2017年2月19日より、東京臨海高速鉄道70-000形東臨Z9編成(『70-090』以下10両)の車内LED式旅客案内表示器が『パッとビジョン』タイプの車内LCD旅客案内表示器に交換されています。
▲大崎(JA-08,R-08)で東臨Z10編成(写真左側)と並ぶ東臨Z9編成(写真右側)。
▲従来の車内LED式旅客案内表示器。209系ベースであるため1段式であり、通常は漢字→英語→片仮名(→遅延などの運行状況)の順番で表示される(例:次の停車駅が大井町[R-07]の場合、『次は 大井町』『Next Oimachi』『次は オオイマチ』の繰り返し表示、遅延が発生している路線がある場合はその運行状況などを表示、駅に近づくと『まもなく 大井町』の固定表示)。
同形式に搭載されている車内LED式旅客案内表示器から『パッとビジョン』タイプの車内LCD旅客案内表示器に交換されるのはこの編成が初めてのこととなります(ただし車内LED式旅客案内表示器の時は千鳥配置であったが、車内LCD旅客案内表示器は全ドア配置に変更されている)。パッとビジョンの左上部には走行路線の会社ロゴマーク(東日本旅客鉄道埼京線・川越線内はJRのマークと『JR東日本』、りんかい線内はTWRのマークと『りんかい線』)、右上部に号車番号が表示され(ただし会社ロゴマークについては大崎停車中はその双方であるため表示されない)、次駅案内表示では自社のりんかい線内は4ヶ国語表示となり、日本語(漢字→平仮名)→英語→韓国語→中国語の順番で駅ナンバリングとともに表示され、埼京線・川越線内は2ヶ国語表示となり、日本語(漢字→平仮名)→英語の順番で駅ナンバリングとともに表示されます(停車中の表示も同様、駅ナンバリングの表示は川越線の日進~川越間を除く)。また全線で運行状況のチャイムや運行情報が下部にスクロール表示されるほか、各駅発車時には次駅案内表示部分に『発車します』『ご注意ください』と表示されるようです。また3打式ドアチャイムの音色が以前よりも改良されているようです。今回パッとビジョンタイプの車内LCD旅客案内表示器が搭載された東臨Z9編成はVVVFインバータ装置がGTO素子のままで更新されていません。
今回この車内LCD旅客案内表示器が搭載された経緯として、2020年東京五輪に向け、東京臨海副都心地区周辺に五輪のための競技場が建設される予定であることから、その会場へのアクセス鉄道として機能することと東京五輪開催時に様々な外国人観光客の来日が予想されることから、車内案内表示器の交換を行ったものと思われます。現在は東臨Z9編成だけで確認済みですが、のちにほかの7編成でも車内案内表示器が交換されるものと思われます。