2023年12月21日、東武鉄道南栗橋車両管区春日部支所所属の10000・10030系4両固定編成の11480F(リニューアル車)と11461Fの2編成8両が所属先から北千住(TS-09)折り返しで北館林荷扱所へ自走回送されました。11480Fは長らく運用を離脱し休車状態だったことと12日にも11452Fが北館林荷扱所へ回送されており、廃車除籍処分のためと思われます。
▲10000・10030系4両固定編成では2015年に先陣を切って最初にリニューアル更新工事を受けた11480Fが東上線でも活躍したことのある11461Fとともに廃車除籍処分か。ただし北千住→館林(TI-10)は団体専用列車として走る関係で、南栗橋車両管区から北千住まで一旦回送されている。
10000系列は4両固定編成で廃車除籍処分が進んでおり、2両固定編成のリニューアル工事とリニューアル完了後に小泉線などワンマン運転を実施している各路線への投入が予定されているため(4両固定編成でも20000系列によるワンマン運転で賄えるため)に、余剰になることを見越しての動きと思われます。4両固定編成で先にリニューアルされた11480Fは東武鉄道の車両で初めて日立製作所製のGTO素子VVVFインバータ制御の試験車両として登場し、現在も活躍中の100系がVVVFインバータ制御車両として落成した契機にもなった車両です。そのあと50000系列と同じ日立製作所製のIGBT素子に交換され、リニューアルされたあとも活躍が続いていました。これで10000系列でVVVFインバータ制御の車両となっているのは東上線リニューアル車の一部のみとなります。
11480Fの館林寄りに連結された11461Fは東上線に新製投入されましたが、伊勢崎線への転用を考慮した仕様(密着連結器の採用など)とされました。2012年に30000系と入れ替わるように伊勢崎線に転属し、活躍を続けてきました。