2018年3月27日

東京地下鉄丸ノ内線に新型車両『2000系』を導入へ

2018年3月26日、東京地下鉄が丸ノ内線(本線・支線の一部区間)で運用されている中野検車区所属の02系の後継となる新型車両2000系を導入すると発表しました。
▲約30年間丸ノ内線を駆け抜けた02系53編成(02-101F~02-153F)がついに新型車両2000系に置き換えられる。写真は後楽園(M-22)に進入する02-145F。

▲中野坂上(M-06)~方南町(Mb-03)を結ぶ支線向けの02系6編成(02-181F~02-186F)は置き換え対象から外れている。

塗装は02系の後継となることから『グローイング・スカーレット』が採用され、側面部上部には02系と同じサインウェーブのデザインが取り入れられます。制御装置などは銀座線の1000系で培った最新技術をさらに発展させたものとし(2000系でも制御装置はPMSMとなる予定)、車内照明のLED化、車内LCD旅客案内表示器の17インチワイドの3画面化(1000系1134F以降または13000系と同じタイプ、ただし前者の1134F以前の編成でも3画面に改造された編成がある)などの採用が予定されています。なお全車両にフリースペース(車椅子・ベビーカーも利用可能)と、東京地下鉄の車両では初めてとなる荷物置きの小さなテーブルや荷物かけと電源コンセント(1両2ヶ所ずつ)が設置されるほか、東京五輪に備えて車内Wi-Fiや、13000系と同じステレオ方式の放送システムが導入されます。座席は一人あたりの座席幅が拡大されたものとなり(フリースペース部分は2人掛け)、クッション性の高いものが採用されます。また座席の袖仕切り板や連結面の貫通扉に透明な強化ガラスが採用され、車内の見通しが改善されます。冷房装置は02系よりもさらに増強されたものが搭載されるようです。なお車端部の窓は東京地下鉄の車両で初めて丸形になります。導入数は6両53編成(318両)で本線向けの02系をすべて置き換える計算となっています。つまり制御装置がPMSMモーターに更新された編成のほか、新製当初からVVVFインバータ制御の編成、更新工事を受けた際に17インチワイドの車内LCD旅客案内表示器を持つ編成や『パッとビジョン』タイプの車内LCD旅客案内表示器に変更された編成などもすべて置き換えられます。現在の自動放送では日本語を森谷真弓氏、英語放送をクリステル・チアリ氏が担当していますが、新型車両2000系から自動放送の英語放送をクリステル・チアリ氏ではなく、半蔵門線や千代田線などと同じ亀井・シーナ・佐代子氏が担当する可能性があります。余談ですが、丸ノ内線では2022年度からCBTCを採用することとなっており、2000系でCBTCを当初から搭載する可能性もありそうです。