2018年3月4日

西武鉄道『拝島ライナー』(40000系)お披露目会参加報告

3月4日、西武鉄道拝島線の玉川上水(SS-33)に近接する玉川上水車両基地で行われた『拝島ライナー』お披露目会に参加してまいりましたのでご報告します。私は定期券を利用しているため、小田急電鉄小田原線でまっすぐ向かい、西武新宿(SS-01)へ。

ホームに入ると、40000系の臨時列車の発車案内の掲示を発見し1番ホームから発車することが判明しました。しかも5317レなど一部の列車が特急『小江戸』が使用する2番ホーム発着に変更になるということで、本来は狙うつもりだった送り込み回送を諦め、1番ホームの車止めの裏で待機します。

1番ホームの発車標は8時05分発の5115レ5308レの折り返し、30000系38106F)の次が『臨時』ということで、40000系がこの次に入線することが分かります。

30000系38113F。5110レ5317レ。普段あまり入線しない2番ホーム到着の30000系を記録。しかも、各駅停車の8両編成というのがミソですね。

そして・・・

40000系40105F。今回『拝島ライナー』デビュー記念の臨時列車に使用されたのは今年1月に川崎重工業兵庫工場で落成したばかりの40105Fで、『臨時』表示でした。

ヘッドマークの『2018.3.10 Debut! 有料座席指定列車拝島ライナー 西武新宿⇒拝島(SS-36)』を装着しています。営業運転を開始したときにもこのヘッドマークが取り付けられるのでしょうか。

この40105Fは西武新宿では半自動ドアスイッチが使用されており、臨時列車に乗車できる乗客のみが操作していました。今後40000系が新宿線の一般列車に充当された場合でも、輸送障害時や待避駅など駅によっては半自動ドアスイッチの操作が必要になるかもしれません。

20000系20107F。2305レ。これに乗って臨時列車の撮影場所を探すことに。

途中の上石神井(SS-13)では1番ホーム横の線路に40000系40106Fが『回送』表示で停車中の様子を目撃。40106Fまで見れてしまうとは・・・。

気になった場所で降りたったのは花小金井(SS-18)。逆光気味でお見苦しい写真が続きますが、ここで試しに撮影した写真をご覧ください。

40000系40106F。なんと降りてすぐ40106Fの臨時回送列車が通過しびっくり。上石神井車両基地から玉川上水車両基地に向かったものと思われます。

30000系30101F。2625レ。新宿線の玉川上水車両基地に移籍し新宿線・拝島線にだいぶ馴染んだ30101F、新製当初は武蔵丘車両基地に所属し池袋線・狭山線で運用されていました。

30000系38113F。5317レ。40000系40105Fが西武新宿1番ホームに停車中の関係で同駅2番ホームに入線していた38113F。

次の2627レは撮影に失敗。20000系20102Fの充当でした。

30000系38118F。5319レ。スマイルトレインのラストナンバーは生え抜きの南入曽車両基地所属。

2000系2095F+2401F。2803レ。土曜休日ダイヤでは2両編成は活躍の場が少なく、上石神井車両基地や南入曽車両基地に留置されていることが多いです。
20000系20156F。5611レ

次の2307レは撮影に失敗。30000系30106Fの秩父ラッピング車でした。

40000系40105F。花小金井では数名ほどでしたが、無事に40105Fの臨時列車を撮ることができました。まさか40105Fの臨時列車と40106Fの臨時回送を新宿線内で両方撮ったのは私だけでしょうか??

20000系20108F。2629レ

次の105レ(『小江戸5号』)は撮影に失敗。10000系10104Fの『Platinum Express』ラッピング車でした。私にとっては何度も見慣れていますが・・・。

30000系38115F。5321レ。これに乗って玉川上水を目指します。

そして玉川上水に到着。玉川上水に来たのは意外にも初めてです。

玉川上水は多摩モノレールも乗り入れるので、多摩センターからのルートも考えましたが、定期券があったことと、臨時列車を撮影する目的から新宿線経由を選びました。

北口から線路沿いに徒歩約12分、10時30分まで並び、玉川上水車両基地に入場します。

まず目に入ったのは『ぐでたまスマイルトレイン』の当該編成となった30000系38105F。運転台に『ぐでたま』のぬいぐるみが置いてありました。行先表示は普段38105Fが表示することのない『各停 玉川上水』。小手指車両基地所属なので南入曽車両基地に貸し出されれば別ですが・・・。

池袋(SI-01)・本川越(SS-29)寄りのクハ38805はこの表情ですが、のちに知ったこととして、飯能(SI-26)・西武新宿寄りのクハ38105とは表情が違うようです。

ぐでたまのぬいぐるみが愛嬌をそそりますね。『だりぃ~』って書いてあるところも魅力的です。

今度はメインの40000系40105F。ヘッドマークはそのままですが、なぜか『急行 拝島』を表示していました。
車内見学の列が絶えずツーショットはこの写真でご容赦ください。

私は40000系40105Fの車内に潜入。車内の様子は試運転当時に確認したことがあるほか、池袋線で乗り慣れているため省略します。
運転台はご覧の通り。写真右側の行先設定の画面を眺めていたら、なぜか現在のダイヤでは設定されていない『拝島快速』や池袋線の『快速急行』『快速』『通勤準急』の表示も入っているようです。

車内LCD旅客案内表示器は西武新宿発の急行拝島行きをイメージ。10号車は新宿線内基準では拝島・本川越寄り(池袋線内基準では池袋寄り)になります。

座席は10号車のクハ40005・モハ40205(立入不可)・クハ40105(立入不可)がクロスシート、それ以外はロングシートとなっていました。なお電源コンセントは一部の座席で使える状態となっていました(写真は車端部ロングシートで肘掛の下に2つコンセントがある)。

路線図は新宿線・拝島線の駅名が書かれているため、主に新宿線・拝島線系統で運用され、玉川上水車両基地に配置されるものと思われます。これで2017年度の40000系の配置が40103F・40104Fは小手指車両基地、40105F・40106Fは玉川上水車両基地にそれぞれ配置となるようで、『拝島ライナー』を2編成で回す(1本は3列車、1本は2列車に充当される)ようですね。

4号車のサハ40505にはもちろん洋式便所があり、40000系充当列車であれば利用できそうです。

40000系の次は30000系38105Fの車内に潜入。実は一部号車は40000系の車内から30000系の車内に移動できるような配慮がされていました。

30000系の車内に入ったとき、いつの間にか車内LCD旅客案内表示器が15インチの2画面から40000系と同じワイド2画面タイプに交換されていました。6000系でも車内LCD旅客案内表示器が40000系タイプに交換されている編成がいるため、果たして新宿線系統の30000系にも普及するのでしょうか。


旅客用扉付近もステッカーが変更・追加され、戸袋付近にはぐでたまのステッカーが追加されました。ドアステッカーも従来のものから『ドアにちゅうい』(車内側)、『かけこみ やめな』(車外側:40000系車内側から撮影)に変更されており、とても興味深かったです。




袖仕切り板のデザインは4種類を確認しました。お好みのデザインがあれば撮ってみるのもいいですね。

ラッピング当該の38105Fは5月31日までの期間限定です。単独では各駅停車のほか、飯能寄りに2両編成を連結して優等種別に入ることもあります。8両編成のため基本的には池袋寄りだと思ってください。

編成は38105Fだけかと思いきや、なんと相方として32103Fを連れてきていたことが判明。両編成の共通点は車内LCD旅客案内表示器が40000系タイプに交換されていること、前面部と側面部の『SEIBU』ロゴが撤去され、側面部は『西武鉄道』に変更されていることですね。

今度は撮影場所を移動し、屋外に留置されている車両群へ。

今回の屋外車両群は左側から
20000系20106F
(留置線1本挟む)
新101系263F(黄色塗装:『西武遊園地[ST-07]』表示)
40000系40106F(『拝島ライナー 拝島』表示)
20000系20105F(3代目『L-train』、行先表示は後述)

まず目に入ったのはよくお世話になる20000系20106F。

こちらは263F、40106F、20105F。新型車両を挟んでレアな車両が2つ並べられています。

263Fと40106Fまたは263Fと20105Fは今後萩山(SS-30、ST-04)などで並ぶことがありそうですね。


20000系20105Fの表示はなんと『快速急行 拝島』。2012年まで新宿線で設定されていた種別。拝島線系統にはなかったので、たいへんレアな表示です。

まさか新型車両以外にラッピング車やレア車などが展示に使用されるとは思ってもいませんでした。

新101系263Fは営業列車では見かけないですが、南入曽車両基地のイベントでもお世話になっていましたので、再会は嬉しかったです。

最後に臨時回送でも撮影した40106F。40105Fとともに目撃していたので、本当にラッキーでした。

今度は40105Fのクハ40105側から撮影。クハ40105側のヘッドマークはクハ40106に移設されたものと思われます。また『急行 拝島』から『拝島ライナー 拝島』となっていました。40105F・40106Fの新宿線での営業運転が待ち遠しいですね。もしかしたら40000系の固定運用ができる可能性もありそうです。

38105Fの相方としてやってきた32103F。池袋線系統で見慣れているので、『各停 玉川上水』表示に違和感・・・。

40000系といえば、グッドデザイン賞と第11回キッズデザイン賞最優秀賞を受賞し、40101Fに第11回キッズデザイン賞のヘッドマークを取り付けていますね。

11時30分からはぐでたまが実際に来場し、13時30分からの2回分ステージを盛り上げました。

38105Fの車内にクハ38805側から入ると、ここにもぐでたまを発見。今度は再度40000系の車内に移動。

車内LCD旅客案内表示器も西武新宿発拝島行き『拝島ライナー』の案内表示に。急行とは違い、鷺ノ宮(SS-09)、上石神井、田無(SS-17)、花小金井をも通過します。自動放送も駅ナンバリング対応になるでしょうか。

車内照明はLED式ですが、夕方以降のオレンジ系になっていました。なおデジタルサイネージはなくつり広告となっています。

なぜかぽつんと6000系の前面部と思われるものが置かれてありました・・・。

ちなみに『ぐでたまスマイルトレイン』のクハ38105の前面部はこんな感じ。クハ38805と異なり笑顔となっていますね。

私はこれで約2時間の滞在を終え、2000系2409F+2057Fの2334レで西武新宿まで戻りました。定期があったので必要な運賃は拝島線内のみで済みました。

本日このようなイベントを開催してくださった西武鉄道に感謝申し上げます。