2023年4月29日

【鉄道車両は搬入済み】相模鉄道が2023年度の鉄道・バス設備投資事業計画を発表

2023年4月27日、相模鉄道が2023年度鉄道・バス設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約124億円(鉄道事業が約116億円、バス事業が約8億円)となります。今回も路線バスの分が含まれているため、【鉄道】・【バス】に分けて紹介します。

【鉄道】
《車両面》
▲東急電鉄新横浜線・目黒線直通運用向けに20000系8両固定編成(21000系)は最後の2編成(21108F21109F)を導入する。すでに両編成とも日立製作所笠戸事業所を新製出場しており、鉄道車両(20000系列)の新製投入はほぼ完了となっている。
▲10000系全8編成のうち6編成には車内防犯カメラが設置される。12000系のように車内案内表示器の横に設置するタイプか、LED照明と一体化されたタイプになる可能性がある。

鉄道車両面では東急電鉄新横浜線・目黒線直通車両として20000系8両固定編成(21000系)を2編成(16両)増備します。今年度分の当該は21108F21109Fなので、すべて出揃っています。10000系は10704F(8両固定編成)が制御装置更新工事と塗装変更を受けており、制御装置更新と塗装変更が復活する可能性があります。また同系列では車内防犯カメラを全8編成のうち6編成に設置します。車内案内表示器の横に設置するタイプかLED照明と一体化したタイプに交換されるものと思われます。近年の鉄道車内での傷害事件を受けての対策となります。なお8000系・10000系のリニューアルと塗装変更についての言及はありませんでしたね。

《設備面》
▲2面2線の相対式ホーム配置で特急以外が停車する鶴ヶ峰(SO-09)では連続立体交差事業で地下駅となる予定となっている。北口改札口を新設した海老名(SO-18)と商業施設の建設が迫るゆめが丘(SO-36)では駅舎改良リニューアル工事も実施される。
▲各駅で設置が進められているホームドア。今年度は海老名(SO-18)以外のホームドア未設置駅が対象である。今年度で海老名以外の各駅へのホームドア設置を完了させる予定だ。

引き続き設置が進められているホームドアは今年度は平沼橋(SO-02)・西横浜(SO-03)・天王町(SO-04)・星川(SO-05)・和田町(SO-06)・上星川(SO-07)・いずみ中央(SO-35)・ゆめが丘(SO-36)の各駅に設置される予定です。ホームドア未設置駅では転落防止幌がない東急電鉄目黒線車両が相模鉄道全線に乗り入れる都合で黄色の柵が設置されていますが、ホームドアの設置が進むと黄色の柵が撤去されるので、それが見られるのは海老名のみとなりそうです。今年度で海老名以外の全駅にホームドアが設置されることになります。さらには鶴ヶ峰付近の連続立体交差事業、海老名の駅舎改良工事、ゆめが丘の駅舎リニューアル工事が実施される予定です。

【バス】
バス事業ではドライバー異常時対応システムを搭載した大型ノンステップバス17台(うちハイブリッドノンステップバスは9台)、高速バス3台(行先表示フルカラーLED式)、コミュニティバス(日野ポンチョのノンステップバス)1台を導入する予定です。これらのバスには行先案内表示器に白色LEDが採用されます。高速バスは5月1日より海老名駅東口・綾瀬市役所と静岡県御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットを結ぶ路線向けの設定に備えて、すべて綾瀬営業所に投入するものと思われます。