2023年3月24日に東京地下鉄が2023年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。同年度の投資額は約1,210億円となります。
▲新造車両は引き続き丸ノ内線2000系で2139F以降の編成が引き続き増備される。一方の18000系(写真)は18111Fまで登場したが、まだそれ以降の増備が未定のようか。
▲南北線では王子検車区所属の9000系で初の8両固定編成に増強される9109Fの運用開始を目指す。ただしB修繕工事とを兼ねている関係もあり、試運転は頻繁に行われるはずだ。
新製車両(車両面)は丸ノ内線2000系のみですが、南北線9000系は8両固定編成に増強される編成の運用投入を目指します。設備面は日比谷線・東西線・半蔵門線へのホームドア設置のほか、日比谷線の列車無線のデジタル空間波無線化工事の推進、東西線飯田橋(T-06)~九段下(T-07)間の折り返し設備の整備と南砂町(T-15)の待避線設置(ホーム増設)に伴う大規模工事、銀座線・丸ノ内線の電圧昇圧(750V化)、丸ノ内線と日比谷線、半蔵門線へのCBTC導入(半蔵門線は直通運転を行う東急電鉄田園都市線との同時導入もあり得る)、銀座線浅草(G-19)の折り返し設備の整備推進などが挙げられます。
基本的には昨年度からの継続が多いですが、9000系8両固定編成の運用投入は現時点で相模鉄道新横浜線方面に乗り入れないS運用が中心になりそうです。8両固定編成に増強された系列・形式がいるものの、東急電鉄3020系や東京都交通局6500形のように、相模鉄道側には乗り入れていないものもいますからね。