2024年5月31日、小田急電鉄大野総合車両所に入場していた8000形8258F(6両固定編成・2004年度リニューアル車)が重要部検査を受けて出場し、小田原線で試運転を行いました。同編成は数少ない3色LED式の種別行先案内表示器を持つ編成で、クハ8558の前照灯はLEDタイプの試験車のため動向が注目されています。
▲8000形で2004年度にリニューアル更新工事を受けた8258Fが検査出場となったが、最後の検査となってしまうのだろうか。このうちクハ8558は相方の8058Fのクハ8058とともにLEDタイプの試験車となっている。
▲相方の8000形8058Fは検査入場していた8258Fに代わって3000形2次車の3258Fと組んでいる。このコンビもいずれは解消されることになるかもしれない。
これまでに8000形は13編成64両(8052F・8054F・8055F・8056F・8060F・8061F・8062F・8251F・8254F・8255F・8256F・8259F・8264F)が廃車され、1編成6両(8261F)が西武鉄道に譲渡されたため(小田急電鉄からの除籍は14編成70両)、2024年度に廃車除籍処分となる同形式は6両固定編成の一部を除き、譲渡対象外となることが予想されています。今回検査出場した8258Fは2004年度のリニューアルで、種別行先案内表示器が3色LED式となっているので、譲渡対象外となっている可能性があります。相方の8058Fはその関係で3000形2次車の3258Fと一時的に組んでおり、いずれはコンビ解消と本来の相方とのコンビ復活が期待されています。ただ2024年度は約2年ぶりに5000形2編成(20両)の増備が控えており、譲渡された8261F以外にも8000形の廃車が出ることは間違いなさそうです。
【8000形の在籍状況】※2024年5月31日現在 全体…18編成90両/32編成160両
※下線部は種別行先案内表示器が3色LED式の編成
《4両固定編成》
運用中…9編成(36両)
8051F・8053F・8057F・8058F・8059F・8063F・8064F・8065F・8066F
廃車済…7編成(28両)
8052F・8054F・8055F・8056F・8060F・8061F・8062F
《6両固定編成》
運用中…9編成(54両)
8252F・8253F・8257F・8258F・8260F・8262F・8263F・8265F・8266F
譲渡済…1編成( 6両)
8261F
廃車済…6編成(36両)
8251F・8254F・8255F・8256F・8259F・8264F