2023年4月8日は小田急電鉄江ノ島線を撮影。最初に藤沢(OE13)にて。
3000形3265F。5161レ→5164レ(土曜休日A20運用)。3月24日から営業運転を開始した3000形リニューアル車をキャッチすることができました。外観上では種別行先案内表示器のフルカラーLED化、前照灯のLED化、前面帯・側面帯のインペリアルブルーへの変更、制御装置のIGBT素子からSiC素子への更新、旅客用扉の交換(※3265Fのみ)、クハ3450側の女性専用車ステッカーの撤去、クハ3250側の連結器撤去とスカート形状変更が確認できます。
引いてもう1枚。リニューアル車となって印象ががらりと変わりましたね。クハ3265に設置されていた電気連結器が撤去されて完全な6両固定編成となり、併結ができなくなりました。このため運用はA運用限定となっています。
3番ホーム側に移動してクハ3265側から。クハ3265にはブレーキ読替装置付きの電気連結器がありましたが、リニューアル更新工事に伴って撤去され、クハ3465と同じスカート形状となりました。
車内を観察してみます。座席の雰囲気や袖師切り板などほとんど変更されていないように見えます。
旅客用扉は最初にリニューアルされた3265Fのみで交換されており、3266F・3268Fでは交換が省略されています。このため旅客用扉にある引手が1つだけになっています(それ以外は中間増備車を含めて2つある)。
車内防犯カメラは車内照明に取付するタイプとなりました。形状としては東武鉄道伊勢崎線系統の50000・50050系と類似したタイプと思われます。ちなみに車内防犯カメラ付きのLED照明だけ形状が異なります。防犯カメラ作動中のステッカーもあります。
また中間車では新宿(OH01)寄り山側の3人掛け座席を撤去して車椅子やベビーカーを中心に利用できるスペースになりました。このため座席定員は各中間車で3人ほど減少しています。また5000形と類似したピクトグラムが追加されているほか、両先頭車では元折り畳み式座席の部分が完全に撤去され、ピクトグラムが追加されたものとなっています。
1000形と8000形ではリニューアル更新工事を受けた全編成は銘板が交換され、『小田急車両工業』(2013年3月までにリニューアルされた編成)、『小田急エンジニアリング』(2013年4月以降にリニューアルされた編成)だけとなっていますが、3000形では製造先プレートは撤去されず存置され、『小田急エンジニアリング』のステッカーが追加されただけとなっています。
運転台も大きく変わり、完全なグラスコックピットではありませんが、5000形とほぼ同じ大きさのモニターが1台設置されています。また運転士が運転経路や時刻が書かれたものを差し込む台(写真右上)の位置も変更されています。
次の目的地の都合で大和(OE05)で途中下車することになりました。短い区間でしたが、3000形でのSiC素子はいまだに違和感を感じるほか、3打式ドアチャイム(やや低音)の最後の余韻が少し長めとなっているなど、3000形には似つかわしくない(?)要素もあります。3000形のリニューアルは今年度も続きそうですが、いったいどのような動きを見せるのでしょうか。
最後にホームドア設置進行に伴って追加表記された車番を収めて終了です。