2021年9月4日、小田急電鉄クヤ31形による定期検測列車が小田原線で運転され、電源供給車に1000形1051F(4両固定編成)が充当されました。この日はクヤ31形の下枠交差式パンタグラフが上昇していたため、架線検測も実施されました。
▲2021年9月の定期検測運転の電源供給車となった1000形1051F。後継の8000形8065Fと8066Fがいずれもクヤ31形連結対応になったため動向が注目される。本来の定期検測運転は毎月10日前後の土曜休日に実施されているが、9月ではクヤ31形の検査を実施する関係で、同月上旬の土曜休日に実施されている。
▲定期検測運転でパンタグラフを上昇させ架線検測も実施したクヤ31形。9月の定期検測運転はこの車両の検査時期と関係しているようである。
今回の定期検測運転でもクヤ31形登場時から電源供給車対応となっている1000形1051Fの動向が注目されています。同編成は10月23日・24日、11月3日・6日・7日に特別団体専用列車として運転されることとなっており(10月分のみ単独、それ以外は6両固定編成との併結で運転)、10月の定期検測運転ではどうなるかは不透明ですが、その前の週あたりに実施することを考えても、今月分または10月分で1000形1051Fが電源供給車としての最後の登板となる可能性があり、11月の分は特別団体専用列車の運転を終えた1051Fの動き次第ということになります。これは1051Fが特別団体専用列車に充当後に引退ののちに廃車除籍処分となる可能性があり、それが現実となる場合は8000形8065F・8066Fのどちらかがクヤ31形の電源供給車としてデビューする可能性があるためです。
定期検測運転以外は1000形リニューアル車の一部編成、1058F・1061F(レーティッシュ・非リニューアル車)とともに箱根登山鉄道専任運用に充当されていますが、1051Fのほかにもレーティッシュで残る1058F・1061Fの動向が注目されることになりそうです。