2021年9月7日、神奈川県横浜市が市の北西部にある瀬谷区で計画されている、相模鉄道本線の瀬谷(SO-13)と旧米軍上瀬谷通信施設跡地を結ぶ約2.8kmの新交通システムとなる『(仮称)上瀬谷ライン』の事業参画を横浜シーサイドラインに依頼したことが明らかになりました。
▲(イメージ)横浜シーサイドライン金沢シーサイドラインで運用されている2000形。開業時からの車両である1000形よりも2編成多い18編成が配置されている。
これは2027年3月に国際園芸博覧会を開催する予定となっており、その後にテーマパークを核にした集客施設を整備する計画となっているようです。そのアクセスの交通手段として定時性や安全性などを考慮した結果、市内で全自動運転を行っている横浜シーサイドラインに候補が挙げられていましたが、横浜シーサイドラインより市から事業参画の依頼があったことを公表しております。『(仮称)上瀬谷ライン』の依頼内容には車両、駅・車両基地、設備といったインフラ外部を運行事業者が整備し、2027年3月の開業を目標とすることが列挙されています。このため横浜シーサイドラインでは外部からの有識者を交えた検討会議を開催し、事業の採算性や継続性について検証をしたうえで回答することとしています。
(仮称)上瀬谷ラインも金沢シーサイドラインと同じ交通システム(横浜シーサイドラインでは2路線目)となりますが、横浜シーサイドラインでは2019年6月に2000形2411Fが新杉田(01)1番ホーム構内で機器室の進行方向を設定・指示する配線の断線による自動逆走する事故を起こしていることから、これを教訓とした対策と安全性が必要になるものと考えております。今後は相模鉄道本線との乗換駅になるものと予想される瀬谷と旧米軍上瀬谷通信施設跡地付近の駅を含めた設置駅と路線名称がどうなっていくのか注目です。