2017年2月19日

日本唯一の特急形寝台電車、東日本旅客鉄道583系秋アキN-1+N-2編成が引退へ

日本で最後となる特急形寝台電車で秋田車両センター所属の583系秋アキN-1+N-2編成(6両)が2017年4月8日に奥羽本線秋田~弘前間で運転される団体専用列車をもって引退することが発表されました。これで現役で残る583系は全廃となり、形式消滅となります。

かつては関西と北陸を結ぶ寝台夜行急行『きたぐに』向けとして西日本旅客鉄道京都総合運転所(現在は吹田総合車両所京都支所)にも独自の塗装で10両固定編成を組むB編成が6本在籍していましたが、現在では京都鉄道博物館に当時の京キトB6編成に連結されていたクハネ581-35が展示されている以外は廃車解体処分とされています(クハネ581-35も実際には除籍済み)。東日本旅客鉄道にはすべて国鉄色で仙台車両センター(仙セン)と秋田車両センター(秋アキ)に在籍していましたが、現在の583系は秋アキN-1+N-2編成の6両編成1本のみで、先に配置されていた秋田車両センター所属編成(この時は老朽化が進んでいた状態)を置き換えるために車番の若い仙台車両センターから転属してきたもので、編成番号は仙台車両センターから転属してきた時点で変更されていませんでした。末期には臨時寝台特急『あけぼの』(81号・82号)・快速『あいづ』『あいづライナー』や東京ディズニーリゾート方面への団体専用列車『わくわくドリーム号』に主に使用されてきました(首都圏では土曜休日を中心に見ることができましたね)。この編成の引退でまたひとつ、日本国有鉄道時代から続いた系列が消滅することになります。同年4月9日には秋田2番線で車両展示が行われたのち廃車解体になるものとみられます。

ちなみに私はいまだに583系に出会ったことがありませんし、撮影したことがありません・・・。そのため583系の写真がありませんので写真非掲載とさせていただきます。

【2017年4月の583系運用の流れ】
2日  さようなら583系  増田の蔵と日帰り温泉の旅 運転区間:秋田~十文字・湯沢間
秋0939→湯1105
秋1735←十1619

8日
さようなら583系  日帰りの旅秋田発[①]・弘前発[②] 運転区間:秋田~弘前間
秋0721→弘0927  ① 途中駅:八郎潟0746、森岳0801、東能代0812
秋1230←弘1000  ② 途中駅:大鰐温泉1015、碇ヶ関1024、大館1045
秋1450→弘1707  ② 途中駅:大館1624、碇ヶ関1644、大鰐温泉1655
秋2023←弘1735  ① 途中駅:東能代1913、森岳1941、八郎潟1957

9日
秋田2番線で09:30~11:30に車両展示会を実施