2021年9月17日、東日本旅客鉄道が相模線に導入する新型車両E131系の営業運転開始時期、同路線の開業100周年イベントに関する詳細を発表しました。それぞれ個別に紹介していきます。
★東日本旅客鉄道205系500番台1編成に相模線開業100周年ヘッドマーク★
▲相模線開業100周年ヘッドマークが掲出される205系500番台。同車両にとっては現役最後のヘッドマーク掲出となるのだろうか。ヘッドマークには相模線向け同系列とE131系500番台のラインカラーが用いられている。
2021年9月28日に神奈川県の茅ヶ崎(JT-10)と橋本(JH-28)を結ぶ相模線が開業100周年を迎えます。このため同日から相模線で運用される国府津車両センター所属の205系500番台1編成に社員デザインのヘッドマークを掲出して運転されることが発表されました。当面のあいだ運転されるとのことですが、乗り入れ先路線の横浜線橋本~八王子(JH-32)間でも運用されるため注意が必要です。なお後述するE131系の投入によって置き換えが進められる、同系列にとっては最後のヘッドマーク掲出となる可能性があります。
また別の1編成かどうかは分かりませんが、205系500番台1編成の広告枠に沿線に住む児童が描いたオリジナル塗り絵を掲出し、『さがみせん100周年わくわくトレイン』としても運転されるようです。相模線で広告枠を塗り絵でジャックするのは珍しいですね。
★東日本旅客鉄道相模線新型車両E131系500番台は11月18日営業運転開始★
▲相模線電化開業して2番目の新型車両となるE131系500番台(写真右側)。将来的な導入が予想されるワンマン運転に対応するほか、相模線初の車内自動放送が流れる。
相模線向け新型車両として増備が進められているE131系500番台ですが、11月18日から営業運転を開始することが発表されました。205系500番台よりも1編成少ない12編成(48両)が導入され、205系500番台を置き換えていく予定です。これに関連して、9月17日に茅ヶ崎運輸区に留置されていた横コツG-02編成(クモハE131-502+サハE131-502+モハE130-502+クハE130-502)が同系列で初めて相模線に入線し、同路線での試運転を実施しました(試1091F列車~試1190F列車)。これまでは東海道貨物線を往復する形での試運転が繰り返し行われていたため、就役約2ヶ月前にようやくメイン路線での試運転となりました。いずれは乗り入れ先となる横浜線での試運転も予想されます。
★東日本旅客鉄道E131系500番台横コツG-05編成が登場★
総合車両製作所新津事業所で9月14日に落成したE131系500番台横コツG-05編成(クモハE131-505+サハE131-505+モハE130-505+クハE130-505)が17日に国府津車両センターに配給輸送され、E131系500番台の導入数は5編成20両になりました。次の横コツG-06編成をもって予定数の半分に到達します。
★茅ヶ崎運輸区で205系500番台とE131系500番台の撮影会を実施★
新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、定員を20組60名(1組3名まで)として、10月31日、11月3日、6日、7日に分散して茅ヶ崎運輸区で205系500番台およびE131系500番台の撮影会を開催すると発表しました。10月15日からJRE MALL横浜支社店のサイトで発売されます。また両系列を並べた国府津車両センターでの新旧相模線写真撮影会もあるので、値段を抑えたいかたはそちらがオススメです。
★茅ヶ崎1番線・2番線の発車メロディが加山雄三の『海 その愛』に変更へ★
茅ヶ崎1番線・2番線の現行発車メロディでは発車ベルのみとなっていますが、茅ヶ崎市出身の歌手加山雄三の『海 その愛』に変更されることが発表されました。開業100周年となる9月28日に変更され、加山雄三の復元音声を用いた啓発放送も同日から実施されます。相模線の発車メロディは基本的に1コーラス流れるシステムですので、発車メロディスイッチ自体が変わらない限りは途中切りされる心配はありません。1番線・2番線でアレンジが異なるのでオススメです。茅ヶ崎では東海道線ホームの5番線・6番線でサザンオールスターズの『希望の轍』が使用されていますが、加山雄三のメロディ楽曲を発車メロディとするのは初めてではないでしょうか。
開業100周年の節目の年に新型車両導入と話題の尽きない相模線ですが、E131系500番台の導入完了時にはワンマン運転化も予想されます。その際には車外メロディでの扱いが予想され、発車メロディが聞けるのもE131系500番台の置き換え完了後、ワンマン運転開始前日までとなりそうでしょうか。