2023年9月13日

【首都圏では新鮮】東日本旅客鉄道E127系0番台(都ナハ)、南武線支線での営業運転を開始

2023年9月13日、東日本旅客鉄道新潟地区から南武線支線に転用されたE127系0番台が営業運転を開始し、初日は都ナハV1編成(元新ニイV12編成・クモハE127-12+クハE126-12)が平日01H運用(411H列車2211H列車)、都ナハV2編成(元新ニイV13編成・クモハE127-13+クハE126-13)が平日03H運用(613H列車813H列車)にそれぞれ充当されました。
▲205系1000番台を置き換えるため新潟車両センターから鎌倉車両センター中原支所に転入したE127系0番台が首都圏でのデビューを飾る。種別行先案内表示器は幕式だが転落防止幌の設置や車内防犯カメラ付きのLED照明の交換などが施工されている。車内は整理券発行機が撤去された以外は新潟地区時代とほとんど変わらない。
▲E127系0番台の投入に伴い、12日の平日03H運用に充当され鶴見線営業所に入庫していた205系1000番台都ナハW2編成が所属先の鎌倉車両センター中原支所へと自走回送された。この自走回送は13日から運用開始となるE127系0番台に車両交換するためだが、この回送を機に運用離脱した可能性がある。ただし3編成のうち1編成は予備も兼ねて残りそうか。

E127系0番台はE129系の投入によって事故廃車となった1編成(2両)を除き、10編成(20両)がえちごトキメキ鉄道に譲渡されましたが(譲渡後はET127系として運用)、主に弥彦線向けとして当時の新ニイV12編成新ニイV13編成が残存し、2022年3月のダイヤ改正では定期運用を一旦終了したものの、E129系が落雷被害に遭い車両不足となったために上越線などで代走運用されたあと、長野総合車両センターで南武線支線向けに転用改造され、現在の姿となりました。E127系0番台の試運転は主に土曜日以外を中心に行われていました。制御装置は新潟車両センターに在籍していた時代の2017年に長野総合車両センターで東洋電機製GTO素子から東洋電機製IGBT素子に更新済みとなっています。205系1000番台は4扉車でしたがE127系0番台では3扉車となりました。ですが神奈川県内のみを走るE127系0番台はかなり新鮮に見えます。なお所属先の鎌倉車両センター中原支所に車輪転削設備がないため、車輪転削の際は国府津車両センターに回送して実施するものと思われます。

これによって205系1000番台の動向が注目されます。1本はE127系0番台予備・代走や構内の車両牽引を兼ねて残るものとみられますが、どの編成が廃車になり、どの編成が残ることになるのか注視する必要があります。