2023年9月24日

【約18年間ありがとう】小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形50002Fがラストランを迎え引退に華を添える

2023年9月23日と24日に、小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形50002Fでは現役最後の運用となる、『ありがとう50002編成VSE2編成最後のランデブーミステリーツアー』が開催され、50001F50002Fが使用されました。この特別団体専用列車をもって50002Fが特別団体専用列車としての運用を終了し、同編成のすべての運用が終了しました。
▲現役最後の運用となった『ランデブーミステリーツアー』で江ノ島線・多摩線への入線を果たしたロマンスカー“VSE”50000形50002F。10月15日・21日には喜多見検車区で連結器むき出しで床下機器が見える状態での撮影会が控えており、同編成の廃車除籍処分は撮影会が終了した後になりそうだ。
▲同形式の2022年3月の定期営業運転終了後の最初の特別団体専用列車は小学校入学祝いの『新生活応援号』でこれ以降の特別団体専用列車は50001Fの充当が多くなり、50002Fはその予備扱いが多かった。2023年10月以降の特別団体専用列車は50001Fで運転される。
▲2022年10月から2023年7月までロマンスカー“VSE”50000形で実施された貸切プランの最初に抜擢されたのが50002Fであった。また同形式の車内で刃物類を所持した人物を取り押さえるための訓練を実施したときの使用編成はこの50002Fである。
▲『鉄道大好きタレントと行く!特急ロマンスカー・VSE全線走破ミステリー』で親子限定のファミリーデーに50002Fが使用されていた。
▲今秋引退が迫ると50001Fだけでなく50002Fでも特別団体専用列車に使用される機会が増えており、『音鉄大集合!VSE走行音&試運転バージョン大公開スペシャル』では50002Fが使用された。定期営業運転の時には考えられなかった新宿(OH01)の地下7番・8番ホームに入線することもあった。

『ランデブーミステリーツアー』の最後には海老名検車区で撮影会が実施され、50001F50002Fが38番・39番構内留置線にそれぞれ留置され展示されました。2005年3月に営業運転を開始したロマンスカー“VSE”50000形は箱根観光に特化するために途中停車駅の少ない『はこね』・『スーパーはこね』のみの運用で組まれ、『さがみ』・『えのしま』・『ホームウェイ』など『はこね』以外の列車に使用されることはありませんでした。2007年に臨時特急『ニューイヤーエクスプレス』で同形式で初めてとなる江ノ島線に入線を果たし、2010年にはロマンスカー“LSE”7000形と“HiSE”10000形の部品の不具合で多数の代走が発生したときに同形式が多摩線直通の『ホームウェイ』に代走で使用され、多摩線に入線したことがありました。2016年からは江ノ島線に定期的に入線する運用が設定され、2018年3月のダイヤ改正でロマンスカー“LSE”7000形とロマンスカー“GSE”70000形との共通運用が組まれ、展望席のあるロマンスカーの運用が公表されたため日程によっては『さがみ』・『えのしま』の運用に入ることもありました。定期営業運転最終日の2022年3月11日の50002Fは当時の平日N33運用に充当されていました。

10月の喜多見検車区での撮影会終了後に廃車除籍処分となることが予想され、車両搬出時の動きが注目されます。

~約18年間の活躍をありがとう!ロマンスカー“VSE”50000形50002F