2023年9月20日

【復刻塗装消滅へ】箱根登山鉄道モハ1形モハ106の復刻塗装、2023年11月で運転を終了、現行塗装に復帰へ

2023年9月19日、箱根登山鉄道箱根湯本(OH51)~強羅(OH57)間(回送では入生田(OH50)~箱根湯本間)で運用されている最古参形式のモハ1形・モハ2形ですが、このうちモハ1形モハ104号車と固定編成で運用されているモハ106号車の塗装を水色と黄色の復刻塗装から橙色と灰色の現行塗装に戻すことを発表しました。
▲大平台(OH53)~宮ノ下(OH54)間に位置する上大平台信号場に到着する、現存の箱根登山鉄道の最古参、モハ1形・モハ2形。写真のモハ108号車モハ104号車に挟まれている水色と黄色の車両がモハ106号車である。この復刻塗装は2004年のモハ2形モハ108号車や2017年2月に惜しまれつつ営業運転を終了したモハ2形モハ110号車にも見られた塗装だ。
▲2017年2月に引退したモハ2形モハ110号車。引退前にこの塗装に変更され、2019年にはモハ1形モハ104号車+モハ106号車モハ106号車に復刻塗装が施され、約4年間この塗装で箱根の山を走ってきた。最古参車両はモハ1形2両とモハ2形モハ108号車のみである。

モハ1形モハ106号車の塗装は2019年に箱根登山鉄道箱根湯本~強羅間開業100周年を記念して1949年から1957年にかけて運転されていた塗装を復刻したもので、2017年2月に引退したモハ2形モハ110号車にも施されていた塗装でした。モハ2形モハ110号車は両運転台のある車両ですが、モハ1形モハ106号車モハ104号車と固定編成と組む際に片側の運転台を撤去して非常用貫通路を設置しており、箱根湯本発基準では小田原(OH47)寄りに連結されている車両です。現行のモハ1形モハ106号車は2023年11月中旬をもって復刻塗装としての運用を終え、塗装変更作業を経て2024年1月から再び現行塗装で運用される予定となっています。その際には旅客用扉部分もモハ1形モハ104号車・モハ2形モハ108号車と同じ塗装スタイルになります。箱根登山鉄道の復刻塗装車は2023年11月中旬までの限定となりますね…。