2024年2月1日

【他社車両と同時出場】東日本旅客鉄道E531系0番台都カツK409編成の10号車が総合車両製作所横浜事業所を出場

2024年1月31日(2月1日未明)、総合車両製作所横浜事業所で製造された静岡鉄道A3000形の無塗装車両A3012Fと、東日本旅客鉄道E531系0番台の10号車(原ノ町・仙台寄り先頭車)が同時に出場しました。静岡鉄道向けの車両と東日本旅客鉄道向けの車両が同時に出場するのは異例です。
▲2021年3月の踏切事故で初の廃車除籍処分となったE531系0番台都カツK417編成のクハE531-17(初代)の代替でクハE531-9(当初は都カツK409編成の10号車)を組み込んだ関連で1両が欠車となっていた都カツK409編成の先頭車(10号車)が出場した。車番は隠れているが2代目のクハE531-17と思われ、その場合は修理扱いの代替新造の可能性がある。
▲E531系で初の廃車除籍処分となったクハE531-17(初代)の後継としてクハE531-9を組み込んでいる0番台都カツK417編成。クハE531-9を組み込んだまま制御装置更新工事とドアエンジン更新工事を受けた。都カツK409編成向けに新製された先頭車(2代目クハE531-17と思われる車両)と差し替えなるか。

今回出場した車両は静岡鉄道向けA3000形電車の無塗装車両(すなわち全面広告対応編成)のA3012F(クモハA3012+クハA3512)の2両と、東日本旅客鉄道E531系0番台の原ノ町・仙台寄り先頭車で、側面下部の車番は隠されていますが、2代目のクハE531-17と思われます。静岡鉄道A3000形は2023年度導入予定の編成で同形式のラストナンバー(この編成の出場で製造終了)となります。東日本旅客鉄道E531系0番台の先頭車に10号車を表す『10』の表記と車椅子マーク・ベビーカーマークがあり、乗務員扉の窓部分に『K409』と書かれており、同系列で初めて廃車除籍処分となったクハE531-17(初代)の修理扱いの代替新造の可能性があります。代替新造の扱いと思われますが、仕様は信号炎管の省略など、編成単位で最後に製造された0番台都カツK483編成に合わせているものと思われます。ちなみに現在の都カツK409編成は制御装置更新・ドアエンジン更新のため1両欠車の状態で郡山総合車両センターに入場しており、郡山総合車両センターに先頭車1両のみを輸送して組み込み、出場の際にはその先頭車を組み込んだ編成を組んで試運転を行い、運用復帰するものと思われます。静岡鉄道A3000形は新鶴見信号場経由で東海旅客鉄道東海道線富士(CA-08)まで甲種輸送されるものと思われ、搬入される見通しです。同形式の製造はこれで最後となる見通しです。

2021年3月の踏切事故でクハE531-17(初代)が廃車となりましたが、今回はそれと同一番号と思われる都カツK409編成向けの先頭車が製造されましたが、いずれは相互に車両交換して都カツK409編成は落成当時からクハE531-9を供出する前の組成に、都カツK417編成は代替新造されたものと思われるクハE531-17(2代目)と思われる先頭車に組み替えて元の組成に戻す目的があるしれませんが、検査や機器更新状況などからクハE531-9とクハE531-17(2代目)と思われる車両が相互に交換されずそのまま番号の異なる編成に組まれたままとなる可能性が十分にあります。