概要を発表

2024年2月9日、相模鉄道が同年3月16日実施のダイヤ改正の概要を発表しました。東急電鉄との相互直通運転が開始されてから約1年が経つため、さらなる列車混雑緩和と発着時間変更などで利便性向上や東海旅客鉄道東海道新幹線との乗り換え時間確保が見込まれます。
▲東急電鉄目黒線に直通している20000系8両固定編成。日中時間帯には新横浜線経由で相鉄本線と目黒線・東京都交通局三田線、新横浜線経由でいずみ野線と東横線・東京地下鉄副都心線などを直通している。
▲平日朝の時間帯に一部列車の種別行先を変更して、西谷(SO-08)→横浜(SO-01)間を増発する。海老名(SO-18)発の東急電鉄目黒線直通の各駅停車と湘南台(SO-37)発の通勤急行を事実上入れ替える形とするほか、湘南台発の各駅停車1本を通勤急行に格上げし、通勤急行が通過する各駅への補填のため西谷~横浜間の各駅停車を増発する。
▲平日夕方ラッシュ時間帯以降の横浜始発の下り快速と東日本旅客鉄道埼京線から直通する下り特急を変更し、横浜~海老名間は特急に、他路線からの直通列車を各駅停車に変更することで、夜間帯の横浜始発の特急が増える。なお特急通過駅へは途中停車駅での乗り継ぎが必要になるので注意だ。
▲東日本旅客鉄道埼京線直通列車では夜間時間帯の1往復の運転を取りやめ、早朝に1往復の増発とする。上りは特急、下りは各駅停車での運転となる。なお上り特急の1本は西谷・羽沢横浜国大(SO-51)で東横線直通列車に乗り継ぐと新横浜(SO-52,SH-01)に到達できる。

まず平日の朝方の通勤ラッシュ時間帯について、一部列車の種別行先時刻を変更し、現行の海老名始発の6552レ(平日36G運用・海0710→美0926)は海老名7時09分発の通勤急行横浜行きに、湘南台始発の1454レ(平日68運用・湘0717→横0751)は湘南台7時16分発の東急電鉄目黒線直通の各駅停車浦和美園(SR-26)行きに、湘南台始発の6706レ(平日56運用・湘0723→横0804)は湘南台7時21分発の通勤急行横浜行きにそれぞれ変更し、一部種別変更などに伴い西谷~横浜間の各駅停車が増発となるほか、湘南台始発の6712レ(平日57運用・湘0819→横0907)は湘南台8時18分発の快速横浜行きに変更し、西谷~横浜間の各駅停車が増発となるほか、混雑ピーク後の快速の混雑緩和を図ります。なお現行の海老名始発の3808レ(平日12K運用・海0830→美1031)は西谷で湘南台始発の6712レ(平日57運用・湘0819→横0907)と接続していますが、接続列車が各駅停車から快速に変更されることで、横浜までの到着時分を短縮して利便性を向上します。また上り列車の増発により下り列車も増発となります。

早朝時間帯について、東日本旅客鉄道埼京線直通列車を早朝に1往復(上りは特急・海0524→宿0624、折り返し下りは各駅停車・海0748←宿0631)を増発する代わりに、深夜の時間帯(上り21時台・下り23時台)の1往復の運転を取りやめます。これにより運転本数の変更はありません。この変更は平日に限らず土曜休日でも同様となります。また平日ダイヤでは現行の西谷始発の7900レ(平日55K運用・西0548→川0729)の発車時刻を5時46分発に変更し、海老名5時24分発の特急と、横浜始発の6005レ(平日62運用・海0612←横0532)を種別変更(快速に格上げ)のうえ時刻変更したうえで、両列車からともに約3分で乗り継ぎができるようになり利便性が向上するほか、新横浜到着時刻を早めることで、東海道新幹線の初電車(新横浜始発の広島行き『ひかり』および同駅始発の博多行き(に変更予定)臨時『のぞみ』)の乗り継ぎ時間を確保します。

また平日夕方ラッシュ時間帯以降、横浜始発の下り快速(海老名行き・湘南台行き)と埼京線からの直通の特急の西谷接続について、横浜始発の海老名行きの快速を特急に変更、直通路線からの列車を各駅停車に変更し、17時以降の下り特急が5本増えます(横浜17時09分発、21時14分発、21時57分発、22時34分発、23時47分発、これらは2091レ(平日58運用・海1751←横1710)・2549レ(平日52運用・湘2146←横2114)・2149レ(平日67運用・海2232←横2155)・2155レ(平日63運用・海2312←横2234)・2163レ(平日50運用・海2424←横2345)の特急格上げと一部行先時刻変更となっている)。西谷または二俣川(SO-10)で各駅停車海老名行きまたは湘南台行きに接続します。また上り方面についても一部の快速横浜行きを特急、新宿(JA-11,JS-20)行きと東急電鉄直通列車を各駅停車に変更し、17時以降の上り特急は7本増えます(海老名17時33分発、19時21分発、20時01分発、20時21分発、20時41分発、21時21分発、23時23分発、これらは2090レ(平日68運用・海1730→横1805)・2114レ(平日55運用・海1916→横1956)・2122レ(平日63運用・海2006→横2042)・2126レ(平日65運用・海2024→横2101)・2128レ(平日62運用・海2037→横2117)・2134レ(平日61運用・海2120→横2155)・2148レ(平日40G運用・海2322→横2357)の特急格上げと時刻変更となっている)。また土曜休日ダイヤについても夕方以降の時間帯の下りのみ同様の種別変更が実施され、17時以降の下り特急が5本増えます(横浜17時09分発、21時15分発、21時47分発、22時23分発、23時48分発、これらは2083レ(土曜休日57運用・海1747←横1709)・2121レ(土曜休日67運用・海2150←横2114)・2127レ(土曜休日59運用・海2222←横2145)・2133レ(土曜休日94G運用・海2257←横2222)・2141レ(土曜休日64運用・海2424←横2345)の特急格上げと一部時刻変更となっている)。。

また平日のいずみ野線の夜間帯での運転について二俣川発の運転間隔がおおむね均等になるように変更し、現行の6793レ(平日62運用・湘2209←横2125)と6795レ(平日58運用・湘2230←横2146)の間に1本を増発します。この増発は土曜休日ダイヤでも行われ、6793レ(土曜休日14運用・湘2208←横2125)と7463レ(土曜休日56K運用・湘2227←渋2126)の間に1本を増発します。

また平日夜間帯の東急電鉄新横浜線からの西谷行き5本(7953レ(平日33K運用・西2148←平2016)・7955レ(平日43G運用・西2211←平2040)・7981レ(平日43G運用・西2244←新2237)・7959レ(平日35G運用・西2325←平2147)・7961レ(平日22K運用・西2352←赤2235))について、種別行先を変更し、2本は特急海老名行きに、3本は各駅停車のまま大和(SO-14)または海老名行きに変更して利便性を向上します。新横浜始発の下り以外は西谷か二俣川で列車の接続があります。土曜休日夜間帯の新横浜線からの西谷行き2本(7959レ(土曜休日13K運用・西2230←平2102)・7963レ(土曜休日04K運用・西2347←赤2224))について、種別行先を変更し、2本とも各駅停車のまま海老名行きに延長し、西谷または二俣川で接続があります。またこれ以外では本線・いずみ野線からの新横浜発着列車の折り返しを中線ホームの2番ホームに変更するほか(この時に限り3番ホームは降車専用となる)、横浜発の3039レ(平日39G運用・海1705←横1639)を8両編成から10両編成に変更します。