2023年12月20日

【貴重なGTO録音できる】東日本旅客鉄道209系1000番台(都トタ)、団体専用列車で常磐線にカムバック!

2023年12月19日、東日本旅客鉄道豊田車両センターに所属している209系1000番台(都トタ81編成都トタ82編成)を使用する2024年1月27日・28日開催予定のイベント向け団体専用列車の発売を発表しました。現在はE233系0番台のグリーン車組み込み準備工事に伴う予備確保の観点から、2編成とも制御装置更新工事を受けず中央線で活躍しています。
▲10両2編成(20両)のみ209系1000番台(写真は都トタ82編成)。基本的には平日97T運用・平日99T運用、土曜休日97T運用にほぼ固定で充当されることが多いが、ダイヤが乱れた場合はその限りではない。現在は中央線のオレンジバーミリオンの帯を巻いて活躍中だが、団体専用列車で久しぶりに古巣の常磐線を走ることとなった。

209系1000番台を使用する団体専用列車は1月27日・28日に運転予定のもので、同系列ではこの2編成しかいないGTO素子VVVFインバータを録音できることから、注目されています。1999年に常磐緩行線と相互直通運転を行う東京地下鉄千代田線で運用される車両として松戸車両センターに配属され、側面帯にエメラルドグリーンの帯を巻いて2018年まで使用され(晩年には小田急電鉄に乗り入れない唯一の車両であるため“E”ステッカーを掲出していた)、そのあと中央線へのグリーン車導入が明らかになり、E233系0番台へのグリーン車組み込み準備対応工事を施すため、その予備車確保のために豊田車両センターに転属、制御装置更新は受けずにオレンジバーミリオンの帯(転属時には幕板部にもオレンジバーミリオンの帯)をまとって、現在でも活躍を続けています。半自動ドアスイッチがないなどの制約があるため運用は限定されていますが、ごくまれに代走で中央線高尾(JC-24)~大月(JC-32)間や青梅線に入ることがあります(代走途中に車両交換された場合などを除く)。土曜休日ダイヤは代走運転を除き夕方前後の土曜休日97T運用のみとなるため、予備の1本が使用される見通しです。

1月27日運転分はあくまで乗車のみですが、28日の録音専用車両を設けた団体専用列車への使用を見据えた松戸車両センター我孫子派出所への送り込み列車(豊田(JC-21)→国立(JC-18)→新小平(JM-32)→南流山(JM-16)→柏(JJ-07,JL-28)→我孫子(JJ-08,JL-30)の区間)に乗ることができます。しかも1組限定で1号車(クハ209-1000・女性専用車ステッカーのある車両)を占有できるプランも用意されており(ただし通常プランの5倍の値段です)、普段走行しない区間の前面展望を楽しむこともできます。豊田発車時はクハ209-1000が先頭になり、武蔵野線内ではクハ209-1000が西船橋(JM-10)寄り、常磐線区間ではクハ209-1000が我孫子・取手(JJ-10,JL-32)寄りになるので、常磐線内では常磐緩行線時代のときと同じ組成方向になりますが号車番号は常磐線時代とは真逆になります。

1月28日運転分は常磐線区間の一部で録音できるメインとなり、午前は我孫子→上野(JJ-01)→取手→我孫子で運転され、通過をメインとした列車となるため、北柏(JL-29)付近から下りの取手到着まで209系1000番台の高速運転を録音できます。しかも常磐緩行線時代には入線することがなかった上野~松戸(JJ-06,JL-22)間の快速線区間も走行しますので、その区間も含まれています。午後は我孫子→取手→上野→柏で運転され、停車をメインとした列車となるため、下りの馬橋(JL-24)付近まで209系1000番台の加速音・減速音を含めた走行を録音できます。柏到着後は松戸車両センター我孫子派出所に一旦回送されたあとに豊田車両センターに戻るか、直接豊田車両センターに戻るものと思われます。