2023年4月30日

【N100系投入へ】東武鉄道が2023年度鉄道設備投資事業計画を発表

2023年4月28日、東武鉄道が2023年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約377億円です。
▲いよいよ本格的な廃車が予想されるリバイバル塗装の100系。今年度から新型特急車両の“SPACIA X”のN100系(N101FN102F)が就役することとなっているほか、あと2編成(N103FN104F)の車両導入も予定されている。

車両面として100系を置き換えるための新型特急車両『N100系』(24両・6両固定編成4本)のうち、最初の2本のN101FN102Fが営業運転に投入され、基本的には毎日運転の固定運用が1本、一部日程で100系で運転される運用が1本設定されます。これはN100系の予備確保の観点からですが、N103Fが登場すれば予備は確保できるようになります。来年度の導入になりますが、N103FN104Fの製造が予想されています。100系は2編成がリバイバル塗装に変更されずに廃車除籍処分となっており、残る編成の動向が注目されることになります。また近年の鉄道車内での傷害事件をきっかけに、東京地下鉄日比谷線直通向けの70000系列10編成に車内防犯カメラが設置されます。新製当初から車内案内表示器の真横に千鳥配置となっていますが、増設するものと思われます。また佐野線・小泉線・桐生線などで運用する10000・10030系50番台2両固定編成(全18編成のうち7編成14両)のリニューアル更新工事を津覇車輛にて実施します。

設備面では伊勢崎線(スカイツリーライン)とうきょうスカイツリー(TS-02)の下り線高架橋のの工事推進、竹ノ塚(TS-14)の連続立体交差事業の完了に向けて引き上げ線高架化工事などの推進、春日部(TS-27,TD-10)のスカイツリーライン仮上り線工事推進、野田線(アーバンパークライン)清水公園(TD-15)~梅郷(TD-18)間の連続立体交差事業における野田市(TD-17)の高架橋工事と新駅舎の供用開始および待避設備のある2面4線ホーム化を目指します。また東上線大山(TJ-04)付近の連続立体交差事業の工事着手に向けた設計業務などを推進します。さらに線路保守車両の更新、駅舎リニューアル工事やホーム固定柵およびホームドアの設置(工事に着手する駅と整備を開始する駅がある)、エレベーターの設置整備および工事着手、内方線付き点字ブロックの整備、高架橋耐震補強工事や法面改修工事などが予定されています。

さらには大師線で実施している添乗員付きの自動運転の実現に向けた検証を進め、今年度も引き続き前方障害物検知システムや地上センサーの検証、車両側の設計業務を推進します。

【2023年度駅舎リニューアル】
北春日部(TS-28)、花崎(TI-04)、加須(TI-05)、新柏(TD-25)

【2023年度駅舎橋上化】
七里(TD-05)

【2023年度ホームドア整備】
五反野(TS-11)、谷塚(TS-15)、草加(TS-16)3番ホーム・4番ホーム(緩行線)、新田(TS-18)

【2023年度ホームドア工事実施】
小菅(TS-10)、梅島(TS-12)、西新井(TS-13)、草加2番ホーム・5番ホーム(急行線)、蒲生(TS-19)、越谷(TS-21)1番ホーム・4番ホーム(急行線)、東武練馬(TJ-08)、下赤塚(TJ-09)、成増(TJ-10)

【2023年度固定式ホーム柵&監視装置整備】
新柏、鎌ヶ谷(TD-31)、馬込沢(TD-32)

【2023年度固定式ホーム柵&監視装置工事実施】
六実(TD-29)、塚田(TD-33)

【2023年度エレベーター新設】
整備…おもちゃのまち(TN-35) 工事…朝霞台(TJ-13)

【2023年度駅トイレリニューアル】
梅島、獨協大学前(TS-17)、越谷、一ノ割(TS-26)、北池袋(TJ-02)、成増

【2023年度発車標新設】
整備…鷲宮(TI-03)、花崎、加須、清水公園、野田市、寄居(TJ-39)

【2023年度車両とホーム段差・隙間解消】
新越谷(TS-20)1番ホーム・4番ホーム、北越谷(TS-22)1番ホーム・4番ホーム、志木(TJ-14)全ホーム、大宮(TD-01)1番ホーム

【2023年度内方線付き点字ブロック整備】
杉戸高野台(TN-01)、南栗橋(TN-03)、新栃木(TN-12)、おもちゃのまち、東武宇都宮(TN-40)

【2023年度点字ブロックJIS規格化】
曳舟(TS-04)、柏(TD-24)、ふじみ野(TJ-18)ほか17駅