2023年4月22日、小田急電鉄海老名検車区で8000形8060F(4両固定編成・2012年度リニューアル車)を38番構内留置線に展示した、小田急トラベル主催の『小田急の電車写真撮影会 ありがとう“8060編成”撮影会』が開催されました。
▲海老名検車区38番構内留置線で展示された8000形8060F。最初はヘッドマークなし状態で参加記念証と同じ種別行先表示の『通勤急行新 宿(OH01)』となった。
▲8000形8060Fの2回目の種別行先表示は『各駅停車向ケ丘遊園(OH19)』に変わり、このタイミングでヘッドマークが掲出された。この編成の登場のタイミングかどうかは不明だが8000形が100両を達成したためそのときのヘッドマークが掲出されたようだ。
▲8000形8060Fの3回目の種別行先表示は『準 急本 厚 木(OH34)』に変わり、ヘッドマークが変更された。8000形が完成した時に掲出されたものとみられる。最初の編成(8251F)が1982年に製造されたことから、それから約41年間、昭和・平成・令和と活躍を続けてきた。
▲8000形8060Fの4回目の種別行先表示は『急 行箱 根 湯 本(OH51)』に変わり、ヘッドマークが変更された。最後のヘッドマークはこのイベントのためのオリジナル仕様で枕木にも同様のものが展示された。『急 行箱 根 湯 本』表示を令和に見られるとは予想外。
▲撮影会終了後は海老名検車区から大野総合車両所に自走回送された。これが最後の走行になるものと思われ、今後は休車状態を経て廃車除籍処分に向けた作業が始まることに…。
8000形8060Fは4月6日の運用を最後に大野総合車両所で解放され、イベント展示に向けて海老名検車区に自走回送されていました。イベント終了後に大野総合車両所に戻っていますので、今後は廃車除籍処分に向けた動きに入るものと思われます。休車状態の8052Fも5月13日に撮影会が控えていますので、それまでは大野総合車両所に留置されイベント終了後の廃車除籍処分に向けた動きが見込まれます。8052Fが休車となったことで通勤形車両撮影会に使用されていた8051Fの2023年初の営業運転が実現することになったのです。8000形の廃車除籍処分が進み、8000形4両固定編成と3000形6両固定編成(1次車・2次車)、1000形4両固定編成と3000形6両固定編成(3次車以降)の併結運転が激減したことや、3000形6両固定編成(3次車以降)のリニューアルを進めて完全に固定編成化することで、同じ形式同士(この8000形の場合は同一番号組成または相方を失った同士の組成が多い)で中間に先頭車を挟んだ併結運転がよりいっそう貴重なものになるかもしれません。
※海老名検車区から大野総合車両所に自走回送された8060Fが休車となりました。いずれは廃車除籍処分に向けた動きが出るものとみられます。
【8000形の在籍状況】※2023年4月23日現在 全体…24編成120両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…10編成(40両) ※ただし8065Fは予備留置中
8051F・8053F・8057F・8058F・8059F・8061F・8063F・8064F・8065F・8066F
休車中… 2編成( 8両) ※ただし8060Fは近く廃車除籍処分の見込み
8052F・8060F
廃車済… 4編成(16両)
8054F・8055F・8056F・8062F
《6両固定編成》
運用中…12編成(72両)
8252F・8253F・8254F・8256F・8257F・8258F・8260F・8261F・8262F・8263F・8265F・8266F
廃車済… 4編成(24両)
8251F・8255F・8259F・8264F