2018年3月17日に東京急行電鉄長津田検車区所属の2000系2003Fが大規模なリニューアル更新工事を終えて、検車区併設の長津田車両工場を出場していたことが分かりました。なお付随車にあたるサハ2703・サハ2803はリニューアルされずに存置されたままとなっています。
▲大規模リニューアル更新工事で制御装置の機器更新工事が施工された2000系2003F。電動車のパンタグラフの交換と追加設置まで行われた(写真は更新前の同編成を東京地下鉄半蔵門線の神保町[Z-07]で捉えたもの)。
▲田園都市線には後継車両として3月30日のダイヤ改正から導入されるものと思われる2020系(写真は2121F)。総合車両製作所横浜事業所で製造された2121F、総合車両製作所新津事業所で製造された2122F・2123Fがすでに登場しており、本格的なデビューはもうすぐだ。
同編成に施工されたリニューアル更新工事の内容として制御装置の機器更新工事の施工(日立製作所製GTO素子→三菱電機製SiC素子)、スタンションポールの新設、車椅子やベビーカーでも利用可能なフリースペースの追加設置、座席モケットの交換、中間電動車のパンタグラフの交換(ひし形パンタグラフ→シングルアームパンタグラフ)と増設(ダブルパンタグラフ化)がおもに確認されているようです。ただし付随車のサハ2703・サハ2803には施行されず、今後の減車(付随車の廃車)による転用を意識したものと思われます。2000系は後継車両である2020系の置き換え対象となっていることから、リニューアル前後の2000系の動向が注目されるほか、8500系の状況が気になるところです。
ちなみに後継車両2020系は2000系、8500系、8090・8590系、5000系と共通運用で使用されるものと思われます。2020系は誘導障害試験の試運転で東武鉄道スカイツリーラインに入線していたようですが、当面はスカイツリーラインに乗り入れない『サークルK』運用になるのか、それとも運用開始当初からスカイツリーラインに直通するのか、注目されます。この系列は東京急行電鉄の社員向けの試乗会に使用され、ヘッドマークが掲出されたようですね。