2023年12月4日に小田急電鉄大野総合車両所89番構内留置線でパンタグラフや空調装置などが撤去されて廃車除籍処分となった8000形8061F(4両固定編成・2013年度リニューアル車)のうち、デハ8111・クハ8161が20日に車体を分割され大野総合車両所から解体業者に向けて陸送されました。この2両についても北館林荷扱所へ向かったものと思われます。
▲廃車除籍処分となった8000形8061Fのデハ8111・クハ8161が車体を分割され旅立った。なお廃車除籍処分となった4両固定編成の半数はLED照明搭載車両(東芝ライテック製のLED照明を搭載、川崎車両テクノ製の8055Fを除く)だ。ところでデハ8111に搭載されていたSiC素子VVVFインバータ装置はいったいどうなるのだろうか。
この動きから8061Fは全4両の陸送が完了しました。まもなく年末年始を控えることから、年内中での陸送に踏み切ったものと思われます。防音シートが一旦撤去された場合はこの先の廃車除籍処分の動きは一旦落ち着くものと思われますが、そのままの場合は今後も8000形に廃車が発生する可能性はゼロとはいえません。8000形4両固定編成の廃車除籍処分が開始されてから約1年2ヶ月ですが、SiCモジュール素子VVVFインバータ制御の試験車両まで廃車という現実を改めて突き付けられた感じです。
【8000形の在籍状況】※2023年12月20日現在 全体…19編成96両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…9編成(40両)
8051F・8053F・8057F・8058F・8059F・8063F・8064F・8065F・8066F
休車中…0編成( 0両)
譲 渡…0編成( 0両)
廃車済…7編成(28両)
8052F・8054F・8055F・8056F・8060F・8061F・8062F
《6両固定編成》
運用中…9編成(54両)
8252F・8253F・8257F・8258F・8260F・8262F・8263F・8265F・8266F
離脱中…1編成( 6両)
8261F
休車中…0編成( 0両)
譲 渡…0編成( 0両)
廃車済…6編成(36両)
8251F・8254F・8256F・8255F・8259F・8264F