2023年11月25日、群馬県の上毛電気鉄道が老朽化の進む700形(元京王電鉄3000系)の代替として東京地下鉄日比谷線で使用されていた03系(2両3編成分)を800形として譲受し、来年2月下旬から運用を開始することが発表されました。なお800形の塗装は700形716Fのものをイメージしたものとなっています。
▲(イメージ)東京地下鉄日比谷線で使用されていた03系。新たに先頭車2両3編成分(6両)が上毛電気鉄道に譲渡されることとなった。しかし03系は大半が北館林荷扱所で廃車解体処分となっており、18m車体の先頭車が枯渇していることも影響している。
これまでに03系は東京地下鉄から撤退した後、熊本電鉄、長野電鉄、北陸鉄道に譲渡されてきましたが、首都圏からほど近い上毛電気鉄道が新たな譲渡先となりました。最初の譲渡の対象となるのは03-135Fの先頭車(03-135+03-835の2両)と思われます。VVVFインバータ制御車両として落成した車両ですが、先頭車は制御車のため、片方の先頭車を制御電動車として改造される見通しです。また一部座席を撤去して車椅子やベビーカーなどが利用できるスペースが設置されることとなっています。18m車体3扉車の先頭車の枯渇で譲渡が進んでいない現状から、残る700形の置き換えのために新製車両投入の可能性が残されています。
