2023年12月19日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-38編成(クハE217-38以下11両)が新潟車両センター所属のEF64形1030号機に牽引され所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲E217系都クラY-38編成がEF64形1030号機に導かれて帰らぬ旅へ。今回も日中時間帯ではなく夜間帯に運転された。E217系の配給輸送は都クラY-103編成と都クラY-138編成以来のことである。
▲E217系都クラY-38編成の配給輸送を担当したEF64形1030号機。9月に検査を受けていることから、まだまだ首都圏の電車の配給輸送を担当する機会はありそうである。
今回の配給輸送についても夜間帯に運転されています。基本編成または付属編成2本の廃車の場合は長野総合車両センターへの配給輸送、付属編成単独のみの廃車の場合は東京総合車両センターへの自走回送(ドアステッカー類の撤去)で行われているようです。今回の配給輸送で廃車解体処分となる都クラY-38編成と、前回の都クラY-103編成とともに配給輸送されて廃車解体処分となった都クラY-138編成からは新製当初から設置されていた前面部の貫通扉が省略され(貫通扉がダミー仕様となっており、貫通扉部分にドアレールがない)、側面部の種別行先案内表示器が幕式から3色LED式に変更となるなど(これ以前の編成でものちに交換される)、これまでとは大きく仕様変更されて落成していました。
ただし基本編成と付属編成の一部に、車椅子対応洋式トイレ付きの制御車と和式トイレ付きの制御車(いずれもクハE216形)を相互に交換して、すべての基本編成の1号車に車椅子対応洋式トイレ付き制御車を組み込むようにした関係で基本編成の一部1号車、付属編成の一部増4号車で貫通扉がダミー仕様となっているものがあります。