2018年3月30日

東京臨海新交通7000・7200系の後継の新型車両『7500系』を導入へ

2018年3月29日、東京臨海新交通ゆりかもめ(新橋[U-01]~有明[U-13]~豊洲[U-16]間)で運用されている7000・7200系4次車~6次車の後継車両として7300系をベースとした新型車両『7500系』を導入すると発表しました。同社は2020年の東京五輪までにゆりかもめの車両を7000・7200系から7300系や7500系に統一すると発表しており、7000・7200系の動向が注目されています。
▲新豊洲(U-15)に進入する7000・7200系(写真は7261F)。この系列の置き換えは7300系の追加増備ではなく仕様変更を行った新系列車両『7500系』で行われる。こちらも三菱重工業で6両8編成(48両)が製造・導入され、付番ルールから7511F~7581Fが導入されるものと思われる。
▲写真は豊洲に進入する、7500系のベースとなる7300系(写真は7341F)。この系列は7000系全18編成(1次車~3次車)を置き換えるために、2016年までに三菱重工業で7311F~7481Fの全18編成が製造・投入された。

新型車両7500系の基本的な仕様は7300系をベースとするものの、7300系との違いとして、前面部の窓上部と前照灯付近に青色の追加、番号の位置変更(7300系では非常用扉下部に『31』~『48』と掲出されていたが、7500系では運転台下部に変更し、『51』~『58』が掲出される)、LEDタイプの前照灯を1灯から3灯に変更、ゆりかもめのロゴマークと正面の2桁の番号の下部にLEDライトを追加(詳細は後述)17インチワイドの車内LCD旅客案内表示器の全旅客用扉上部への配置と広告画面を追加し2画面に増強(7300系では17インチワイドのものが1画面で千鳥配置)、送風機を1両あたり2台新設(つまり1編成あたり12台)、旅客用扉脇の手すりの形状変更と吊り手の増設、車椅子スペース(ベビーカースペース兼用)の手すりの2段化と床面への掲示(7300系では手すり1本のみで車椅子スペース[ベビーカースペース兼用]は座席のない部分で非常通報装置や係員への通報装置が設置されている)、前面窓の映り込みの低減による前面眺望の向上などが挙げられます。前述した『LEDライト』とはここでは『自動運転灯』と呼ばれるもので、青色もしくは別の色の点灯で自動運転の列車か手動運転の列車かを前面下部のLEDライトで判別できるようになります。青色の場合は自動運転という意味、別の色の場合は手動運転という意味になるものと予想されます。この新型車両7500系は2018年秋に1編成(7511F)が導入され、2020年6月までに8編成(7511F~7581F)が導入されることになっています。私にとってゆりかもめは7300系の導入前後に記録は重ねていましたが、ここ最近はかなりのご無沙汰です。機会があればぜひ見に行きたいと考えています。