2021年9月13日

【約4年ぶりの増備】東京都交通局10-300形10-650F(10両固定編成)が登場

2021年9月13日、総合車両製作所横浜事業所で製造された東京都交通局大島車両検修場所属となる10-300形10-650F(10両固定編成)が所属先へと陸送されました。
▲約4年ぶりに増備される10-300形(写真は10-520F)で、10-640Fの続番である10-650Fが登場した。前照灯のLED化など5次車に準じた仕様と思われるが、車椅子やベビーカーなどが利用できるスペースの設置や車内防犯カメラなど一部仕様変更されており、6次車に分類されるか。
▲10-300形で8両固定編成のまま残っている10-370F・10-380F・10-390F・10-400F・10-410F・10-420F・10-430F・10-440Fは中間車2両を新造して組み込まれるのではなく5次車以降の10両固定編成で直接置き換えられる可能性がある。まだまだ活躍ができる車両なだけにきっちりと記録しておきたい(写真は10-380F)。

車両は本八幡(S-21)寄りからクハ10-650+モハ10-651+モハ10-652+モハ10-653+モハ10-654+サハ10-655+サハ10-656+モハ10-657+モハ10-658+クハ10-659の10両でこの形式の増備は約4年ぶりとなります。東京都交通局経営計画2019によりますと、2022年度以降から三田線の8両編成化のほかに、2022年度に新宿線の10両編成化が完了することとなっており、それに向けた第1弾の増備と思われます。5次車を基本設計(前照灯のLED化など)のほか、弱冷房車のステッカーが馬込車両検修場所属の5500形と同じものに変更され、全車両に車椅子やベビーカーが利用できるスペースを設置しているものと思われます。

10-300形のうち8両固定編成で運用されている8編成については順次置き換えられるものと思われます。まだまだ使えそうな気がしますが、京王電鉄(井の頭線を除く)と同じ線路幅であることから、他路線への転用は一層難しく解体処分になるものと思われます。