2023年12月14日

【SiC試験車も譲渡なし】小田急電鉄8000形8061F(4両固定編成)のクハ8061・デハ8011が大野総合車両所から陸送される

2023年12月4日に小田急電鉄大野総合車両所89番構内留置線にてパンタグラフや空調装置などが撤去され、廃車除籍処分となった8000形8061F(4両固定編成・2013年度リニューアル車)のうち、クハ8061・デハ8011が14日に車体を分割され大野総合車両所から解体業者に向けて陸送されました。
▲ロマンスカー“VSE”50000形50001Fとともに特別団体専用列車(追いかけっこリレー)に使用されたあとに廃車除籍処分となった8000形8061Fのクハ8061・デハ8011が車体を分割され旅立った。特別団体専用列車での運用を終えた後大野総合車両所で留置されていたが、休車の貼り紙は貼付されなかった(ただし事実上の休車状態だった)。
▲この8061Fは制御装置にSiCモジュール素子を試験採用していた。これまでの8000形4両固定編成とは異なる音が特徴であったが、8061Fの廃車除籍処分で残るは8059Fだけに。

この編成については2両ずつに分割されるときまでに種別行先案内表示器および車番の撤去やロゴマークをテープで隠す作業が行われており、年内中での陸送に踏み切ったものと思われます。これらの車両の陸送で残るはデハ8111・クハ8161の2両となります。なお前回までは千葉県内の解体業者に送られていましたが、今回は再び北館林荷扱所に送られています。8061Fの廃車除籍処分と8261Fの運用離脱で10両9本分となるので(実働は8261Fを除くと90両になる)、8000形廃車の動きは一旦落ち着くことになりますが、6両固定編成については譲渡を含めた動きに注意が必要だと思います。ちなみに現時点で残存編成で10両を組んでおり、8051F8252Fのペア、8059F8262Fのペア、8064F8260Fのペア以外は同一番号のペアが続いています。

【8000形の在籍状況】※2023年12月14日現在 全体…19編成96両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…9編成(40両)
8051F8053F8057F8058F8059F8063F8064F8065F8066F
休車中…0編成(  0両)

譲 渡…0編成(  0両)

廃車済…7編成(28両)
8052F8054F8055F8056F8060F8061F8062F
《6両固定編成》
運用中…9編成(54両)
8252F8253F8257F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
離脱中…1編成(  6両)
8261F
休車中…0編成(  0両)

譲 渡…0編成(  0両)

廃車済…6編成(36両)
8251F8254F8256F8255F8259F8264F