2024年6月1日より、小田急電鉄1000形1069F(4両固定編成)と3000形3271F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)が大野総合車両所構内で急遽組成され、1501レ(藤0555←大0530・土曜休日E37運用)より運用されています。3000形3271Fが10両編成のE運用に入るのは2019年以来約5年ぶりになるでしょうか。
▲約5年ぶりのE運用充当となった3000形3271F(旧川崎重工業5次車・6両固定編成)。この編成はいずれリニューアル更新工事の施工が予想され、その際には1000形4両固定編成との10両の組成が不可能になることから、記録しておくとよいだろう。
▲4両固定編成の1000形1069Fはごくまれに3000形6両固定編成の5次車以降の編成とともに10両編成の運用に使用されることがある。ただし基本的には1000形1067Fまたは1057Fと組んで“ブツ8”で運用されることが多い(17編成17運用で回す8両固定編成の予備が基本的にはないため)。
3000形6両固定編成の3次車以降はリニューアル更新工事で新宿(OH01)寄りの電気連結器が撤去され、非常時を除き他形式(基本的に箱根登山鉄道専任編成を除く4両固定編成の1000形1057F・1067F・1069F)との連結ができなくなるので、1000形4両固定編成と3000形6両固定編成5次車以降の連結はレアな光景となっています(同形式6両固定編成の3次車・4次車はリニューアルが完了しているため)。現在箱根登山鉄道専任の1063F・1064F・1065F・1066Fが編成禁止となる前は1000形同士での連結や、3000形6両固定編成3次車以降の編成(3次車・4次車はリニューアル前のみ)と組んでいたため、1000形4両+3000形6両の組成はよく見られましたね。現在は2代目5000形の導入や、1000形のリニューアル対象外の編成(当初のワイドドア車両6編成以外のリニューアル予定から変更済み)や老朽化が進む8000形の4両固定編成・6両固定編成を一部置き換えたこと、小田原線町田(OH27)以西の急行を6両編成単独に変更したことなどから、1000形4両+3000形6両(3次車以降)の組成、8000形4両+3000形6両(1次車・2次車)の組成は少なくなっていきました。3000形3271Fが10両編成のE運用に入るのは2019年以来約5年ぶりということで、新百合ヶ丘(OH23)以東の小田原線区間への入線も久しぶりということになります。
今回組成された1000形1069F+3000形3271Fには何らかの補填の目的があるのかもしれませんね。5000形5055Fは『もころん号』のデザインリニューアル中、3000形3083F(10両固定編成)は車輪交換作業中、4000形4061Fはワンマン運転対応化と車内防犯カメラの設置工事中で運用離脱中ですが、これ以外にも何らかの要因で運用に入らない編成がいたとか…?