2023年9月11日、東日本旅客鉄道京葉線のE233系5000番台千ケヨ517編成(クハE233-5017以下10両)が内房線で試運転を行い、定期営業運転で通常入線しない上総湊～館山間を走行しました。この試運転が何の意味を表すのでしょうか。
▲京葉線で活躍するE233系5000番台(写真は千ケヨ505編成・千ケヨ520編成)。5000番台は内房線千葉(JO-28)～上総湊間(ただし君津～上総湊間は早朝、千葉～蘇我間は夜間)に入線しているが、珍しく日中時間帯の上総湊以南を走行し、なんと館山まで試運転を行った。
E233系5000番台が内房線上総湊以南に入線するのは非常に珍しいうえに、初めてのことと思われます。内房線木更津以南は大半の列車がE131系0番台・80番台(主に2両固定編成)のワンマン運転となっていますので、10両固定編成が館山まで自走して入線するのは珍しいですね。同系列5000番台は台風13号の影響で8日に内房線運用を千ケヨ552編成+千ケヨF52編成で代走したほか、外房線誉田～大網間での運休により、安房鴨川方に取り残された車両(E233系5000番台では千ケヨ553編成)がいたことから、千ケヨF53編成が夜間の外房線で代走運用をするなど、思わぬ形で注目を集めました。なお11日は平日ダイヤで、外房線・東金線方面に直通の通勤快速は蘇我発着に変更となり(京葉線内完結の通勤快速は非常に珍しい)、こちらも注目されています。なお外房線誉田～大網間は12日初電車から運転を再開しますので、特急『わかしお』の運休も11日までとなりそうです。
台風13号がもたらしたE233系5000番台の内房線内・外房線内代走、なかなか見られませんがちゃんと自動放送にも対応していたというのがいいですよね。
