2021年9月28日から29日にかけて、総合車両製作所横浜事業所で相模鉄道直通対応改造工事を受けた東急電鉄5000・5080系5181Fが出場し、長津田検車区まで甲種輸送されました。
▲相模鉄道直通対応改造工事を受けた5000・5080系5181F。入場前はフルカラーLED式種別表示器と3色LED式行先案内表示器が搭載されていたが、出場後は種別表示と行先表示が一体化されたフルカラーLED式に変更された。
▲総合車両製作所横浜事業所から新鶴見信号場までの牽引を担当したDE10形1666号機。国鉄時代からの機関車が数を減らすことが予想されるなか、新鶴見信号場では新鶴見機関区所属のEF210形326号機にバトンタッチした。
5000・5080系のうち相模鉄道直通対応工事を受けた5181F・5182Fは2002年度~2003年度に登場した編成であり、種別行先案内表示器が幕式・3色LED式、車内には2段タイプのLED式旅客案内表示器を搭載し、ドアチャイムは13編成が在籍する3000系(現在は相模鉄道直通対応となり東急電鉄標準のドアチャイムに変更され消滅済み)と同じ音色でした。相模鉄道直通対応改造工事で同路線に乗り入れに必要な機器が搭載されたことで、乗務員室と客室を仕切る小さな窓が埋められており、早朝や夜など状況によっては前面展望ができない状態となっています。種別行先案内表示器は以前の仕様から種別と行先をまとめたフルカラーLED式に変更、車内に17インチワイドのLCD式旅客案内表示器が搭載され、5181F・5182Fの独自仕様は完全に消滅しました。3000系も相模鉄道直通対応改造工事で17インチワイドの車内LCD式旅客案内表示器に更新されていますので、3000系、5000・5080系で車内案内表示器とドアチャイムが統一されたことになります。なお目黒線の車両には5183F~5189Fを除き転落防止幌がありませんが、3000系、東京都交通局6300形後期編成、6500形には転落防止幌を設置するための準備がされているため、いつでも設置(再設置)することは可能です。