2023年9月12日

【国府津に二度在籍した】東日本旅客鉄道E217系横クラY-2編成が長野総合車両センターへ配給輸送される

2023年9月2日に東日本旅客鉄道鎌倉車両センターで撮影会の展示車両となっていたE217系都クラY-2編成(クハE217-2以下11両)が12日にEF64形1031号機に牽引され、所属先から南武線を経由して長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲E217系都クラY-2編成がEF64形1031号機に導かれ帰らぬ旅へ。この動きで東海道線での運用経験のあった同系列の基本編成3本(33両)がすべて廃車となる。2006年と2012年に現在の都クラY-102編成とともに国府津車両センターに2回転属し東海道線でも運用されたことがある。このため旅客用扉に東海道線時代のドアステッカーが残っていた。
▲E217系の量産先行車の特徴的なセミクロスシート車も消滅。量産先行車のボックスシート部分には座席を支える脚があるほか、通路寄りの取っ手部分から荷物棚部分まで手摺が伸びていた(写真はすでに廃車除籍処分となった都クラY-1編成のモハE217-1のもの)。
▲ついに半数を超えたE235系1000番台(写真は保土ヶ谷(JO-12)を発着する都クラF-27編成都クラJ-27編成)。基本編成はついに30編成目を数え、コストカット仕様の編成の数が従来仕様の編成の数を逆転している。また基本編成の都クラF-25編成・付属編成の都クラJ-24編成からは車体側面下部の所属表記を省略した。

この編成は2006年3月から2008年までと2012年から2015年までに東海道線東京(JT-01)~熱海(JT-21)間の限定で普通列車を中心に、一部快速アクティーや通勤快速(現在は消滅)でも運用されていたことがあり、2008年3月以降はE233系3000番台都コツE-01編成+都コツE-51編成都コツE-02編成+都コツE-52編成と共通運用され(2014年3月のダイヤ改正までは都コツE-03編成(当時は東チタNT1編成)以降の編成とは別運用だった)。この編成はE217系の制御装置更新工事施工の際に予備編成の不足を補うため、2008年に一旦鎌倉車両センターに復帰していますが、その際に制御装置更新工事を受けています。同系列のなかで東海道線での運用履歴が長いため、自動放送は2015年に鎌倉車両センターに復帰するときに本格的に設置されました。同編成の廃車により、東海道線で運用されたことのある基本編成、11号車のクハE217形0番台に電気連結器をもつ編成は完全消滅となります(ただし東海道線での運用を経験した付属編成は疎開の段階であるが残っている)。

E235系1000番台は現時点で基本編成30本、付属編成27本となり、下手するとE217系よりも見かける機会が増えてきていますね。9月9日に特急『185(いっぱーご)』を狙ったときにもE217系よりもE235系1000番台を多く見かけており、E217系の出番が減ってきたことを感じました。

【E235系1000番台の在籍状況】※2023年9月12日現在
 在籍両数(全体)…438両
 基本編成(11両)…30編成 付属編成(4両)…27編成
 ※現在製造中の車両は含まない